もうすぐ春休み!というとかなり気が早いようですが、4月の「水かけ祭り」に出かけるなら、そろそろ旅の計画を立て始めたほうがよさそうです。一年で一番暑い時期のこの祭り、いつどこで開催されるでしょう。
「水かけ祭り!」テレビで見たことありませんか。
毎年4月になると、ニュースなどでアジアの「水かけ祭り」の様子が伝えられます。アジアと言っても、実際に「水かけ祭り」が行われるのはインドシナ半島のメコン川流域の4カ国、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアです。そのうちカンボジアは11月に行われるので、4月に行われるのは3カ国になります。ちなみに、ベトナムもメコン川流域ですが、水かけ祭りの風習はないようです。
そしてこの水かけ祭りが行われるのはそれぞれの国のお正月なんです。西暦、中華系の旧正月、それにもう一つ4月にお正月があるんですね。ちょっとうらやましい。
さて、その3カ国の「水かけ祭り」どんな感じでしょうか。そして、今年の予定は?
タイの旧正月「ソンクラーン」を各地で体験!
タイの旧暦のお正月が「ソンクラーン」です。旧暦に合わせて毎年日付を変えることなく、現在では西暦で日程が決められています。4月13日から15日までです。2019年のカレンダーだと、16日までの4日間がソイクラーンに設定されています。タイではこのソンクラーンが一番盛り上がる正月で、官公庁や民間企業が閉まってしまいます。
出稼ぎに出ていた人たちも実家の街に帰るなど、日本の年末年始のように人々が移動して、自分の田舎で水かけ祭りに参加します。
バンコクはもちろん、チェンマイ、アユタヤ、スコータイなどの歴史遺産の街でも開催されているので、異なる地方のお祭りの雰囲気を楽しむのも楽しそうです。
ラオスならルアンパバーンがおすすめ!
(c) Atsushi Ishiguro
ラオスの古都、ルアンパバーンは小さな町で、歩いて回っても半日で終わってしまような規模。古い寺院が多く朝には托鉢に回る僧侶の姿も美しく、とても静謐な雰囲気があります。
でも、朝10時から夕方6時くらいまでは、近隣の村々からも人が集まってきて、水かけの大騒ぎが始まります。
(c) Atsushi Ishiguro
大都市と違って、大人がかなりの勢いで水をぶちまけるといったことはなく、とっても平和的。路地に入れば小さな子供たちも楽しんでいました。
(c) Atsushi Ishiguro
4月13日が日本で言う大晦日、14日から16日が「ピーマイラオ」という新年の休暇です。ルアンパバーンでは最終日に美人コンテスト優勝者が、黒い豚のような聖なる動物(の乗り物)に乗ってパレードをします。(次点の6人が周りを囲みます。)
ミャンマー人は祭り好き?!かなり激しいらしい。
ミャンマーの水かけ祭りは「タジャン」と呼ばれていて、こちらも1年で1番盛り上がる祭り。4月13日から17日です。この時期には、断食をしたり、パゴダや寺院を訪れたり、生き物を自由にしたり(普段から寺院の参道などで、放して祈るための小鳥が籠に入れられて売られています)と、徳を積むひとが多いようです。
ステージを作ってコンサートが行われたり、強力な放水装置を使ったりと、かなり派手な印象です。氷入りの袋が投げられたこともあったようで、かなり危険と言う情報もあります。
旅の計画は早くしたほうがよさそう。
なにしろどの国でも、1年の中で1番のお祭り。人も大勢動くので、飛行機などの交通手段やホテルなど、早めに旅の計画を決めたほうがよさそうですよ。
4月はこれらの国では一番暑い時期。だからこその水かけ祭りに参加して、ワイワイと地元の人たちといっしょに楽しむのが楽しそうですよ。
[タイ国政府観光庁日本事務所 ソンクラーン]
[Lao New Year 2019 and 2020]
[日本ミャンマー交流協会]
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