
LCC「ベトジェットエア」の日本就航により、ますます身近になったベトナム・ホーチミン。ホーチミン旅行の楽しみのひとつが、個性豊かなカフェめぐり。もともとカフェ文化が発達していたホーチミンですが、近年のおしゃれカフェブームにより、わざわざ足を運んでみたいカフェが急増しています。
おしゃれカフェブームの牽引役ともいえる存在が、「ルージン」。一度訪れれば、「こんなカフェが近所にほしい」と思うこと請け合いです。
ヨーロッパにいるかのような空間

ホーチミンに数あるおしゃれカフェのなかでも、欧米人が足しげく通うのが、フレンチスタイルのカフェ「ルージン(L’Usine)」。セレクトショップを併設したハイセンスなカフェで、店内に入った途端、ホーチミンの喧噪を忘れ、ヨーロッパの隠れ家にいるような気分になれます。
オーナーは、カナダ出身のベトナム人姉妹。2004年にベトナムに帰国した彼女たちは、「これまでベトナムになかった特別な店を」と、2009年にルージンをオープンしました。

「ルージン」とはフランス語で「工場」の意味。その名の通り、フランスのエスプリを感じるクリエイティブな空間です。
現在、ホーチミン1区で、「レタントン通り店」「ドンコイ通り店」「レロイ通り」の3店舗を展開中。いずれも好立地なので、観光やショッピングの合間のひとやすみにぴったりです。
モダン×ビンテージが心地よい

おしゃれカフェといっても、ルージンのインテリアは、決して過剰な装飾が施されているわけではありません。むしろ、店内は色彩を抑えたモノトーン空間。
全体的にモダンですっきりとした印象ながらも、木のテーブルや木の椅子、レトロなポスターやモノクロ写真など、ビンテージの要素もミックスさせています。

スタイリッシュなのに温かみのある落ち着いた空間は、「大人の社交場」といった雰囲気。ほかとはひと味違う、ルージンならではの上質で心地よい時間が過ごせます。
隠れ家でとっておきのティータイム

ルージン3店舗のなかで、最も隠れ家的な雰囲気が濃厚なのが、ドンコイ通り店。「ホーチミンの銀座」と呼ばれるハイソなドンコイ通りの151番地、古めかしいアパートの2階にお店はあります。

店内は、いまホーチミンで流行りのリノベーションアパートというロケーションにぴったりの、レトロ空間。内装は、1930年代のフランスの裁縫工場をイメージしたといい、「海外小説の主人公が休日にふらりと訪れるカフェ」といった雰囲気です。

多彩なオリジナルドリンクやスイーツが好評で、写真はレモングラス入りのピーチティーと、レッドベルベットカップケーキ。しっとり濃厚なケーキと、レモングラスの香りがさわやかなアイスティーが好相性です。
食事やお酒も楽しめる

食事やお酒も楽しめるルージンは、ビストロとして、ランチやディナーにも使えます。提供されるのは、パスタやバーガー、サンドイッチ、ライスヌードルなどの西洋料理を中心とした多国籍料理。ヘルシーなベトナム料理が続いて、ちょっと気分を変えたいときにおすすめです。

夕方17時~19時は「ハッピーアワー」と銘打って、ワイン、ビール、カクテルが全品半額に。日中に比べると、夕方以降はしっとりと落ち着いた雰囲気に変わります。おいしいお酒とともに、おしゃれ空間でちょっと早めのディナーを楽しむのもいいですね。
気軽なカフェの雰囲気があるので、おしゃれな一人ご飯にも最適。ルージンは、朝から晩まで幅広いニーズに応えてくれる、心強いカフェなのです。
ハイセンスなオリジナル雑貨
セレクトショップとしての顔ももつルージン。店内には、世界各地から集めたデザイナーの服飾品や雑貨などが並んでいます。ヨーロッパから輸入されたものも多く、全体的に値段は高めですが、品質は折り紙つき。

扱うブランドは時期によって入れ替わりますが、特にベトナム発のデザイナーズブランドや、ベトナム産の食品・コスメなどに注目。「ルージン」のロゴが入ったトートバッグやキャンドルなど、オリジナルのグッズも見逃せません。
アジアンテイストではない、一味違ったハイセンスなベトナム土産が見つかりますよ。

洗練された空間で、一日中食事やドリンクが楽しめるのみならず、見ているだけでもときめく雑貨との出会いが待っているルージンは、女子の憧れを体現したような存在。「日常的にここに通えるなんて羨ましい」と、常連のホーチミンっ子に嫉妬してしまうかもしれません。
[All photos by Haruna]
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Haruna ライター
和歌山出身。東京での会社員時代に、旅先でドイツ人夫と出会う。5か月間のアジア横断旅行の後ドイツに移住し、ライターに転身。約2年半のドイツ生活を経て、現在は日本在住。「歴史地区」や「旧市街」と名の付く場所に目がなく、古い町を歩き尽くすのが大好き。世界のリアルな「ワクワク」を多くの人に伝えたい。
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