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【連載】ベストシーズンを迎える海外の旅先 <2月編 ランカウイ島・ペナン島>

Posted by: 春奈
掲載日: Feb 1st, 2019.

2月にベストシーズンを迎えるおすすめの旅先は、マレーシアのランカウイ島とペナン島。まったく異なるスタイルの旅が楽しめる2つの島をはしごするのもよし、クアラルンプールとあわせて訪れるのもよし。まだ見ぬマレーシアの魅力を見つけに出かけませんか。

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この連載では、1ヵ月ごとに、その月にベストシーズンを迎えるおすすめの海外の旅先を紹介していきます。この記事が、みなさんにとって新たな旅先発掘のきっかけになることを願って。

第2回目となる2月におすすめの旅先は、マレーシアのランカウイ島とペナン島。まったく異なるスタイルの旅が楽しめる2つの島をはしごするのもよし、クアラルンプールとあわせて訪れるのもよし。まだ見ぬマレーシアの魅力を見つけに出かけませんか。


島旅で新たなマレーシアの魅力を発見

「マレーシア」と聞いて、どんな風景を思い浮かべますか?ペトロナスツインタワーをはじめ、首都クアラルンプールの高層ビル群をイメージする人が多いかもしれませんね。

東南アジア有数の大都市を抱える一方で、マレーシアは国土の60パーセントを熱帯雨林が占める自然豊かな国であり、東西の文化が交流してきた多民族国家でもあります。

マレーシアの島々で、この時期に訪れたいのが北部に位置するランカウイ島とペナン島。ランカウイ島は、リゾートとしての歴史が比較的新しいため、自然に囲まれたおしゃれなリゾートホテルでのんびり過ごすのに最適。

一方のペナン島は、中心都市ジョージタウンが世界遺産に登録されている歴史豊かな島で、街歩きや屋台グルメも楽しめる、にぎやかなリゾートアイランドです。好対照な2つの島をはしごして、スタイルの異なる島旅を満喫するのもいいですね。

自然と一体になれるランカウイ島

ランカウイ島は、タイとの国境に近いマレーシア北部、アンダマン海に浮かぶ島。東南アジアで初めてユネスコのジオパークに認定された、手つかずの自然が残る場所です。

近年になって洗練された高級リゾートが続々とオープンし、一躍注目を浴びるようになりましたが、ランカウイ島はあくまでも自然が売り物。観光やナイトライフを楽しみながら賑やかに過ごすというよりは、自然と一体になってのんびりと過ごしたい人にぴったりです。プライベートビーチを擁するネイチャーリゾートで、「何もない贅沢」を味わいましょう。

ランカウイ島最大のお楽しみのひとつが、マングローブクルーズ。ボートでマングローブの奥深くへと入っていけば、海のジャングルの神秘的な風景とともに、ダスキーリーフモンキーやコツメカワウソ、カワセミの仲間など、可愛らしい動物たちにも出会えることもあります。

ランカウイ本島からボートでパヤ離島へと渡れば、透明度抜群の紺碧の海でのシュノーケリングやシーカヤック、ビーチでのピクニックなど、ランカウイの大自然をさらに満喫することができます。

世界遺産の街歩きが楽しいペナン島

「東洋の真珠」と称され、昔からのリゾート地として知られてきたペナン島。ランカウイ島の売りが大自然なら、ペナン島最大の魅力はエキゾチックな街歩きです。

ペナン島の中心都市・ジョージタウンは、古くから東西の文明が行き交ってきた文明の交差点。マレーにインド、中国、イギリスと、さまざまな文化の薫りを感じる街並みは、2008年に世界遺産に登録されました。

キリスト教の教会に中国寺院、ヒンドゥー寺院、イスラム教のモスクや、マレーと中国の文化が混じりあって生まれたプラナカンの邸宅など、異なる文化的背景をもつ歴史的建造物が共存する風景が、ジョージタウンの醍醐味。

文化の万華鏡のような街並みは、ただ歩いているだけで発見の連続です。

フォトジェニックなアート散歩

一時は新興リゾートのランカウイ島に押され気味だったペナン島ですが、近年になって人気が再燃。その理由は、ジョージタウンがアートの街に生まれ変わったことでした。

2012年、リトアニア出身の若手アーティスト、アーネスト・ザカレビッチが壁画を描いたことがきっかけで、ジョージタウンはストリートアートの街として名をはせるようになったのです。

世界遺産の街並みに加わったノスタルジックなアートの数々は、ジョージタウンに新たな命を吹き込みました。いまやジョージタウンは、いたるところで個性豊かなアートに出会えるフォトジェニックタウンに。バイクや自転車にまたがるなど、自分自身がアートの一部となって写真を撮るのが新たなトレンドになっています。

若い世代の旅行者が増えたことで、古い建物を改装したおしゃれカフェも次々に誕生。カフェでも、ジョージタウン流のノスタルジックでアートな雰囲気が楽しめます。

美食の街で屋台フードを堪能

ジョージタウンは、「食事がおいしい」といわれるマレーシアのなかでも、有数の美食の街として知られています。各地からペナン島にやってきた移民たちが、独自の食文化を持ち込んだため、福建料理、インド料理、マレー料理、タイ料理など、ジャンルも豊富。

ペナン独自のアッサムラクサをはじめ、福建麺(ホッケンミー)や雲呑麺(ワンタンミー)などの麺料理が特におすすめです。

観光地だけあってレストランは豊富にありますが、ペナン名物のローカル屋台でのグルメ体験は、さらに旅情を盛り上げてくれるでしょう。

クアラルンプールとあわせて楽しむ

マレーシアの気候はエリアによって異なりますが、ランカウイ島のベストシーズンは晴天率の高い1~3月ごろ、ペナン島のベストシーズンは12~2月ごろ。首都のクアラルンプールは、1~2月ごろがベストシーズンとされていますが、年間を通して比較的穏やかな気候に恵まれているため、一年中旅行が楽しめます。

ランカウイ島やペナン島を訪れる場合、クアラルンプールで乗り継ぐケースが多いため、乗り継ぎを利用して大都市クアラルンプールもあわせて観光してはいかがでしょうか。

マレーシアの発展を象徴するペトロナスツインタワーに、高級ショッピングモールが並ぶブキッビンタン、それらとは対照的に、カオスな雰囲気が残るチャイナタウンやリトルインディアなど、多様性に富んだクアラルンプールの街には、訪れた誰もをおおらかに包み込むような居心地の良さを感じます。

タイのビーチリゾートやインドネシアのバリ島などに比べると、存在感は控えめですが、治安が良く、人が優しくおおらかで、ご飯もおいしいマレーシアの島には、行けばきっとわかる魅力が満載。2019年3月には、福岡・クアラルンプール線にエアアジアX就航し、ますます日本各地からのアクセスが良くなるマレーシアに注目です。

[All Photos by shutterstock.com]

『2019年に行きたい海外の旅先12選 ~ベストシーズンの月とともに~』
『【連載】ベストシーズンを迎える海外の旅先 <1月編 スリランカ>』
などもぜひ合わせてチェックしてくださいね。

春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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