第1問
こちらはこの国の東部地方で親しまれている郷土料理。ミルク粥をライ麦粉の生地で包み、オーブンで焼き上げます。葉のような形をしているのが特徴。
この国や周辺諸国では、日本のスーパーでは見かけることのない動物の肉を食す習慣があります。タンパク質やビタミンが豊富で、寒さが厳しく野菜が育ちにくいこの地域では古くより貴重な栄養源であったそう。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「フィンランド」でした。1品目はロシアとの国境近く、カレリア地方の郷土料理「カレリアパイ」。食事のお供としてはもちろん、おやつの定番でもあり、玉子やチーズ、ジャムなどをつけていただきます。
2品目の肉は「トナカイ」。フィンランドの北部はノルウェー、スウェーデン、ロシアの一部とともにラップランドと呼ばれていて、この地域ではおよそ1万年以上も前から先住民、サーミ人がトナカイを遊牧していたそう。トナカイ肉は現在フィンランド全国で食されており、甘酸っぱいこけももジャムを添えるのがお決まりのスタイル。
第2問
こちらはこの国を代表する惣菜パン。日本のパン店では揚げたものが販売されていますが、現地ではオーブンで焼くのが主流です。
この国の太平洋沿岸では漁業が盛んで、サケの漁獲量は世界第3位を誇ります。古くからイクラも食されていて、この国の名物であるクレープにトッピングされることもしばしば。ちなみに日本のイクラはこの国での呼び名が由来しています。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ロシア」でした。1品目は「ピロシキ」。現地では焼くのが定番で、ひき肉やジャガイモ、キャベツ、キノコなどを包むのが一般的。ちなみに日本で初めてピロシキを考案した人が揚げたことから、その後揚げタイプが普及したとか。
2品目は「ブリヌイ」と呼ばれるクレープで、イーストで発酵させた生地で作るのが特徴です。極東のカムチャツカ半島周辺はサケ漁が盛んな地。日本同様、イクラは高級品として扱われています。ちなみにロシア語の呼び名は「イクラー(икра)」。その昔、日本では筋子・イクラどちらも「筋子」と呼ばれており、区別するのに好都合だったという理由から「イクラ」という名称になったようです。
第3問
(C)Nao
この国は西側すべてが太平洋に面していて、漁業が盛ん。生のタコやエビ、白身魚に野菜を加えてマリネした料理は国民食のひとつ。海沿いにある首都のシーフードレストランのほとんどで提供されています。トウモロコシを添えるのが定番。
こちらはこの国を代表するカクテル。国内で生産されるブドウから作られる蒸留酒やライム、シロップで仕立てます。上部にふわっとした卵白を注ぐのが特徴。このカクテルは同国南側に位置する、非常に細長い国でも親しまれています。さて、どこの国かわかりますか?
正解は「ペルー」でした。1品目は「セビーチェ」と呼ばれる魚介のマリネで、海に面し、新鮮な海産物がとれる首都リマでは特に親しまれています。ハーブや柑橘類の爽やかな香りがたまらない味わい。
2品目のカクテルは「ピスコサワー」。16世紀にスペイン人がペルーにブドウを持ち込み、気候条件が適していたことから栽培が盛んに行われ、「ピスコ」という蒸留酒の製造が始まったそう。1920年代にリマのバーが考案したとされ、その後米国に伝わり、ハリウッドスターにも親しまれる存在になったとか。清涼感ある酸味と、卵白の柔らかな口当たりが格別の一杯です。
以上、ご当地グルメの写真から推察する世界都市クイズでした。気になる国があったら、ぜひ旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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