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ありえない!日本人がアメリカの結婚式・披露宴で驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

Posted by: トゥルーテル美紗子
掲載日: Nov 15th, 2016. 更新日: Nov 17th, 2016
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人生の一大イベントである結婚式と披露宴。国によってずいぶんお祝いの仕方が異なります。ここでは日本人ならびっくりするような、そして肩の力が抜けるようなアメリカの祝い方についてまとめてみました。


ドレスコードがある

日本人がアメリカの結婚式・披露宴に行って驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

アメリカの結婚式・披露宴では、テーマを決めてコーディネイトするのが定番です。夏なら「ビーチスタイル」、レトロファッション好きなら「60年代」、読書が趣味なら「本」など、テーマ設定はかなり自由。

日本でもテーブルクロスと装花の色を揃えたり、好きなキャラクターを使ったりしますが、アメリカは出席者の服装まで指定してしまうのが大きな違い。招待状に、「当日のドレスコードは『60年代』です」などと書いてあるのです。

テーマに沿って「何着よう?」「どうアレンジしよう?」と考えるのは、とても胸躍る作業です。
何より当日、参列者全員で記念撮影をすると、全体のトーンがまとまっているのでとてもいい写真が撮れます。会場も一体感に包まれます。

日本でも取り入れられつつあるブライズメイドとグルームズマンも、お揃いの服装が素敵です。

ご祝儀はお好きな額を。オンラインでもどうぞ

日本人がアメリカの結婚式・披露宴に行って驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

日本では、式場へ入る前に受付でご祝儀袋を渡しますよね。まるで入場料で、ご祝儀を持っていなければ参列できないかのようです。ご祝儀の金額にもマナーがあります。友人・同僚なら3万円、後輩・部下なら5万円、親戚なら10万円・・・。結婚式が続くとちょっと大変です。

アメリカでは、現金を贈ることが日本ほど一般的ではありません。贈るとしても、好きな額を(なんとなくの慣習はあるものの)包んで新郎新婦に手渡します。
また、新郎新婦が事前に選んだ「ほしいものリスト」の中から一品選び、ネットで注文するのもポピュラーな方法です。本人たちがほしくない物を贈ったり同じものを贈ってしまったりすることがないため、とっても合理的です。

現金でもネット注文でも、日本ほど高額ではありません。友人・同僚なら$100前後といったところ。何より、日本のように半ば強制的に払うことはありません。「払いたいなら払って」というスタンスが軽やかです。

バージンロードを2人の父親と歩く

日本人がアメリカの結婚式・披露宴に行って驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

アメリカでは、約3分の2のカップルが離婚するといわれています(PolitiFact調べ、2012)。単純に比較はできませんが、離婚率約3分の1の日本よりは離婚が身近にあるといえます。

また、離婚者の40%は再婚するという統計があります。離婚・再婚後の付き合いもオープンなため、結婚式の親族席はにぎやかなことになります。血のつながりがあるお父さんとお母さん、そして2人がそれぞれ再婚した新しい奥さん、旦那さんの4人が同じテーブルにつく、なんてことがあるからです。最初のお父さんと2番目のお父さん、2人に挟まれてバージンロードを歩く花嫁もいます。舞台「マンマ・ミーア!」の世界です。

基本的には「ご歓談を」

日本人がアメリカの結婚式・披露宴に行って驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

日本の結婚披露宴は、とても忙しいですよね。スピーチ、乾杯、自己紹介ムービーや友人の余興。その合間にコース料理が次々と運ばれてきて、息つく暇もありません。

アメリカでは、そんなにたくさんのイベントが詰め込まれることはありません。基本的には、日本でいう「どうぞご歓談を」の時間です。スモールトークが上手なアメリカ人。初対面同士でもすぐ会話が盛り上がり、あっという間に歓談時間が過ぎていきます。日本の披露宴がイベント続きなのは、間がもたないからなのかなと思ってしまいます。

また、新郎新婦と気軽に話す時間があるのも日本との大きな違いです。
日本の披露宴では、主役の2人は遠く高砂に鎮座し、お色直しや写真撮影に追われ、参列者と話をする時間がなかなかとれません。せっかく数年ぶりに会ったのに、「おめでとう」のひとことしか言えなかったなんてことも。アメリカでは歓談時間がふんだんにあるので、新郎新婦のもとへ行って楽しくおしゃべりすることができます。

お好きな時にお帰りください

日本人がアメリカの結婚式・披露宴に行って驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

アメリカの披露宴には、終了時刻がありません。料理が出て、新郎新婦のスピーチが終わったら、あとは自由時間。料理を食べ続けるもよし、おしゃべりするもよし、ダンスホールで踊り続けるもよし。帰ってしまってももちろんOKです。

日本の披露宴は、会場のスタッフが追い立てるように片付けを始め、興がさめることもしばしば。「話し足りないなら二次会で」ということなのかもしれませんが。

日本人がアメリカの結婚式・披露宴に行って驚いたこと5選~お好きな時にお帰りください~

アメリカの式は、本人も出席者も自由に楽しんでいて、何とも風通しがいいものです。筆者は日本で何度も結婚式・披露宴に参列し、自身も日本で結婚式を挙げましたが、アメリカスタイルの方が好きです。日本の式はイベント盛りだくさんで参列者としてはワクワクするのですが、盛りだくさん過ぎて、本来なら一番楽しまなければならない新郎新婦が準備で疲労困憊しているのがちょっと疑問です。

ありえない!日本人がニューヨークで驚いたこと11選〜シルクのパジャマが外出着!?〜」や「母国と違う!アメリカ人が日本で驚いたこと10選~お日様の香りって何!?~」で日米の文化ギャップについてお伝えしてきましたが、こんなところにも違いはあるのですね。

これから挙式をされる方々は、アメリカの自由なスタイルを取り入れてゆる~い式にしてみてもいいのではないでしょうか。

[All Photos by Shutterstock.com]

トゥルーテル美紗子

Misako Treutel ライター/翻訳業
1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。

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