パリのクリスマスの風景といえば、シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は、昨年よりこのシャンゼリゼ通りのクリスマス市は中止になりました。パリ市議会は、このマーケットの興行主マルセル・カンピオン氏の会社との契約を更新しないと決定したのです。
しかし、今年度はシャンゼリゼ通りから場所を移して、 ルーブル美術館の隣にあるチュイルリー公園でマルセル・カンピオン氏の会社のクリスマスマーケットが開催されています。パリの新しいクリスマスのシンボルになりそうな、チュイルリー公園のクリスマスマーケットを現地レポします。
巨大な観覧車が目印
シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットは観覧車がシンボルでした。シャンゼリゼ通りにゆらゆらと揺らめくライトアップの先に、白い観覧車がありました。「なんてパリのクリスマスって綺麗なんだろう」うっとりとした記憶があります。
チュイルリー公園のクリスマスマーケットでも、観覧車はありました。なんと、かなりド派手な緑色の観覧車。クリスマス市というよりは、移動遊園地がやってきたような印象です。
子どもも大人も楽しめるアトラクションが充実!
以前のクリスマス市に比べて、アトラクションが断然充実しています。お化け屋敷の電車や、水に浮かぶボール、回転ブランコ、バイキング、それにスケート場まであります。子どもだけではなく、アトラクション好きな大人も楽しんでいる様子。クリスマスマーケットを歩いていると、楽しそうな叫び声が聞こえてきました。
クリスマス市の楽しみといえばこれ!
クリスマスマーケットの楽しみの一つと言えば、食べ物。正直、クリスマス市の食べ物ってそこまで美味しくはないのですが、寒い中、外で食べるのは、意外と楽しいものなのです。
フランスのクリスマス市では、お国柄チーズ料理の屋台が多く立ち並んでいます。チーズたっぷりのハンバーガーやジャガイモのグラタン・タルティフレットなど。冷え切った身体を温めてくれるチーズ料理はやっぱり人気です。
また、アルザス地方の郷土料理、ザワークラフトやシャンパンの屋台なんかもあります。
そして、クリスマスマーケットには、欠かせないのが、甘いワッフルやチュロス。フランス人によると、この甘い匂いが漂ってくると、クリスマス市に来たんだなぁと思うのだそうです。
クリスマス市では雑貨も販売
クリスマスマーケットでは、雑貨なども販売されています。
レコードを使ったオブジェ。
ちょっとした贈り物に人気の石鹸。
クリスマスのクッキー。
地方に比べて、パリのクリスマスマーケットは観光客向けという、フランス人からの批判もありますが、それでもクリスマス市はやっぱり楽しいものです。寒空の下澄んだ空気の中、ゆらゆらと揺らめくライトアップは、心に残る美しさです。
チュイルリー公園のクリスマス市にはセキリティーチェックがあり、治安をそこまで心配する必要はありませんが、スリにはくれぐれも気をつけて下さいね。
[All Photos by Nanako Kitagawa]
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