唐揚げ、トンカツ、天ぷらなど、日本でも揚げ物料理は日常の食卓で広く浸透しています。唐揚げに至っては年間220億個以上が消費されており、国民食と言っても過言ではないほど、日本人にとって馴染みのある惣菜です。
日本で揚げ物といえば肉や魚、野菜、おやつ類ではドーナツやパンなどが一般的ですが、日本では信じられないモノを揚げてしまう文化がアメリカにはありました。今回は揚げ物好きな日本人が驚いた、アメリカの揚げ物文化についてご紹介します。
日本とは違う食べ方を追求するアメリカのフライドフード
まずご紹介するのは「フライドピクルス」。ハンバーガーやサンドイッチの付け合わせとしてもお馴染みのあのピクルスは、そのまま食べるのはもちろんのこと、揚げ物としても人気です。ピクルス独特の酸味がカリッとした衣に包まれた、お酒のおつまみやスナックとしても人気の一品です。
次にご紹介するのは「フライドオクラ」。日本ではオクラを塩茹でして独特の粘りを楽しみながらさっぱり食べることが多いオクラですが、アメリカではオクラを一口大に切って、ランチソース(バターミルクやサワークリームなどを混ぜて作られるアメリカの定番ソース)と呼ばれるソースにディップして食べられます。アメリカでも南部で食べられることが多く、フライドオクラには粘りがほとんどありません。そのためフライドオクラは好きだけど、ネバネバしたオクラは食べられないというアメリカ人も少なくありません。
アメリカでも大人気の日本食、寿司も「Tempura Sushi」として揚げられています。そのままでも美味しいアメリカの巻き寿司に、天ぷら粉をつけて揚げた天ぷら寿司は、衣の食感と中の寿司のバランスが人気で、アメリカのお寿司屋さんではほぼ必ず取り扱っている人気メニューでもあります。
日本では考えられないフライドフード
日本のお祭りの縁日などで欠かせない屋台は、アメリカのお祭りにも存在します。コーンドッグ(日本でいうアメリカンドッグ)はどのお祭りでも見かける定番メニューですが、特にアメリカ南部では「フライドアリゲーター」を売る屋台があります。レストランでもアリゲーターの肉を使った料理が提供されることもあり、ワニをも食材として調理してしまうのアメリカ人の探究心に驚かされます。気になる味は意外にも淡白で、癖がなくあっさりした鳥肉に近い味わいです。
アメリカのフライドフードはしょっぱいモノだけではありません。そのまま食べても美味しいアイスクリームをも揚げてしまうのがアメリカ流。固く冷えたアイスにコーンフレークの衣をまぶし、高温の油で短時間揚げた「フライドアイスクリーム」は、カリッとした外側と冷たいアイスの食感が楽しい斬新なデザートです。
フライドチキンとアメリカ人の関係性
冒頭でお伝えした日本人と唐揚げの関係のように、フライドポテトに並ぶ人気のフライドチキンは、アメリカの食生活に欠かせない存在です。フライドチキンのレシピは数えきれないほどあり、どの街に行っても必ずフライドチキンが食べられるお店は存在します。アメリカ南部発祥の料理では、フライドチキンとワッフルを一緒に食べる「チキン&ワッフル」というメニューがあり、朝食やブランチメニューとしても人気です。
揚げ物をとことん追求するアメリカの食文化。日本では考えられないような食材もアメリカでは美味しく揚げられていました。アメリカでは揚げ物にできないものはないと言われるほど、様々なものを揚げてしまう、日本に負けない揚げ物文化が根付いているのです。
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参考
[ニチレイフーズ プレスリリース]
[EATER]
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