
(C)TOSHI
「脚立の上からカフェオレを淹れる、有名な店がある」と生粋の名古屋人から聞きました。「わざわざ脚立の上からカフェオレ淹れてくれるって、きっとなかなかの人だ」と興味を抱き、ご本人を取材しました。どんな方でしょう!?
看板にも、ちゃんと書いてある「日夜研究するコーヒー野郎の店」

(C)TOSHI
名古屋市中村区。こちらの2階に、「カフェオレ天井落とし」で有名な「喫茶ツヅキ」があります。

(C)TOSHI
「ユニーク珈琲を日夜研究する コーヒー野郎の店」
看板にも、ちゃんと書いてあるんですよ。

(C)TOSHI
ちなみに創業は昭和21年(1946年)、70年以上の歴史がある老舗です。
看板に偽りなし!「コーヒー野郎」が日夜研究、「カフェオレ天井落とし」が生まれるまで

(C)TOSHI
こちらが、脚立の上からカフェオレを淹れる、「カフェオレ天井落とし」を考案されたオーナーの都築憲幸さん。2代目になります。
日本全国の喫茶店めぐりをしている時に、東京・銀座の喫茶店でコーヒーとミルクを別々に入れるカフェオレに出会い、衝撃を受けました。
それから、高いところから淹れるカフェオレのパフォーマンスが始まったのです。

(C)TOSHI
今では、脚立と別々のポットを使い、コーヒーとミルクを同時に、約2.5メートルの高さから、カップに注ぐカフェオレのパフォーマンスが人気。高い位置から淹れることにより味はまろやか、泡は「30分も消えないほどふわふわ」。

(C)TOSHI
そして何より、このパフォーマンスでお客さまが喜んでくださるので、これからも脚立からカフェオレを淹れます、とのこと。
――インドではチャイを高くから注ぐ人がいて、味がまろやかになるそうです。アジアではお茶を使ったパフォーマンスがあるらしいですが、脚立の上から、この高さでカフェオレを淹れているのは、おそらく世界でもここだけではないでしょうか。
都築:そうでしょうね。うちはカップも違うからね。
――いろいろ秘密がありそうですね。カップも違う?

(C)TOSHI
都築:このパフォーマンスは昭和48年(1973年)からやっているの。高さがだんだん上がって・・・(立ちあがって)これくらいの高さになった。
――そんなに以前から!
都築:好評で、テレビに出てから全国からもお客様が来るようになって。でも、ある程度から、それより上にポットが上がらなくなったんです。
――伸び悩んでいた時期が。
都築:それが、名古屋の世界デザイン博覧会(1989年)で外国製のいいカップを見つけて、それを使うと、もっと高いところから淹れても、カフェオレがこぼれないことに気がついたんです。
――発見ですね。ずっと模索してらっしゃったんですね。
都築:カップにもこだわるようになって、それから、数メートル上に上げるのに、数年かかりました。
――数年かけて高さを上げたんですか!そんな話、初めて聞きましたよ。
まさに看板に偽りなし。「コーヒー野郎」が「ユニーク珈琲を日夜研究」して、「カフェオレ天井落とし」が生まれたのです。
今では3代目がその技を受け継ぎ、運がよければ、親子共演が見られる場合もあるそうです。
【あの人も】今や全国、世界から人が。そしておいしい「喫茶ツヅキ」

(C)TOSHI
ここは取材が多く、有名人もたくさん来店しました。憧れのあの人が来た、珍しいパフォーマンスが見られるお店ということで、今や日本全国、そして、世界のいろいろな国から人が来るそうですよ。
それと、「喫茶ツヅキ」は、非常においしいお店です。

(C)TOSHI
こちらのカフェオレも、凄く美味。脚立の上から淹れることによって、ミルクがよりまろやかになる感じで、温度がちょうどよくなるんです。
熱いのではなく、とてもあたたかくて、とても優しくて、ミルキーなカフェオレでした。
実はカフェオレは別に好きではなかったのですが、ここのだったら毎日でも飲みたいです。今まで飲んだ中で一番おいしいカフェオレだったのです。
これをフランス人に話したら、もの凄くびっくりされました。でも本当なのですよ。

(C)TOSHI
素材もいいのでしょう。パフェの生クリームやアイスクリーム、フルーツ、幻のコーヒーといわれるコピ・ルアック、みんなおいしくて感心しました。モーニングもあります。
都築:うちはコーヒー、パフェ、サンドイッチ・・・すべて「生きている」ことがモットーです。
この日、おじいさんからお孫さんの3世代、5人で来ていた方がいて、20代くらいの女性が「カフェオレ天井落とし」を体験していましたが、「ちっとも怖くなくて、楽しかった」と言います。
おじいさんから、「ここのフルーツ、おいしいねえ」と言われた都築さんはとても嬉しそうで、しばらく話をしていました。

