アラビアファクトリーショップを訪れよう
ヘルシンキ中心部からバスに乗り20分、イッタラ&アラビア デザインセンター(ITTALA & ARABIA DESIGN CENTRE)に到着します。昔は工場があり、見学ができ、アウトレットショップも併設していましたが、現在は工場は閉鎖しており(海外へ移転)、見学もできず、デザインセンターとしてショップやミュージアムなどが入っています。
アウトレットショップは、ヘルシンキ郊外のヴァンター市とエスポー市に別途移転し、こちらのショップは通常のショップです。
ここ数年で様変わりし、工場もアウトレットショップも現在はないためその点はご注意ください。
セカンドハンド、ビンテージ商品に注目
フィンランドの人々にとってはこうしたデザインはトレンドで次から次へと買い換える(買い足す)というよりかは、昔からある、おばあちゃんから代々受け継ぎ次の世代に大事に残していく「生活の中で使うもの」として捉えられています。
家庭を覗いてみるとそれぞれ思い入れのある食器がずらりと並び、使い込んで味のある食器でおもてなしをしてくれます。
そこで、注目したいのが、昨年試験的に登場し、今年の夏から本格的に始動したビンテージコーナー。「Anna astioille uusi elämä.」(新しい命を与えよう)というフレーズとともに、ショップ内の中央棚にはぎっしりと定番からレアなセカンドハンド商品が並んでいます。この仕組みは、使用しなくなったイッタラやアラビアの陶器やグラス製品をお客さんがお店に持ち込み、店側が買取り、それをお店が販売するというシステムで、リサイクルやエコロジーに熱心なフィンランド社会ならではの企業の取り組みです。
ビンテージ商品も人気で売れ行き好調だそうです。
広々とした店内でゆっくりシッピングを楽しもう
広々とした店内には、アラビア、イッタラ、フィスカルスの商品はじめ、バラエティに富んだ商品がずらり一気に見ることができます。スタッフも丁寧にサポートしてくれ、日本への荷物の発送を希望の際は、同建物内に郵便局(Posti)も入っているため、大変便利です。
こちらはどのように使うか分かりますか?フィンランドの家庭には必ずあるフィスカルスの商品でチーズのかたまりをスライスするものです。朝ごはんの食卓に必ずお目見えします。
インテリアショップPENTIK
フィンランドの人気インテリア雑貨ショップ、PENTIK(ペンティック)のショップもデザインセンター内に入っています。こちらの店舗は大きいため、生地から食器、クリスマスアイテムまで充実した品揃えで、ゆっくりと買い物ができるので穴場です。
カフェと市立図書館
買い物の後は、カフェでのんびりと、ランチはサラダやスープ、軽食にサンドイッチやケーキ、プッラなど美味しいです。
9階にあるミュージアム、デザインラボは無料でアクセスでき、アラビアの興味深い歴史の展示を見ることができます。
デザインセンター内には、ヘルシンキ市立図書館も併設されており、地元の子供達が多く訪れます。
フィンランドのデザインを十分満喫できる場所で、1日楽しめます。ヘルシンキを訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
ITTALA & ARABIA DESIGN CENTRE
住所:Hämeentie 135 A 00560 Helsinki
電話番号:+358 (0) 20 439 3507
営業時間:ショップ【月〜金】10:00〜20:00、【土】10:00〜17:00、【日】10:00〜16:00
デザインミュージアムアラビア 【月】休業日、【火〜金】12:00〜18:00、【土・日】10:00〜16:00
HP:
https://www.designcentrehelsinki.com/en/
[All photos by Yuko Räsänen]
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Yuko Rasanen
2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。
15歳から7年間高校と大学教育をロンドンで過ごす。2011年夏に訪れたフィンランドの自然とライフスタイルに魅了され、現地企業で仕事を得て、単身移住。
コーディネーターとして企業視察や個人旅行など、フィンランド及びヨーロッパと日本をつなぐコミュニケーション全般に携わる。
ライターとして、フィンランドのライフスタイルや暮らしの様子などを日々発信している。
ヘルシンキの自然が豊かな島にフィンランド人の夫と暮らしている。夏はサマーコテージで過ごし森で摘んだブルーベリーでパイを作り、冬はサウナと凍った湖の上を散歩したりと、自然のなかでの生活を楽しんでいる。
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