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【日本発祥の意外なもの】甘味・酸味・苦味・塩味と並ぶ「UMAMI」

Posted by: sweetsholic
掲載日: Nov 16th, 2018. 更新日: Nov 15th, 2018

日本発祥の意外なものをご紹介する「知られざるジャパンクオリティの世界へ。“日本発祥の意外なもの”」特集。今回は日本独特の味覚表現について。甘味・酸味・苦味・塩味と並ぶ味覚のひとつ「うま味」は「UMAMI」として海外でも通じる言葉になっているんです。

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日本発祥の意外なものをご紹介する「知られざるジャパンクオリティの世界へ。“日本発祥の意外なもの”」特集。今回は日本独特の味覚表現について。

スシにラーメン、カラオケにコスプレなど、海外で知られる日本語。そのひとつに「UMAMI」が挙げられます。甘味・酸味・苦味・塩味と並ぶ味覚のひとつ「うま味」のこと。

なぜ日本語になっているのかというと、ほかの言語にはこれに相当する言葉がなかったから(!)。ご存知でしたか? 意外に思われた方は、ぜひ読み進めてみてくださいね。


海外の雑誌やウェブに登場する「UMAMI」

セレブリティ・シェフが登場する海外の料理番組ほか、フード雑誌や食品関係のウェブサイトなどにも頻出の「UMAMI」。

「UMAMI」米リプトンHPよりスクリーンショット

米リプトンHPよりスクリーンショット (C)sweetsholic

例えば、紅茶ブランド「リプトン」のホームページを見てみると、アメリカ国内で発売中の緑茶の説明書きやフランスのスーパー「カルフール」のフリーマガジン『City』にも、「UMAMI」というキーワードが登場します。

(C)sweetsholic

うま味をサクッとおさらい

日本料理で天然のうま味成分といえば、カツオや昆布の出汁。料理の味に深みとおいしさをプラスする、大切な要素です。

せっかくみそ汁を作ったのに、肝心なダシを忘れてしまったとき。「あれ? なんだかぼやけた味だな」と思ったことはありませんか。これこそが、うま味の感覚なのです。

発見したのは日本人科学者

さて、そんな出汁に隠されたヒミツの正体を明らかにしたのが、東京帝国大学(現・東京大学)の池田菊苗博士。1908年に、グルタミン酸が昆布だしの主成分であることを発見します。翌年1909年に発表した論文の中で、その味を「うま味」と名付けたのです。

さらにうま味の研究を続けた結果、博士はうま味の成分が「グルタミン酸ナトリウム」であることを突き止めます。この功績により、池田菊苗博士は「日本の十大発明家」の一人に選定されています。

うま味が国際語になったきっかけ

研究者を中心に、うま味の学問的追究を行う「うま味研究会」。ホームページを見てみると、1985年に開催した国際シンポジウムをきっかけに「UMAMI」は国際的な学術用語して認められることとなった、という記載があります。

世界で食べられている、天然のうま味にはどんなものがあるのか、ちょっと気になりますよね。その話は次回以降、改めてお伝えすることにしましょう。

過去記事『海外から理解されにくい日本語の「味覚」3選〜「滋味」って何!?〜』もぜひチェックしてみてくださいね。

[umamikyo.gr.jp]
[ajinomoto.com]
[jpo.go.jp]

[Photos by Shutterstock.com] 

sweetsholic

sweetsholic ライター
海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

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https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/


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