日本でも人気急上昇中のアジアの最旬リゾートが、ベトナム中部の港町ダナン。ダナンでのリゾート滞在を満喫するための秘訣は、ホテル代をケチらずに、ビーチに面したリゾートホテルに泊まること。市街地にありながら存分にリゾート気分が味わえる5つ星ホテル「プルマン ダナン ビーチリゾート」での滞在の模様をご紹介します。
ダナンに泊まるならビーチ沿い
ベトナム中部に位置するダナンは、今アジアで最も注目を浴びているビーチリゾートのひとつ。成田空港や関西空港から直行便が出ており、ベトナム中部への玄関口としても人気が高まっています。
そんなダナンで楽しむべきは、観光や街歩きよりも、スローな時間に身を任せるリゾートライフ。ダナンにはさまざまな宿泊施設があり、物価も安いため、一泊2000~3000円台である程度のホテルに泊まれるのですが、せっかくダナンに行くなら、ホテルにはお金をかけたいところ。
リゾート気分を満喫するなら、直接ビーチに面したホテルに泊まるのがおすすめです。ビーチに近いホテルや、道路を挟んでビーチに面しているホテルではなく、理想的なのは、直接ビーチに出られるリゾート。ロケーション次第で、ダナンでの滞在がまるっきり違うものになること間違いなしです。
5つ星ホテル「プルマン ダナン ビーチリゾート」
筆者がダナンでの滞在先として選んだのが、世界最大級のホテルチェーン「アコーホテルズ」の一員、「プルマン ダナン ビーチリゾート」。ダナンの東側、ミーアンビーチに面した5つ星の高級リゾートホテルです。
もっと安いホテルもたくさんありましたが、スタイリッシュなデザインとプライベートビーチに惹かれてプルマンを予約。料金は、3月上旬の宿泊で、朝食付きで一泊一室2万円ほどでした。物価の安いベトナムにしてはちょっと贅沢ですが、結果は大正解。滞在中、ずっと高級リゾートの特別感に包まれることができました。
街なかを感じさせないロケーション
プルマン ダナン ビーチリゾートがあるのは、ダナンの南東部。大聖堂やハン市場がある中心部からは離れているものの、周囲にはレストランやショップ、マッサージ店などがあり、大通りに面した街なかのロケーションです。
それでいて、アプローチを広くとり、ホテル棟全体を道路から離れたビーチ側に配置しているため、館内に入ると、一瞬にして外の喧噪を忘れることができます。高層ビルタイプのホテルとは違って、敷地にゆとりがあるので気持ちもゆったり。
周囲に何もない自然に囲まれたリゾートもいいものですが、街に出かけるときに不便、近くにレストランやショップがないといったデメリットが・・・。その点、プルマン ダナン ビーチリゾートは、ほどよく市街地に位置していて、シティライフも自然も両方楽しめる欲張りなロケーションなのです。
大聖堂周辺へは、タクシーで500円ほどで行けますし、食事なら多国籍なレストランが集まるアントゥンエリアがおすすめで、タクシーなら100円強。距離にして1キロ少々のため、徒歩で行くことも可能です。
スタイリッシュなデザイン
筆者がプルマン ダナン ビーチリゾートに惹かれた理由のひとつが、洗練されたデザイン。港町ダナンがもつ「水」のイメージを表現した施設内は、ナチュラルな雰囲気を残しつつも、モダンでスタイリッシュ。リゾートにもおしゃれさを求める若い世代にもぴったりなのです。
館内に足を踏み入れると、天井を高くとった開放感あふれるロビーがお出迎え。その奥には、ドリンクと軽食が楽しめる「インフィニティバー」があります。
大きな窓からインフィニティポンド(水盤)とプールが見渡せる絶好のロケーションで、最奥にはダナンの海。この景色を目にするだけで、リゾート気分が盛り上がること間違いなしです。
上質なリラックス感あふれる客室
本館客室とコテージからなる客室は、東西をミックスさせた上質な空間。ビーチリゾートらしく、ナチュラルな雰囲気を残していながらも、重厚な石の洗面台や大理石のテーブルをはじめ、5つ星ホテルらしい上質感を感じさせる要素が満載です。
最もお手頃なスーペリアルームでも、42平米の広さがあるゆったりとした造り。ベランダにはバルコニーが備わっていて、トロピカルガーデンを見ながらのんびりとくつろぐこともできます。ふわっ・もちっとしたベッドの寝心地も最高でした。
バラエティ豊富な朝食ビュッフェ
プルマン ダナン ビーチリゾートの朝食ビュッフェは、朝が楽しみになる充実ぶり。レストラン「エピス」が朝食会場で、中央のビュッフェ台には、ローストチキンや点心、おかゆ、寿司、トッポギといった東西のさまざまな料理やペストリー、トロピカルフルーツなどがずらりと並びます。
