トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【東京編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Sep 24th, 2018

旅の達人、プロのトラベルライター22人に「47都道府県のおすすめ観光地」アンケートを実施。各県それぞれ、行ってよかったスポットTOP5を選んでもらいました。TABIZINE5周年企画として、1県ずつランキングで発表していきます!今回は、東京編です!

2位浅草寺に圧勝の1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【東京編】

日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。

そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は東京編です。

 

第5位・・・丸の内散策(25.5ポイント)

2位浅草寺に圧勝の1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【東京編】

第5位は丸の内散策がランクインしました。丸の内とは東京駅と皇居外苑に挟まれた南北に細長いブロックで、日本を代表する企業が本社を構える、日本の近代オフィス街発祥の地ですね。

近年は路面に面して商業施設や飲食店の出店も相次ぎ、一般の観光客も散策やショッピングが楽しめるようになっています。丸の内仲通りにはベンチがたくさん設置されている点も散策中にはうれしいですよね。

「丸の内仲通りは東京らしくもあり、ヨーロッパらしくもあり、雰囲気があって好きです」(鳴海汐)


といったコメントと共に、丸の内を東京No.1スポットに推す声もありました。東京駅から徒歩すぐですから、新幹線の待ち時間などでも立ち寄れます。旅行者も旅の最後に立ち寄るなどして、その雰囲気を味わってみてくださいね。

 

第4位・・・谷根千(26ポイント)

2位浅草寺に圧勝の1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【東京編】

ライター陣に配布したアンケート調査の選択肢に、「谷根千」はありませんでした。しかし、フリー回答の欄に「谷根千」を書く人が続出。結果として第4位にランクインしました。

「谷根千」とは東京の下町にある谷中、根津、千駄木周辺を呼ぶ造語で、東京の下町の雰囲気が濃厚に残っているエリアですね。寛永寺を始め、根津神社など歴史的な見どころも密集しています。

「レトロなムードとまち歩きの楽しさがあります」(赤松春奈)

「東京の下町情緒が残る場所です。大都会東京都はまた違った体験ができます」(北川菜々子)

など、東京在住者もこぞって高い評価を与えていました。さすがに初めての東京観光で訪れるエリアではないかもしれませんが、何度も東京に通った後で、「そろそろ違った楽しみ方をしたい」と思ったら足を運んでみるといいかもしれませんね。

谷根千についてくわしくは、『猫の住まうレトロな町、谷根千周辺を散策【猫神様に逢える!?】』『外国人にも大人気、どこか懐かく温かい「谷中銀座」のおすすめスポット』『あふれる下町情緒!どこか懐かしいノスタルジックな谷中グルメ散歩』をどうぞ。

 

第3位・・・銀ブラ(28)

2位浅草寺に圧勝の1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【東京編】

第3位には「銀ブラ」がランクインしました。「銀ブラ」とはTABIZINEでも『“銀ブラ”の語源はこの店!ジョンレノンも通った銀座「カフェーパウリスタ」』の記事で紹介したように、座「パウリスタ」でブラジル産のコーヒーを飲むといった意味だったり、座をブラブラするといった意味があったりすると言われています。いずれにせよ銀座を推す声は多く、

「歴史と近代のバランスがほどよくとれた東京らしさを感じることができます(路地裏が多いのも面白いです!)」(Yoko Nixon)

「東京らしい雰囲気を満喫」(akaryx)

などというコメントと共に、銀座を推す声がたくさんありました。銀座こそが東京だと考える人もきっと居るはず。とりあえず一度は足を運んでおきたいエリアと言えそうですね。

 

第2位・・・浅草寺と仲見世通り(50ポイント)

東京のシンボルと言えば、何を思い浮かべますか? 候補はいろいろありそうですが、浅草寺の総門である雷門(風雷神門)を思い浮かべる人も少なくないと思います。その雷門がある浅草寺と仲見世通りが第2位にランクインしました。

ライター陣に配布したアンケートの段階では、浅草寺と仲見世通りが選択肢として別々に表示されていたのですが、まとめて評価する声が多かったため、集計時には1つにまとめました。

「東京と言えば、浅草寺は外せません!」(sweetsholic)

「美味しいものがいっぱいあります。新仲見世のセキネのシュウマイ、ケーキのアンジェラスはレトロな店内で食べたいです。天ぷらも浅草がいいです」(青山沙羅)

