ヨーロッパのいろいろな国で目にする機会が多い日本製品といえば、やっぱり電化製品です。CanonやSONYなどの文字をみつけて、こんなところにも!と驚いたことが何度かありました。今回、イギリス人の家庭で見つけてちょっと意外に感じた日本の名品をご紹介します。
グローバルの包丁
Airbnbで訪れた料理人の家。キッチンで包丁を手にしようとしたとき、グローバルの包丁だったことに驚きました。思わず興奮してどこで買ったのか訊いたら、イギリス国内ということ。日本には行ったことがないとのことでした。
よく日本の名品としてグローバルの包丁が取り上げられていますし、訪日外国人が日本の包丁を買っていくと聞きますが、日本自体に興味がない人にも、本当に世界的に人気なのですね。まさにグローバル!
手に入れて12年ほどということです。刃についた傷が年月を物語ります。気に入っている理由は「とにかく美しい!」こと。そして、柄の部分と一体型で「衛生的なところも魅力」だそう。
なお、この家にはマツダの白いロードスターも停まっていました。イギリスの街並みにあっても、かっこいい佇まいだなと思いました。
花ばさみ
イギリス最古のフラワーアレンジメント教室でのこと。講師のフラワーアーティストは、日本製の花ばさみに絶対の信頼をおいていました。
「いろいろ使ってみたけれど日本製が一番よく切れる」そうです。日本からまとめて送ってもらっていると聞きました。画像の中でピンクの方が花ばさみです。
包丁に続き、日本の刃物はなかなかの評判のよさですね。
ちなみに、こちらの家ではトヨタの黒いRAV4が愛用されていました。日本車はヨーロッパではちょっと値が張るけれど、乗り心地などが一番いいとのことです。
番外編:ステンドグラス風ランプシェード
日本製とはちょっと違うかと思いますが、もうひとつおまけのエピソードを。
ボランティアで英語を教えてくれていた年配の女性のお宅を訪問したときに、Panasonicのテレビの横に立つステンドグラス風ランプシェードの話をされました。
以前日本人の女性に英語を教えたら、帰国の際にこの手作りのライトを贈られたそうです。「美しいし、だいぶ手間がかかっただろうに、作ってくれたのが本当にうれしい」そう言って、ライトを点灯して見せてくれました。
その感謝の気持ちが何年も続いていたようで、「日本に帰ったら、彼女に手紙を出してはどうか」と筆者に言ってきました。そのときはてっきり、その女性と友人関係になることを提案されたようで戸惑いましたが、今思えば、感謝の気持ちを代わりに伝えて欲しかっただけなのでしょう。
ちなみに、その日本の女性にその後ポストカードを送りましたが、返事はありませんでした。奇妙な連絡になったかもしれませんが、気持ちは伝わっていればなと思います。
[All photos by Shio Narumi]
Do not use images without permission.
『イギリス人は食器洗剤の泡を流さない?〜イギリスのびっくりトリビア5選〜』『【日本の不思議特集】日本が誇る意外な世界一、日本発祥、日本独特の文化まで』などもぜひあわせてチェックしてみてくださいね。