西回りルートと東回りルート
世界一周の定義といえば、
だそうです。なので、例え数カ国でもこの定義に当てはまれば世界一周したというわけです。旅行者によってルートや訪れる国は異なりますが、大きく分けて、先に太平洋を超えてアメリカ大陸に入る東回りルートと東南アジアから入り、最後に太平洋を超えて帰国する、
と呼ばれる西回りルートがあります。西回りルートは物価が安く、バックパッカーの多い東南アジアから旅を始められるので、節約しながら旅ができますし、たくさん情報を集めながら旅ができるという利点があります。また、筆者はワンワールドの世界一周航空券を購入し、旅立ったのですが、同じ国を巡るルートでもチケット代は圧倒的に安かった覚えがあります。
どっちのルートが良いかは一概には言えませんが、出発前に訪れたい国やしたいことのリストを作って、それに沿ってルートを考えるといいですね。
西回りルートの出発地点:東南アジア(大阪→ベトナム→カンボジア→タイ→インド)
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大阪を出発し、香港で乗り継いでベトナムの首都ホーチミンへ。ホーチミンの街を歩き、ベトナム料理を満喫したら、バスでカンボジアのシェムリアップを目指しましょう。12時間以上のバス旅にはなりますが、バスから街の様子を眺めるのもまた楽しく、陸路で国境越えを体験できます。
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シェムリアップでは、アンコールワット遺跡群を観光して周り、バスでタイ・バンコクへ。7〜10時間程のバス旅は12ドル程。タイではバックパッカーの集まるカオサンロードで情報を収集したり、日帰りでアユタヤ遺跡にも訪れたりすることができます。
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タイからインドはだいぶ距離があるのでワンワールドで予め購入していた飛行機で移動します。バンコクからインドの首都ニューデリーへ。タージマハルのモデルとなったフユマーン廟を観光したら、デリーからタージマハルがあるアグラやガンジス川沿いの街、バラナシなども長距離電車で訪れてみましょう。
二つ目の大陸:ヨーロッパ(フィンランド→イタリア→ドイツ→フランス→イギリス(スコットランド→イングランド)→ベルギー→モロッコ→スペイン)
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インドからフィンランドに飛び、北極圏も観光したらイタリアへ。世界文化遺産にも登録されているローマやナポリの街歩きを楽しんだら、格安航空LCCでドイツへ。ドイツでクリスマスマーケットを満喫したら電車でフランス・パリへ向かいましょう。
セーヌ川沿いを散歩して凱旋門やエッフェル塔をはじめ、愛の都パリで素敵な建造物を眺めたら、再びLCCに乗りスコットランド・エディンバラへ。
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ハリーポッターの世界を感じさせるエディンバラ旧市街を散歩して、魔法の世界を満喫したら、電車に乗って、ロンドンを目指しましょう。ロンドンに着くとウエストミンスター宮殿やロンドン塔など、世界遺産がテムズ川沿いに点在しています。
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ロンドンを満喫したら、電車の乗りベルギー・ブリュッセルへ。ブリュッセルの中心にある世界一美しい広場と言われるグランプラスも実は世界遺産です。ブリュッセルから電車で1時間ほど北にいくと、北のベニスの別名を持つ美しい街、ブリュージュを訪れることができます。小さい国なのに一つ一つの世界遺産が美しいベルギーは、イギリスから2泊3日で訪れることができます。
ベルギーからロンドンに戻り、モロッコ・マラケシュへ。ジャマエルフナと呼ばれるマラケシュ旧市街にある巨大市場でモロッコ料理を楽しんだら、バスでワルザザードの街へ向かい、モロッコの古来の手法で作られた家が集まる集落アイト=ベン=ハッドゥを観光しましょう。映画の中に迷い込んだ感覚が味わえるかも!?
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ヨーロッパのおしゃれな街並みが恋しくなったところで飛行機に乗ってスペイン・マドリードへ。マドリードの街を満喫し、電車に乗って小さな街サリアへ。ここは世界遺産にも登録されている巡礼道が通っていて、ここからゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩くと5日間かかり、距離にして100kmちょっと。サンティアゴ・デ・コンポステーラの旧市街も世界遺産に登録されていて、数日歩ききって、この街に到着すると旧市街が数倍美しく見えます。
さあ、ようやく地球半周!太字表記している場所は世界遺産に登録されている場所ですが、このルートで既に16個ほど訪れることができるのです。
ここで終わりませんよ。まだまだ旅は続きます。
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリードまで電車で戻ったら、いよいよ自由の女神がいるアメリカ・ニューヨークへ飛び立ちます!
後半もお楽しみに。
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