(C)TOSHI
その時、「名古屋って本当にいい街だな」とあらためて思いました。そして、「名古屋にはきっと、独特の喫茶文化があるのだ」という気がしたのです。
筆者は他県の出身の、名古屋市民ですが、有名な名古屋モーニングもほとんど食べたことがありません。考えてみれば、ほぼコーヒー代、ドリンク代のみのお得な値段で「朝食」が楽しめるなんて、家族全員で朝から来てもいいなんて、豊かですね。
生の名古屋人の生活を少しでも体験できた、近くの素敵な旅でした。

toshi ライター
取材なら、どこに行っても、誰に会っても感動できるのが特技のライター、作家。「人は思い通りにならないけれど、自分が思いつきもしない、素敵な答えを言ってくれる」と、最近思います。クルーズ旅行を日本に広める活動の一端を担いたい。
著書「美しい人々 人間の美しさを追う」など。作家名は竹井夙(たけいとし)。
名古屋駅「本間製パン」の最上級食パンで喫茶店文化をおうちで実現!【お取り
Mar 8th, 2021 | kurisencho
名古屋に行ったら必ずしたいのが喫茶店文化(モーニング)。お店でしか味わえないその文化を支える東海地区No.1の業務用パンメーカー「本間製パン」が、名鉄百貨店地下に「本間製パン名駅直売店」をオープンしています。業務用には卸していないという特別な食パンを発見!そして、その食パンのあんこ入りもあったので、さっそく持ち帰り自宅で名古屋モーニングをしてみました!
お取り寄せで愛知旅行へGO!うなぎ、ういろ、名古屋コーチン、伝統工芸品・
Mar 6th, 2021 | TABIZINE広告部 【PR】
昨年から、新型コロナウイルスの影響で気軽に帰省や旅行ができなくなり、ストレスを感じている人も多いでしょう。そんな中、愛知県は2020年7月より、愛知生まれの逸品をお得に購入できる、WEB物産展「あいちの『食と物産』マルシェ」をオープン! そこで人気のなごやめしや愛知の特産品を使ったスイーツ・地酒・工芸品まで12選をご紹介します。お取り寄せして、自宅で愛知旅行を楽しんでみませんか?
名古屋でおやつにちょうどいい和菓子発見!岐阜「ツバメヤ」のどらやきと羊羹
Mar 4th, 2021 | kurisencho
名古屋駅の前にある商業施設「大名古屋ビルヂング」地下1階を通ったとき、思わず目にとまった和菓子屋さん「ツバメヤ」。小さくも温かみあるお店には、岐阜県の本店から届くお菓子に加え名古屋限定品も並びます。その中で小腹に良きサイズのどらやきと新商品の羊羹をおやつにしてみました。
ドイツの菓子パンでモーニング!?名古屋駅のベーカリー「カスカード」で発見
Feb 22nd, 2021 | kurisencho
名古屋駅の名鉄や地下鉄に近いゲートウォークで朝から人々が立ち寄るパン屋さん「Cascade(カスカード)」。お店の外からも確認できるさまざまなパンにそそられ寄ってみたら、ドイツのスイーツパンを発見!訪れたのは9時、朝食は済んでいましたが、おやつに買う人が多いというその隠れ名物をデザートにいただきました!
キュートすぎて食べられない!?「クレープス・ド・アンヌ」のハリネズミクレ
Feb 16th, 2021 | kurisencho
名古屋駅から5分ほどの場所にあるクレープ・タピオカ専門店「Crepes de Anne(クレープス・ド・アンヌ)」。白と水色の外観の店先にクレープのサンプルメニューが並んでいますが、期間限定クレープも発見!クレープとは思えない愛らしさに惹かれ立ち寄ったので紹介します。
優美な十二単を手毬寿しで表現「ストリングスホテル 八事 NAGOYA」
Jan 11th, 2021 | 小梅
四季折々の美しい自然があふれる名古屋市・八事に佇む「ストリングスホテル 八事 NAGOYA」では、料理長が厳選した高級食材をはじめ、旬の食材の数々をつかった和洋会席ご膳が登場します。12種類の手毬寿しで優美な“十二単”を表現したという、新年にふさわしい鮮やかな会席をご紹介します!
バターにこだわるお店「Buttery<バタリー>」贅沢なカヌレボックスを
Sep 14th, 2020 | 小梅
バターにこだわる焼き菓子専門店「Buttery(バタリー)」から、人気No.1商品であるカヌレを5種類アソートした新商品「バタリー カヌレボックス(5個入り)」が登場しています。美しく並ぶカヌレと、シックで洗練されたオリジナルデザインのBOXにも注目です!
いながきの駄菓子屋探訪(7)愛知県名古屋市北区「つねかわ」
Aug 15th, 2020 | 駄菓子屋いながき 宮永篤史
全国約250軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は愛知県名古屋市北区の「つねかわ」です。
いながきの駄菓子屋探訪(6)愛知県蒲郡市「観音堂菓子店」
Aug 8th, 2020 | 駄菓子屋いながき 宮永篤史
全国約250軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は愛知県蒲郡市の「観音堂菓子店」です。
コメダに濃“蜜”「シロノワール」が新登場!季節限定「まっしろノワール」
Jul 23rd, 2020 | 小梅
2020年7月15日(水)から、全国のコメダ珈琲店に「まっしろノワール」が新登場。口の中で3種の異なる素材の味わいがとけあって、絶妙なハーモニーを奏でるという季節限定のシロノワール。見た目にも涼しげな “まっしろ”なその正体とは、一体何なのでしょうか・・・!?