初めて訪れる街だと、どのあたりにホテルを予約すればいいか分からないことってありますよね。なんとなくグレードで選んだら、実は観光にはとっても不便な場所だった・・・なんていうことも。そんなことにならないように、「イスタンブール観光でおすすめの宿泊エリア」をご紹介したいと思います。
主要な観光名所が徒歩圏内に
イスタンブールを初めて観光する場合、旅行者が必ず訪れる場所が、「スルタンアフメット地区」(Sultanahmet District)。イスタンブールという街は、ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側とアジア側に分かれています。スルタンアフメット地区は、そのヨーロッパ側の 旧市街エリアに位置しています。
この地区は、ユネスコ世界遺産にも認定されているイスタンブール歴史地区の中心地でもあります。そのため、イスタンブールにある主要な観光地の多くが集中しているのです。
例えば、トム・ハンクス主演で話題になった映画「インフェルノ」のロケ地として有名な「地下宮殿バシリカ・シスタン」(Basilica Cistern)からイスタンブールのランドマークとも言える「アヤソフィア」までは徒歩1分。その「アヤソフィア」から、かつてのオスマン帝国君主の居城だった「トプカプ宮殿」までは徒歩3分。他にもこのエリアには、巨大市場のグランバザールなどもあります。
いわゆる「ツーリストエリア」なのですが、このスルタンアフメット地区にあるホテルに宿泊すると、主な観光地に徒歩で行けるという魅力的なオプションが付いてくるのです。半日歩き回って疲れたら、一度ホテルに戻ってちょっと休憩、なんていうアレンジもきかせられます。そういう安心感は、旅を気軽にしてくれますね。
クルーズの港をつなぐトラムが沿線
(c)Naoko Kurata
現在、イスタンブールにはトラム(路面電車)が4線開通しています。そのうちT1という路線が非常に便利で、主な観光地をつないでくれているのです。もちろんスルタンアフメット地区の中心地にも「ギュルハネ」(Gülhane)や「スルタンアフメット」(Sultanahmet)という駅が数百メートル単位で設置されています。
そしてこのT1 トラムは、観光客に人気のボスポラス海峡クルーズを利用する際の港にも通じているのです。エミノニュ港やカラキョイ港、カバタシュ港とクルーズ船の出る港は複数ありますが、そのすべてに通じています。
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また、カバタシュ港の最寄り駅のカバタシュ駅の目の前には、トルコのサッカーチーム「ベシクタシュ」のホームスタジアムがあります。このチームは、日本代表の香川真司選手が移籍したことでも知られています。移籍直後の2月3日、出場3分間で2ゴールを決めたことはトルコでも話題を呼びました。
港やスタジアムはスルタンアフメット地区からは外れていますが、T1を利用すれば、そういった場所に行くのも便利です。
人気のレストランも徒歩圏内に
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フランス料理、中華料理とともに、世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理。食事も、イスタンブール(トルコ)旅行の大いなる楽しみの一つに挙げられると思います。
2019年2月現在、実はトリップアドバイザーのランキング10位までのレストランが、すべてスルタンアフメット地区に位置しているのです。特に6位までは、アヤソフィア寺院から400m以内に集中しているという過密ぶり。観光名所と同様、スルタンアフメット地区に宿泊していれば、人気のレストランに徒歩で行くことができるのです。それなら、帰りも楽ですね。
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ケバブをはじめとする肉料理も人気ですが、港町のイスタンブールは魚料理を取り扱うレストランもたくさんあります。日替わりで様々なタイプのレストランを食べ歩くのも楽しそうです。
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「イスタンブールでおすすめの宿泊エリアはスルタンアフメット地区」の理由、いかがでしたでしょうか。ぜひみなさまのイスタンブール旅行の参考になさってくださいませ。
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