全米屈指のチャーミングな街「ガリーナ」ってどんなところ?

Posted by: kelly

掲載日: Nov 12th, 2018

アメリカの「ガリーナ」という街をご存知ですか。イリノイ州のガリーナは、トリップアドバイザーで「アメリカのチャーミングな小さな町トップ10」に入ったこともある、海外からの旅行者はもちろん、アメリカ人の間でも大人気の街です。


(c)エレファント・プロダクション

アメリカの「ガリーナ」という街をご存知ですか。イリノイ州のガリーナは、トリップアドバイザーで「アメリカのチャーミングな小さな町トップ10」に入ったこともある、海外からの旅行者はもちろん、アメリカ人の間でも大人気の街です。

街の建物の約85パーセントが国の歴史的建造物に指定

シカゴの西、約260キロメートルの場所に位置するガリーナは、古き良きアメリカが体感できる街。なんと建物の約85パーセントが国の歴史的建造物に指定。メインストリートには1850年前後に建てられた、レンガとライムストーンで作られたビクトリア様式の建物に、レストランやカフェ、雑貨店、ギャラリーが入居していて、どこを切り取っても絵になります。

アンティークを扱う店やおしゃれなブティックやカフェなど、メインストリートをそぞろ歩くだけでテンションアップ!「フライドグリーントマト」など、地元の人にも人気のレストランもあります。1855年開業のイリノイ州で最も古いホテル「デソトハウス・ホテル」も健在。同ホテルのバルコニーでは、大統領になる前のエイブラハム・リンカーンが演説を行ったこともあります。


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メインストリートだけではありません。レンガ造りの駅や一般の住居にもかわいらしい建物がたくさんあります。

いったいなぜそのような建物がいくつも残されているのでしょう? 簡単にガリーナの歴史をご紹介しましょう。

ガリーナに別荘を持つことが一種のステイタス


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1690年代にフランス人が入植すると、近隣の鉛鉱山から鉛が採れることから採掘がスタート。ミシシッピ川の支流であるガリーナ川に面したガリーナは、アメリカ各地へと鉛を運ぶ拠点として発展していきます。

しかし19世紀末にカリフォルニアのゴールドラッシュが始まると鉱業は衰退。ガリーナの人口は減り、街は衰退し発展から取り残されます。そして、1980年代に当時の市長は観光地化に舵をとることに。その結果、街は往時の姿を残したまま、一大観光地として発展。今では国内外から年間100万人以上が訪れるほどになりました。シカゴに住む人々の間では、ガリーナに別荘を持つことが一種のステイタスにもなっています。


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また、ガリーナは「キュート」「かわいい」「インスタ映え」だけでなく、アメリカの歴史において重要な役割を果たしている街でもあるんです。(あまり見かけないかもしれませんが)50ドル札にも印刷されている、南北戦争の英雄、グラント将軍が南北戦争を率いる少し前に住んだことで知られています。また、南北戦争後、1865年にガリーナに「英雄」として凱旋したことから街から邸宅を与えられ、1869年に第18代大統領に就任するまでこの地に住んでいました。

レトロなトローリーに乗ってキュートな街をめぐる


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赤いトローリーに乗って街を巡ることができる「ガリーナ トローリー ツアー(Galena Trolley Tours)も観光客に人気です。レトロ感漂うトローリーは、ガリーナの町にぴったり。地元の人たちの犬の散歩やジョギングのコースになっている、ガリーナ川沿いの遊歩道のベンチで、のんびりと過ごすのもおすすめです。


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そのほか、鉛の採掘場として栄えた19世紀当時の暮らしぶりが垣間見られる「ガリーナ・ヒストリー・ミュージアム」、刑務所をリノベーションしたホテルなど、見どころ、行きどころは盛りだくさん。

ウイスキー醸造所「ブラウム・ブラザーズ・ディスティラリー」は見学ツアーも実施。少し郊外に足を伸ばせば、ワイナリーやゴルフコースもありますし、冬にはスキーもできます。


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古き良きアメリカを感じることができる、キュートなガリーナに、一度、足を伸ばしてみませんか。

[ミシシッピ・リバー・カントリーUSA ]
[A Photo by shutterstock.com]

PROFILE

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kelly ライター

出版社勤務を経て、現在は都内でフリーライターとして活動中。辛いものとお酒全般が好き。趣味はミュージカル観劇。年に数回、「自費研修」と称し、ニューヨークや韓国に観劇にでかけるのが生きがい。

出版社勤務を経て、現在は都内でフリーライターとして活動中。辛いものとお酒全般が好き。趣味はミュージカル観劇。年に数回、「自費研修」と称し、ニューヨークや韓国に観劇にでかけるのが生きがい。

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