(c)Urpolan Kartano
美しい白樺の森、青く澄んだ湖、透明感あふれる空気。豊かな自然に包まれたフィンランドは、心に清涼感を与えてくれるエッセンスがたっぷり。今年国連が発表した世界幸福度ランキングでは1位に輝くなど、そのライフスタイルや文化にも注目が集まります。
ヨーロッパ最大の湖水地方には“森と湖の国”を象徴するフィンランドの原風景が広がり、フィンランド人の生活に欠かせないサウナも充実。今回の特集では、筆者が湖水地方を旅して出会った、“フィンランド式幸せになるヒント”をお伝えしましょう。
第8回は、おとぎ話の世界に迷い込んだ気分でサウナを楽しむ「ヴァイキング・サウナ」をご紹介。
おとぎ話の世界へタイムスリップ!
(c)Urpolan Kartano
ヘルシンキから北西に車で約1時間50分にあるフンピラ。緑豊かな自然に包まれたこの小さな村に「ヴァイキング・サウナ」はあります。木立の中に佇む石造りの建物は、おとぎ話に登場しそうなメルヘンチックな雰囲気。
(c)Urpolan Kartano
清々しい木々の香りが漂う森の中には4種類のサウナが点在。かつてヴァイキングが近くの川までやって来たというエピソードなどから、オーナー夫妻がヴァイキングをコンセプトとしたサウナを作ったのだそう。
ヴァイキング気分でサウナを満喫
ヴァイキング船をモチーフとしたユニークなサウナ。
(c)Urpolan Kartano
外観よりも中はかなりゆったり。日本のサウナは電気式が多いですが、フィンランドでは薪で火を起こした薪サウナが主流。電気式よりもカラダの芯までじっくりと温まるんですよ。
耐熱性の透明なビニール素材に覆われたサウナ。森と一体化したサウナは気分も一層癒されます。
手作りのフィンランド家庭料理にほっこり
(c)Urpolan Kartano
サウナ後の寛ぎにピッタリなカフェレストランも併設。おとぎ話の世界に迷いこんだような空間は思わず童心に返った気持ちに。
お料理はブッフェスタイルにて提供(20ユーロ〜)。オーナーの奥様お手製のフィンランドの家庭料理がいただけます。焼き目がついたチーズ、レイパユーストは噛むとキュッキュッと音のするような弾力ある食感が特徴。ベリーのジャムと共に味わうのがフィンランド流なのだそう。
ライ麦生地にお米と牛乳を炊いたものを詰めて焼き上げた、カレリアパイ。フィンランド東部のカレリア地方発祥の郷土料理で、今では全土で親しまれているのだとか。素朴でどこか懐かしさも感じる味わい。
フィンランドの代表的な料理、ロヒケイット(サーモンスープ)。サーモンの奥深い旨味、牛乳の濃厚なコク、野菜の甘味が見事に調和。ディルの香りが絶妙なアクセントになった、ほっこりする幸せの味。
スポンジケーキにキャラメリゼしたアーモンドをのせて焼いたトスカケーキ。北欧の定番スイーツで、カリッとした食感とキャラメルの香ばしさが極上のおいしさ!ぜひ試していただきたい逸品です。
まるでおとぎ話に出てきそうなな森やお家が愛らしい「ヴァイキング・サウナ」。次のフィンランド旅では童心に返った気分でサウナを満喫してみてはいかがでしょうか?
https://www.viikinkisauna.fi/in-english/
Perkiöntie 16, 31650 Humppila, フィンランド
取材協力/
[Viking Sauna]
[Visit Finland]
[Visit Hämeenlinna]
[Photos by Nao]
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