【北海道からの招待状 第8回】食材の生命力と繊細さを皿にのせるフレンチ ニセコ|たったひとつを叶える旅<63>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jul 31st, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回のたったひとつは、世界屈指の予約の取れない名店、シドニーの「Tetsuya’s」の和久田哲也氏の下で修業を重ねた、上村雄一シェフ率いる「KAMIMURA」です。ニセコの夏は、食材が一番輝く季節。その魅力を堪能してください。

KAMIMURA ニセコ

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

北海道が私たちを招いている

国内旅行で、最も満足度が高かった旅行先第1位の「北海道」。日本人のみならず、海外旅行客にも大変人気があります。

大自然が私たちを寛がせ、
地元の美味が私たちを喜ばせ、
豊かな温泉が私たちを蘇らせます。

だから私たちは北海道が好き。
大好きな北海道から、あなた宛に招待状が届いています。
どんなお招きか、招待状を開けてみましょう。

夏にパワー全開になる食材の生命力

KAMIMURA ニセコ
夏のニセコは「食材が一番輝く季節」。「食材全てがパワーを漲らせる夏は、料理人として本当に楽しい」と語る「KAMIMURA」の上村雄一シェフ。夏の午前中は契約農家の畑を回り、当日使う野菜やハーブをどっさりと仕入れます。

目にも鮮やかな蝦夷鹿のタルタル

KAMIMURA ニセコ
タルタル仕立ての鹿肉は北海道産。北海道産ビーツとニセコ産ミモレットチーズと合わせて、ヘーゼルナッツのすりおろしをトッピング。ハッと、目が覚めるような鮮やかさ。生き生きとした、食材のパワーを感じますね。

小樽産のホタテ

KAMIMURA ニセコ
小樽産の貝つきホタテをメインに、ふのりを和出汁で戻し、柑橘、コリアンダーの花をのせて。ひと口サイズの小皿料理が色々出て、少しずつ色々なものが食べたいあなたにぴったり。

ホタテは調理される直前まで生きている

KAMIMURA ニセコ
小樽産のホタテは、調理される直前まで生きているフレッシュなもの。

美しさにため息が出るソルベ

KAMIMURA ニセコ
佐藤錦を使ったさくらんぼのソルベ。添えられた薄紫の花とサーモンピンクの彩りの綺麗なこと。「KAMIMURA」の料理は、生命力を感じるのと同時に、繊細な美しさを感じますね。

契約農家の野菜を自ら収穫

KAMIMURA ニセコ
契約農家では自ら選んだ野菜を収穫。「ニセコの夏の醍醐味は、野菜にある」と、語ります。

米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた、オーストラリアTetsuya’sの和久田哲也シェフの下で5年間修行した

KAMIMURA ニセコ
ご両親は北海道・旭川で洋食レストラン経営という環境で、厨房で働く父の背中を見て育った上村雄一シェフ。その後世界屈指の予約の取れない名店シドニーの「Tetsuya’s」和久田哲也氏の下で修業を重ねました。「KAMIMURA」では、アラカルトはなく、コースのみで勝負されています。

今回のたったひとつは、食材の生命力と繊細さを皿にのせるフレンチレストラン「KAMIMURA」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

注:メニューは2017年8月掲載当時のものです。時期により内容は異なりますので、ご承知ください。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
世界を見たからこそ、今がある。そしてニセコは今の僕にちょうどいい。KAMIMURA/北海道虻田(あぶた)郡]

KAMIMURA
住所 : 北海道虻田郡倶知安町 山田190-4 四季ニセコ1F 
電話 : 0136-21-2288
Website: https://www.kamimura-niseko.com/

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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