たった2700円で、源泉かけ流しの温泉が楽しめる旅館あるんです! 目指すは東京の奥座敷として文人墨客に愛された湯河原温泉。1泊3000円以内なんて、一体どんな旅館なんでしょう。
和モダンな旅館には自由に使えるフリースペースがいっぱい
ガラスと木製ルーバーからなる大屋根が立派な、隈研吾氏によりリノベーションされた湯河原駅に降り立ち、無料の手湯などを楽しんでいると現れた濃紺の送迎車。車に乗り込み10分ほどで到着したのが「The Ryokan Tokyo YUGAWARA(ザ リョカン トウキョウ ユガワラ)」。
2018年にオープンして以来、“人をダメにする温泉旅館”として人気なのです。真っ赤な鳥居を思わすようなアプローチが印象的で、温泉旅館を現代的にとらえ再構築した、和モダンな温泉旅館とでもいうニュアンス。ライトアップされた鳥居をくぐると、エントランスには巨大な提灯がお出迎え。
黒をベースにしたロビーまわりには、大きさも形もさまざまな、色とりどりのクッションが並んでいます。ここは、ダイニングにも、カフェにもなり、宿泊者はフリースペースとして使えるとのこと。
この色とりどりのクッション「Yogibo(ヨギボー)」が“人をダメにする”のだとか。なんだか気持ちよさそうなので腰を下ろすと、とってもやわらかですりすりしたくなるような肌触り。人の身体にフィットする究極のリラックスグッズで、温泉を楽しんだら、ココでごろりとまどろむのに最高なのです!
しかも「Yogibo」の数がスゴイ! 小さくてかわいい「Yogibo」から、
縞々のヘビのような細長い「Yogibo」・・・
カップルシートの「Yogibo」・・・
ソファータイプの「Yogibo」・・・
お風呂上りにも「Yogibo」など、館内にカラフルでかわいい「Yogibo」がいっぱい。お好みの場所を見つけてリラックスできるのです。
2700円のドミトリーで温泉を満喫できる!
本日の宿泊はドミトリー。旅館なのにドミトリーがあるんです。全14ベッドありカプセルホテルのような2段ベッドタイプが備わっています。幅約1.3m×奥行き約2.3mのスペースは、眠るのには十分な広さ。これで2700円ならとってもリーズナブル。
ロッカーも備わっているので、大きな荷物はこちらへ。客室内にもテーブルなどが配されていますが、「Yogibo」があるフリースペースを自由に使えるので、窮屈さなどをまったく感じることなく温泉を楽しめます。ただし、ドミトリーの場合はタオルセット540円、浴衣540円などは有料になるのでご注意を。
もちろん一般的な客室もあり、こちらは素泊まりなら1名5400円~(2名利用)宿泊可能。しかも、富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」などの襖絵が圧倒的なインパクトで、インバウンドのお客さんはとくに喜びそう。フリースペースにあったカラフルなクッション「Yogibo」も配されています。
富士山を望む源泉100%のかけ流しの湯
男女別に設けられた温泉は、加水・加温なしの源泉100%! 富士山を眺めながら入れます!! といっても写真パネルなのですが、富士に桜のあしらいが圧倒的なインパクト。ややぬるめの湯で、木漏れ日を感じながら長湯が楽しめて湯上りにずっ~と身体がポカポカ。その余韻を楽しみながらフリースペースでまったりするのが、おすすめの過ごし方。温泉おこもりするのにぴったりです。
夕食や朝食を依頼することも可能。とくに朝食は、10個のおちょこ(小鉢)に、和え物・煮物・お豆・サツマイモ・がんもなどと、いろいろなものが少しずつ味わえる「湯河原おちょこ御膳」で、見た目もかわいらしい一品です。
The Ryokan Tokyo YUGAWARA(ザ リョカン トウキョウ ユガワラ)
住所:〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上742
料金:素泊まりドミトリー2700円~/1泊朝食付きドミトリー4000円~/素泊まり個室5400円~/1泊朝食付き個室7560円~
CHECK IN/OUT:16:00/10:00
客室数:ドミトリー14ベッド/個室11室
客室の広さ:約3平方メートル
アクセス:JR「湯河原駅」より奥湯河原行き・不動滝行きバスで「藤木橋」下車、徒歩10分(無料送迎あり)
HP:
https://www.theryokantokyo.com/
[All Photos by tawawa]
TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター
10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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