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米ニューヨーク在住の私が、もしかして変な日本人になっている?と思う瞬間

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Sep 30th, 2018.

ニューヨークに住んで、はや数年の歳月が経過した筆者。百戦錬磨のこの街で生きていくためには、日々が戦いの繰り返し。観光で訪れるのとは違い、生活をして生き残るには厳しい街で、筆者も変わっていきました。もしかして変な日本人になっているかも??

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もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】
(C)Linda Moon / Shutterstock.com

ニューヨークに住んで、はや数年の歳月が経過。百戦錬磨のこの街で生きていくためには、日々が戦いの繰り返し。観光で訪れるのとは違い、生活をして生き残るには厳しい街で、筆者も変わっていきました。

自分では気がつかなかったけど、もしかして変な日本人になっているかも??


地下鉄改札を出る時に、マンスリーパス(定期)を出すことがなくなった

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

ニューヨークの地下鉄は、日本のような区間制とは異なり、どこまで乗車しても同一料金です。一駅乗っても、1時間乗っても、2.75ドル(2018年9月現在)。従って、地下鉄乗車券(Metro Card メトロカード)が必要なのは入場の時だけ。駅に降りる時は、改札から出るだけで、乗車券を見せる(ゲートにスライドさせる)必要はありません。ニューヨーカーは、通勤通学のためマンスリーパスという日に何回も使える定期を買っています。以前は日本の癖で改札を出る時、毎回無意識にバッグから定期を取り出していましたが、最近は取り出すことがなくなりました。ようやく、ニューヨーク流に慣れたようです。

日本語が変になってくる

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

何か失敗した時に、「おーっと」というところが、”Oops(ウープス)”。驚いた時に、”OMG(オーマイガー)”。英語が得意なわけでもないけれど、知らぬ間に口に出ています。英語の表現で日本語の言葉がピタリと当てはまらない場合もあり、英語の名詞や形容詞と日本語がちゃんぽんに。

イマドキの流行りの日本語が分からず、「それって最近流行りなの?」と渡米して日の浅い日本人の若者に聞くことも。すでに浦島太郎状態で、日本の最新文明にはついていけないかもと不安に思う今日この頃。

味オンチに?

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

和食は、世界でも一番美味しいと思います。四季の食材、繊細な味付け、美しい盛り付けかた。海外から旅行客が集まるのも、日本の食の素晴らしさを知っているからです。

しかしながら、アメリカは基本ケチャップとマヨネーズがあれば事足ります。最近の人気は、スリラッチャやスパイシーマヨネーズ(マヨネーズとスリラッチャを混ぜたもの)。これらの調味料を使うと、寿司のネタが違ってもすべて同じ味(アメリカ人は寿司にスパイシーマヨネーズを使用)になります(涙)。食材はどうでもよく、単に調味料を食べたいのかもしれません。そんな環境で過ごしていると、味覚が低下してきている気がします。たまに日本土産のカステラやクッキーを食べると、あまりの美味しさに愕然としますね。

着るものに無頓着になった

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

日本にいる時は、首都圏のオフィスに勤めていたこともあり、無難なスーツやセーターとスカートにパンプスのOLファッションでした。渡米する際、経年していないものは持参しましたが、結局一度も袖を通さないまま。寒冷地のニューヨークでは、日本のコートやオーバーは寒さに対応できません。ヒールのある靴もまた、道路の舗装が悪いニューヨークでは出番がないのです。

ニューヨークではビルの建設、道路工事、地下鉄工事と常に必要性が高いので、高給を稼ぐブルーカラー(オフィス事務ではなく、現場で働く人たち)は多いのです。汚れも気にならず丈夫で、作業着にも着用出来るジーンズは圧倒的人気。正直綺麗と思えないニューヨークの街中でも気軽に履けるので、筆者もすっかりジーンズ党になりました。日本では履く機会がなかったのに、現在ではボトムスはほぼジーンズのみ。

ニューヨークではどんな奇抜なファッションでも誰も驚かないですが、どんなボロい格好でも誰も気にしないので、着るものはどんどん無頓着に。コートの下は、寝巻きで出かける人も多いですしね(ホント)。

クレーマーになってきた

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

いきなり値段が上がるケーブル料金や家賃
手元に商品が届かないネットショッピング(配達状況は配達済みとされている)
納得のいかない請求書
アパート室内の水漏れ
クレイジーな住民

などなど、災いが次から次へと起こります。トラブルの多いニューヨークでは何か言わないと、話が先に進みません。アメリカでは「察してくれる」という文化はありませんし、放っておくと後々トラブルに火がつきます。
災いの事項によって、「冗談じゃない!」と連絡する、相手へ乗り込む、「ノー」と拒絶するなど対応はさまざま。自分でもクレーマーになってきたと認めざるを得ません・・・。

逞しくなる!

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】
(画像はイメージです) 
(C)quietbits / Shutterstock.com

日本では大和なでしこだった(??)筆者も、競争社会のアメリカで、おっとりしてはいられなくなりました。

頭上にいきなりトラブルが降ってくるニューヨークで、黙っていては踏み潰されていくばかり。交渉下手であろうと、英語が下手であろうと、立ち上がって、何かアクションを起こすべき。自分なりのやり方で、意思表明をすれば相手にも伝わります。今ではトラブルが起こると、ゲーム感覚で「どうやっつけてやろうかな」と考えるようになりました。揉まれるうち、強くなりましたよ(感慨)。

国籍不明になってくる

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

顔の彫りが浅いのでアジア系であることは認識されますが、日本人特有の小綺麗ファッションからかけ離れているため、中国人と思われる筆者。中国人から「○X△○X△」と中国語で話しかけられることが多く、「えー、絶対に中国人に見えるし!」と言われる始末。人種の坩堝ニューヨークで揉まれていると、おっとりした日本顔からは離れてきて、国籍不明な顔になってきます。

同じ日本人同士でも、当初は「あの人、韓国人?中国人?もしやタイやフィリピン系?」と日本人とはわからないことが多いですよ。

思えば変な日本人に

もしかして変な日本人になっていると思う瞬間【米ニューヨーク在住】

「生きることは闘いだ」という日々を過ごすうち、ニューヨーク仕様に変化成長(?)。もしかして、変な日本人になっているかもと思う今日この頃です。

[All Photos by shutterstock.com]
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青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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