ありえない!日本人がテレビ大国アメリカで唖然とすること7選

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Mar 6th, 2019

テレビ大国のアメリカ。チャンネルの多さや言語が多岐に渡ることのほかにも、驚くことがたくさんあります。筆者が驚愕したり、なるほどと納得したりするアメリカのテレビについて、一部をご紹介しましょう。アメリカと日本の文化や観念の違いを実感しますよ。

TV

テレビ大国のアメリカ。チャンネルの多さや言語が多岐に渡ることのほかにも、驚くことがたくさんあります。筆者が驚愕したり、なるほどと納得したりするアメリカのテレビについて、一部をご紹介しましょう。アメリカと日本の文化や観念の違いを実感しますよ。

朝の番組司会者が衝撃的すぎる

パジャマ姿で登場

クリスマス時期 テレビの司会者

capture from LIVE With Kelly and Ryan

全米ABC放送の朝のトーク・バラエティ番組”LIVE With Kelly and Ryan”の司会者ケリー(女性)とライアン(男性)。クリスマスにはサンタがゲストで登場、司会者はパジャマ姿。クリスマス時期は、3日くらいパジャマ姿だったような。

同僚からクビが発表される

Matt Lauer Has Been Fired From NBC News | TODAY

全米NBC放送、朝の人気番組「トゥデイ(TODAY)」で約20年間司会を務めたマット・ロウアー(Matt Lauer)が、2017年11月セクハラ告発によりクビに。しかも発表したのは、同番組の前日まで一緒に番組司会をしていた同僚の口から。その後、番組の司会者は女性がメインに。スクープを他社にスッパ抜かれず、同番組の視聴率を上げた作戦にもビックリ。

朝から行方不明者(MISSING PERSON)情報募集を流す。

USA Missing
 capture from USA Missing

朝からテレビで行方不明者(MISSING PERSON)情報募集の番組。多いのが、ティーンエイジャー、幼児、赤ちゃん。こんなに行方不明者がいるの?と暗澹(あんたん)たる気持ちに。離婚再婚が多いアメリカでは、ティーンエイジャーの家出が多い様子。幼児や赤ちゃんの誘拐も多く、治安や社会構造が日本とは大きく異なることが分かります。そのため、13歳未満の子供はひとりにしない、保護者の観察下に置くのが法律で決められているのですが・・

USA Missing
 capture from USA Missing

朝のニュース番組のCM前にも、「行方不明者情報募集」の画像が。名前と共に、髪の色、目の色、最後に目撃された場所が表示されます。

USA Missing 行方不明者の情報番組
Website : http://www.usamissing.com

犯罪者に対する厳しさ

犯罪者の顔はもちろん、手錠・足錠をかけられているところまで映る。

手錠

アメリカでは、犯罪者が連行される・法廷での様子をニュースで流す場合、顔はもちろん手錠、足錠をかけられているところまで映ります。未成年であっても重罪を犯した場合は、顔もはっきり公開。また事件が起きて犯人が捕まっておらず、防犯カメラに映っていた場合、映像をニュースで何度も流し、通報を呼びかけます。犯罪に対する厳しさが日本とは異なり、犯罪件数の多さも比較にならないと思われます。

未成年でも重罪の場合、成人と同様の重い刑罰を受ける

16歳で殺人… 終身刑の性的被害女性に恩赦 / FCI NY

殺人を犯した未成年16歳の女性が、成人並みの重罪として終身刑を申し渡されましたが、彼女自身が被害者であった諸事情も鑑みられ、恩赦で2019年8月に釈放される予定。現在はまだ拘置中であり、法廷に出る時は手が拘束されています。

スーパーボウルの1回使用で終わる、高額予算CM

毎年2月に行われるスーパーボウル(アメフト最高の大会)では、企業は高額予算をかけたCMを作り、スーパーボウルだけのために1回使用で終わります。スーポーボウルの視聴者数は米国1位で、世界で最も高額のコマーシャル枠と言われています。視聴者の多くはスーパーボウルのみならず、特別のコマーシャルとハーフタイムショー(試合の休憩時間に行われる、有名ミュージシャンの15分程度のパフォーマンス)を期待して見ているようです。