外国人観光客も押し寄せる同地。未体験の人は訪れておきたいスポットですね。

 

第1位に行く前に・・・番外編

東京でも番外編を紹介します。番外編とは、他に推す人が居なかったものの、誰か1人でもライターが最高評価を与えた観光地があれば、紹介するコーナーになります。東京編では原美術館、迎賓館赤坂離宮、(西)荻窪、弥生美術館・竹久夢二美術館がありました。

原美術館

原美術館は品川にある私邸を改装した現代美術館。

「ここに来ると鈍っていた感性が研ぎ澄まされます。庭をのぞむカフェも心地いいです」(山口彩)

といったコメントと共に、同地を東京No.1に推す声がありました。

迎賓館赤坂離宮

2位浅草寺に圧勝の1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【東京編】

迎賓館赤坂離宮

迎賓館赤坂離宮は赤坂御用地にある国賓のための迎賓館ですね。一般の人も見学は可能です。

「中の豪華さや調度品の美しさに、観光気分が盛り上がりました」(Yuilmai)

といったコメントと共に、最高評価を与える意見もありました。

荻窪

荻窪は東京の中でも居住地として人気の町。杉並区にあるJR中央線沿線上に荻窪、西荻窪と続いています。

「スノッブな土地柄ですが、パン屋やコーヒー屋の名店があります。花屋も多いです」(青山沙羅)


といった声と共に、最高評価を与える意見がありました。

弥生美術館・竹久夢二美術館

弥生美術館・竹久夢二美術館は文京区にある美術館ですね。弥生美術館の敷地内に竹久夢二美術館があります。

「戦前の美しい日本文化に触れることができる場所です。この空間を訪れると、心が洗われるようです。本当にお勧めの場所です」(北川菜々子)

といったコメントと共に、東京でNo.1の場所として評価する声がありました。番外編で紹介したスポットは、さすがに初めての東京観光で訪れる場所ではないかもしれません。しかし、ちょっとディープな東京を楽しみたい場合は、ぜひとも参考にしてみてくださいね。

 

第1位・・・東京タワー(66.5ポイント)

2位浅草寺に圧勝の1位は?プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【東京編】

数ある選択肢の中から東京でNo.1の評価を受けた観光地は、東京タワーでした。ライター陣に配った選択肢の中にはもちろん、東京スカイツリーも含まれていたのですが、残念ながらそちらは0票・・・。やはり東京タワーには歴史がある分だけ、多くの人に特別な思いを抱かれているのかもしれませんね。

「東京タワーってやっぱり特別な気がします。大好きです」(Chika)

「やはり日本経済の発展の象徴である東京タワーは、訪れると趣がある良さがあります。スカイツリーよりも東京タワー派」(SHIORI)

「東京と言えばココです!東京タワーがずっと大好きで、何度も訪れています。展望台に行くこともありますが、東京タワー内にあるサーティーワンやマリオンクレーム目当てで行くこともあります。昼よりも夜のライトアップした東京タワーがお勧めです」(あやみ)

などと、東京タワーを東京No.1の観光地として推す声は数多くありました。印象的なコメントとしては、

「見えるといまだにちょっとうれしくなる東京タワー。スカイツリーに高さは抜かれても、キュートさは1位です!」(山口彩)

といった声も。確かにどれだけ東京に長く暮らしていても、あるいは東京に何度足を運んでみても、東京タワーがちらりと見えると、何だかちょっとだけうれしくなりますよね。生の東京タワーを眺めた経験がないという人は足を運んで、真下から見上げたり、展望台に登ったりして楽しんでみてくださいね。

 

以上、プロの旅ライターが選んだ東京の観光地トップ5を紹介しましたが、いかがでしたか? 上位の回答は都心部に集中しましたが、高尾山や伊豆大島など山間部、島しょ部を推す声もありました。伊豆諸島は富士箱根伊豆国立公園にも含まれる美しい離島群で、小笠原諸島も小笠原国立公園に認定されています。もちろん、どちらも東京都内です。こうした東京の大自然も、機会があれば楽しんでみたいですね。

ランクインした東京タワーや浅草については、『新しくなった東京タワーを現地ルポ!事前予約制の体験型展望ツアースタート』『【現地ルポ】外国人観光客に大人気の浅草寺、魅力再発見』などもぜひ。

[All Photos by shutterstock.com]

【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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