以前、どん兵衛の東西食べ比べを実施したTABIZINE編集長が、「どん兵衛 きつねうどん」のパッケージに微妙な違いがあるのを発見しました。その謎を解明せよというミッションが下った筆者が、日清の広報部に問い合わせて判明したこととは・・・?
東西どん兵衛を並べて違いを探してみた
いやあ、本当でしょうか。パッケージに僅かな違いがあるだなんて。東西で味を変えているというだけでも芸が細かいのに、わざわざ人が気づかないくらいのもっと細かいことをするものでしょうか。それが心の中の第一声です。
問題の蓋の部分をさっそく見比べてみることに。東にEastのE、西にWestのWが入っているのに気づきます。
それ以外は・・・うーん。同じかな。
編集長から指摘があった、ネギの配置を見てみます。思わず口をついたのは、「ほんまや!」関東人のくせに関西弁を使う人が大嫌いなのに、納得すると飛び出すものですね。
一度違いが見えるようになると、水を得た魚状態。次から次へと、よく見ないと気づかない些細な違いが見つかります。もしや日清は、「気付かれるの待ち」なのだろうか? これは、他で記事になる前に急がなきゃ!そう思ったら胸がドキドキしました。
実際はいくつ違いがあるのか、広報に聞いてみた
翌朝を待ち、日清食品グループのお客様相談室に電話しました。取材の旨を伝えると保留になり、しばらくして広報部の電話番号を告げられます。
さっそく勢い込んで広報部に電話してみると、まずは企画書を送って欲しいという答えが。連絡のメールアドレスを、間違えないようにメモ。あらかじめ用意しておいた、東西の違うと思われる点をExcelにまとめたものを送り、待つこと数時間。
気付いたら携帯電話に登録のない番号からの着信が。かけ直してみたら、広報部の方のお電話でした。
パッケージが微妙に違う理由。その答えは・・・
まず、伝えられたのは、「実物を撮影しているだけで、写真の違いは意図したものではない」ということ。
筆者はCGかと思っていたので、まさかの答えに唖然です。東西パッケージのデザイナーさんは同じですか? とまで質問していましたよ。
写真のつゆの色が違うのは、実物が違うからということで、まず解決。七味の色の違いは東西で配合を変えているという答えで、納得と驚きです。へえ!七味は東西で好みが違うということさえ知りませんでした。
かまぼこが西だけカーブがしっかり見えているのには、どんな奥深い理由があるかと考えあぐねていた問題も、「実物を撮っているから」で終了です。西のネギの方が緑が濃いと思っていたのも撮影が別々だったゆえ。
ちなみに、かまぼことネギは乾燥前のものを使って撮影したのではと考えて質問してみましたが、実際にフリーズドライを戻したものを使ったそうですよ。
さて、おあげはわずかに色味が違うかと思いましたが。「東西で味付けが違うので厳密に言えば違いますが、外観で認識できる違いではありません」という答えです。これは実物撮りのせいなのか、見えないはずのものまで見えたのか・・・。
ちょっと拍子抜けはしましたが、パッケージに微妙な違いが生じた理由が判明したところで。どん兵衛のつゆのように、筆者の心はすっきり澄み渡りました。