感動的なCM / トヨタ(スーパーボウル広告)

https://youtu.be/sefscV3GvWM
Good Odds | Toyota

2018年のスーパーボウルで放送された広告。可愛い赤ちゃんを抱き上げた時に、胸をハッと突かれます。赤ちゃんの時には10億分の1だった「金メダルを取れる確率」が、心身ともに成長すると同時に確率が上がっていきます。パラリンピックで8つの金メダルを獲った、ローレン・ウールステンクロフト(Lauren Woolstencroft)さんがモデル。

笑ってしまうCM / ミスター・クリーン(スーパーボウル広告)

https://youtu.be/GDzMxlw2Fgo
Mr. Clean | 2017 Super Bowl Ad | Cleaner of Your Dreams / Mr. Clean

2017年のスーパーボウルで放映された広告。気の重い掃除の憂鬱さを吹き飛ばしてくれる、セクシーなミスター・クリーンが登場。

各国チャンネルがある

世界各国

チャンネルは無限にあり、異人種文化のニューヨークではスペイン語チャンネル、中国語チャンネル、韓国語チャンネル、インド系チャンネルなど、各国のチャンネルがあります。もちろん、日本語チャンネルも。同じ企業CMでも、言語が異なると内容も異なります。

ニューヨーク時間朝7時から見られる日系チャンネル FCI(フジサンケイTV)


NY&LA 3月のイベント情報 / March Events in NY & LA / FCI NY

FCI(フジサンケイ) 地上波で見られる日系テレビ 

放映時間 : NY時間 7-8am
チャンネル : 地域により異なる
Website : https://www.fujisankei.com

暴力・ラブシーンを規制し、子供の年齢にふさわしい番組か評価

子供とテレビ

アメリカは意外にも倫理観念が厳しく、地上波テレビで裸や性行為シーンが出てくるものはほとんどありません(ケーブルテレビやHuluなどの配信サービスは異なる)。子供が見られるものか内容を評価され、レーティングが付きます。親は子供が見られないよう、該当する番組をブロックすることが出来ます。知人のアメリカ人に「日本ではテレビでたくさん性にまつわるものが放映されているので、日本人は情熱的なのだと思った」と日本のテレビについて語られ、赤面したのは筆者です。
 

子供が見られる番組か評価するマーク

● TV-PG: Parental Guidance Suggested(低年齢児に不向き。保護者と一緒に見ること。)
低年齢の子供には不適当とされる可能性のある内容が含まれる。子供は保護者と一緒に番組を鑑賞すること。(軽度のD,L,S,Vが含まれる)

● TV-14: Parents Strongly Cautioned(14歳未満に不向き。)
14歳未満の子供には不適当と判断される内容が含まれている。14歳未満の子供は、保護者と一緒に番組を鑑賞すること。(D,L,S,Vが含まれる)

● TV-MA: Mature Audience Only(大人向け。17歳未満に不向き。)
成人用で、17歳以下の子供には不適当。(L,S,Vが含まれる)

【表示マークについては、下記を意味する】
D  ダイアローグ(性的なことについての会話)
FV ファンタジー・バイオレンス(ファンタジー暴力) 子供向け番組のみ
L  ランゲージ(下品・卑猥な言葉)
S  セックス(性描写)
V  バイオレンス(暴力シーン)

テレビの年齢規制
TV Parental Guidelines

チャンネルは多いが、再放送も多い

TVリモコン

アメリカではケーブルも含め、多数のチャンネルがあります。ニューヨーク在住の筆者の住む地域では、1971まで。有料ケーブル番組は、スポーツ・映画・ドラマ・アート・各国のチャンネル(日本だったらTVジャパン)などなど、自分の見たい番組を選んで契約(有料)しますが、番組表を見ても膨大すぎて把握できません。しかも過去に放送したものを、繰り返し再放送しているチャンネルも多いです。シリーズもの番組の司会者が、1週間のうちに太ったり痩せたりしているので「どれが現在の彼?」と思うことも。過去に契約していたTVジャパンは「VS嵐(あらし)」を放映していましたが、嵐のメンバーが若くなったり老けたりしているので、これもまた「現在の嵐は、どんな様子なのか」と、遠い日本に想いを馳せたものです(苦笑)。

リモコンを押すと、アメリカという国が浮かび上がる

TVリモコン

インターネットが主流になった今、テレビを見る機会は過去に比べて減りました。それでもリモコンを押すと、アメリカと日本の文化や環境の違いにいまだに驚き、背景について考えさせられます。

[Photos by shutterstock.com]

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PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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