【北海道からの招待状 第7回】逆境で育った、力強い夏野菜のフレンチ ニセコ|たったひとつを叶える旅<62>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jul 24th, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回のたったひとつは、力強い夏野菜を食べさせてくれるフレンチレストラン「マッカリーナ」。夏は菅谷シェフが自ら作った野菜中心のコース、そして冬は鴨や鹿などのジビエ料理を中心に振舞われます。その時期ならではの季節野菜の旨味を、実際に味わってみては。

マッカリーナ ニセコ

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

北海道が私たちを招いている

国内旅行で、最も満足度が高かった旅行先第1位の「北海道」。日本人のみならず、海外旅行客にも大変人気があります。

大自然が私たちを寛がせ、
地元の美味が私たちを喜ばせ、
豊かな温泉が私たちを蘇らせます。

だから私たちは北海道が好き。
大好きな北海道から、あなた宛に招待状が届いています。
どんなお招きか、招待状を開けてみましょう。

心を鷲掴みにされるブロッコリー

マッカリーナ ニセコ

季節野菜として供されるブロッコリーに、心が鷲掴みされます。羊蹄山の麓(ふもと)真狩村は、寒暖差が激しい「逆境」。厳しい環境ゆえ野菜が旨み・甘み・栄養分を取り込み、逆境が香り良く味が濃い野菜を育てます。スーパーで買い求める、温室育ちの野菜を食べている私たちには、驚くような力強い味。

約20年前にオープンしたフレンチレストラン「マッカリーナ」では、夏は菅谷シェフが自ら作った野菜中心のコース、冬は鴨や鹿などのジビエ料理を食べさせてくれます。

ニセコ夏野菜の華やかな前菜

マッカリーナ ニセコ

華やかな皿が目の前に置かれるや、心を奪われます。お皿には、マグロのたたき、ローストビーフ、海老などその時々の美味しいものが隠れていますよ。

ビシソワーズがいただけるから、夏が好き

マッカリーナ ニセコ

夏にいただけるビシソワーズ。じゃがいもの甘みと、しつこくないクリーミーさが、食欲のない夏でも進んで食べたくなります。さっぱりいただける、夏野菜のご馳走ですね。

菅谷シェフ お手製のシャルキュトリー

マッカリーナ ニセコ

野菜が中心のフレンチですが、お肉もありますのでご安心を。シェフお手製のシャルキュトリーのプレート。シャルキュトリーとは、ハム、ソーセージ、パテ、テリーヌなどの総称で、豚肉をメインに鴨やジビエも食材に。マッカリーナでは、鹿のソーセージが出ることもあります。

放牧豚肉のロースト 季節野菜とジャガイモのつけ合わせ

マッカリーナ ニセコ

開拓時代から豚肉を食べる習慣がある北海道。自然な環境で育てられた豚は、厚みがあっても柔らかく美味。

スイカのサングリアと近隣農家のミルク・ジェラート

マッカリーナ ニセコ

デザートは、サングリアで漬けたスイカ、近隣農家のミルク・ジェラート。下には、白ワインのジュレが隠れています。

風の音と鳥のさえずりを聞きながら、シェフ自ら朝採りする野菜

マッカリーナ ニセコ

早朝の誰もいない畑。聞こえてくる風の音と鳥のさえずりを聞きながら、収穫する朝採りの野菜。自ら育てる野菜を収穫するため、夏が一番忙しいそうです。

今回のたったひとつは、力強い夏野菜を食べさせてくれるフレンチレストラン「マッカリーナ」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

注:メニューは2017年8月掲載当時のものです。時期により内容は異なりますので、ご承知ください。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
「ニセコは冬が繁忙期というけれど、僕は夏が一番忙しい」by菅谷伸一。[マッカリーナ/北海道虻田(あぶた)郡]

マッカリーナ
住所 : 〒048-1615 北海道虻田郡 真狩村緑岡172-3 
電話 : 0136-48-2100
Website: https://maccarina.co.jp

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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