焼きたてのパンケーキやフレンチトースト、フレッシュフルーツジュースやスムージーなども用意されていて、嬉しい限り。オムレツやエッグベネディクトなどの卵料理や、フォーなどの麺料理は、注文してから目の前でシェフが作ってくれ、アツアツをいただくことができます。
自分でベトナムのサンドイッチ「バインミー」が作れるコーナーがあったり、さまざまなベトナムコーヒーを試せるコーナーがあったりと、ベトナムの食文化に触れられる工夫が凝らされているのも面白いところ。フエ名物の「バインベオ」など、ベトナム中部の名物料理にもトライできますよ。
さらに特筆すべきが、コーヒーの種類の多さ。ビュッフェ台に用意されているアイスコーヒーのほかに、ホットコーヒーやラテ、カプチーノ、エスプレッソなど、さまざまなコーヒーを別途注文することができるのです。変わったところでは、3層のベトナムアイスコーヒーなども。ベトナムらしくたっぷりの練乳が入っていて、見た目もフォトジェニックなので、ぜひ一度お試しを。
癒しのプールとプライベートビーチ
プルマン ダナン ビーチリゾートの最大の売りのひとつが、美しいプールとゆったりとしたプライベートビーチ。
ロビー棟の前から延びるインフィニティポンドの先には、インフィニティ―プールが、そしてその奥は、ダナンの白砂のビーチが広がっています。プールの中に入ると、青いタイルのプールと海がつながっているように見えて、素晴らしい眺めが堪能できます。
砂浜にはビーチベッドやソファ、ハンモックなどがあり、海に入らなくても景色を眺めながらのんびりするだけでリゾート気分全開。
なかでも最高なのが、ビーチでのドリンクやランチ。ビーチサイドには「アズラビーチラウンジ」があり、フレッシュフルーツジュースやアルコール、バインミーやハンバーガーなどの軽食を楽しむことができるのです。
これといって何もしなくても、ビーチに座ってのんびり過ごす時間がたまらない贅沢。誰でもアクセスできる外のビーチは観光客でいっぱいでも、ホテルのプライベートビーチは落ち着いていて、まったく異質の時間が過ごせます。
名物の液体窒素アイスクリーム
プルマン ダナン ビーチリゾートで食事ができるのは、「エピス」「アズラビーチラウンジ」「インフィニティバー」の3か所。朝食会場にもなっている「エピス」がホテルのメインレストランで、あとの2か所がそれを補完する役割ですが、3施設すべてで楽しめるプルマンの名物が、液体窒素アイスクリーム。
15種類以上のフレーバーの中から選んで注文すると、シェフが目の前でアイスを作ってくれるのです。筆者はパッショネートマンゴー(Passionate Mango)をチョイス。カスタードやマンゴーソース、パッションフルーツとマンゴーの果肉などを混ぜ、液体窒素を注ぐと、周囲に白い煙が立ち込めます。理科の実験のようで、見ているだけで楽しい!
お値段は28万ドン(約1350円)と少々お高めですが、パフォーマンス的要素が面白く、出来上がったアイスもたっぷり3スクープあるので、試してみる価値ありです。
3泊以上でのんびりしたい
今回筆者がプルマン ダナン ビーチリゾートに滞在したのは、3泊。単にダナンを観光するだけなら、2泊、あるいは1泊でもいいくらいでしたが、実際に泊まってみると、心底「3泊にしてよかった」と思いました。
3泊あれば、観光やショッピングなどに出かけてもホテルでくつろぐ時間がたっぷりあり、リゾート本来の目的であるリフレッシュが果たせるからです。素敵なホテルだからこそ、慌ただしい滞在になってしまってはもったいない。できれば3泊以上滞在して、のんびりと心の洗濯をしたいところです。
すれ違ったスタッフがみんな「シンチャオ(こんにちは)」と笑顔で挨拶してくれるプルマン ダナン ビーチリゾートは、施設もサービスもハイレベルな「また帰ってきたい」と思えるリゾートでした。
住所:101 Nguyen Giap street, Khuê Mỹ, Ngũ Hành Sơn, Đà Nẵng 055000, Vietnam, 550000 Danang
http://www.pullman-danang.com/ja/
[All photos by Haruna]
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