バンライフで日本旅(4)|バンライフのための車選びのコツ3つ

Posted by: SAWA

掲載日: Oct 8th, 2019

かつては貧乏旅行の代名詞だった車中泊が昨今、「バンライフ(VAN LIFE)」と呼び名を変えて、旅のスタイルや新たな暮らし方としてフォーカスされるようになりました。今回は『バンライフのための車選び』をテーマにお届けしたいと思います。

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快適なバンライフの肝は「車選び」

こんにちは。当連載『バンライフで日本旅』の筆者・SAWAです。

秋も深まる今日この頃、快適なバンライフのシーズンが到来しました。旅の気分を盛り上げてくれる車窓からの紅葉も、この季節ならでは。

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しかし、快適なバンライフには、それを支えてくれる「車」があってこそ。そこで今回は、バンライフのための「車の選び方」についてお届けしたいと思います。筆者の経験談をもとに、移動型バンライフにフォーカスした、車選びのコツもご紹介。

バンライフを快適にする車選びのコツ3つ

その1:目的をとことん掘り下げる

どういった点を基準に(バンライフのための)車を選ぶのか、車選びの方法は人ぞれぞれです。しかし、闇雲に車を探すよりも、まずはバンライフの目的を明確にすることで、自分にあった車がみえてきます。

例えば、「憧れの車でバンライフをしたい」という目的であれば、答えはシンプル。自分が憧れている車を選べば良いだけです。

しかし、「アウトドアを楽しみたい」となると、具体的にどこへ行って、どういうアウトドアをしたいのか、目的をさらに掘り下げることが必要です。なぜならば、目的によって、2WD車にすべきか4WD車にすべきか、選択が異なるからです。

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また、ダートロードを走る可能性があれば、車高も考慮したほうが賢明ですし、細い道を走るのであれば車幅の大きな車では不都合が生じることもあります。そのほかにも、高温多湿の時期に湿度の高い土地でバンライフをするのならば、電気系統のトラブルを見越して、電気系統の不具合が発生しにくい車を選ぶか、修理が容易な車を選ぶということも念頭に置いておく必要があるでしょう。

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さらには、バンライフの目的と個人の価値観によって、ガソリン車、ディーゼル車、LP車、ハイブリッド車、電気自動車など、車種の選択肢も変わります。

このように、どこに行って何をするかという目的によって、車を選ぶ際のポイントや考慮すべき点が大きく異なるのです。

その2:自分の身体を知る

意外に思うかもしれませんが、車選びの際に気に留めておきたいのが、自分の身体や体力についてです。

自分の体型を把握して、背が高い人は、それなりに車体の長さがある車を選べば良いですし、小柄な人なら軽自動車という選択も可能です。

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ですが、案外と見落としがちなのが体力です。

気力も体力も満ち溢れた人であれば、多少古くて、乗り心地がイマイチな車でも、長距離運転や旅に疲れを感じることは少ないかもしれません。しかし、無理をせず、身体への負担をなるべく減らしたい人は、価格が多少高くても乗り心地のよいタイプを選んでおくと、快適な旅路になることは間違いありません。

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ちなみに筆者は、自分の体力を過信していたために、バンライフによって(気づかぬうちに)病気を悪化させてしまった経験があります。日頃から自分の体力をきちんと把握できていれば、こんなことにはならなかったのかもしれません(笑)。

長距離を移動するバンライフは、元気であることが基本。そのためにも、「自分の身体にあった車選び」という観点は欠かすことはできません。

その3:予算と向き合う

予算は、車を選ぶうえで無視できない現実であり、考慮しておくべきポイントがいくつかあります

まず、車を購入する際、車体価格だけでなく、毎年かかるであろう維持費(税金、保険料、車検料、修理費、燃料費など)の存在をお忘れなく。また、車の種類や用途を区分する分類番号(例:「1ナンバー」「3ナンバー」等)で税金や保険料、車検の有効期間、高速代がそれぞれ異なりますので、この点も注意が必要です。

もっと言えば、車体の長さによって、フェリーに乗船する際の車両乗船代なども大きく違います。 筆者は過去に、車体の長さが6m以上のキャンピングカーをともない、フェリーに乗船したことがありますが、(普通車と比べた際の)フェリー代の高さに、領収書を二度見しました…

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離島へ渡ってのバンライフを視野に入れているならば、車の規格によって差があるフェリーの車両乗船代も事前に把握しておくと、後悔のない車選びができそうです。

番外編:自家用車VSレンタカー

さて、ここまでバンライフのための車選びのコツをご紹介してきましたが、「バンライフはしたいけれど、すぐに自家用車を購入する状況にない」という人もいると思います。

しかし、そういう人でも気軽にバンライフを楽しめるのがレンタカーです。最近では、バンライフの流行を受けてなのか、キャンピングカーやバンライフ仕様に車内が改装されたバンを専門に取り扱うレンタカー会社も増えています。レンタル料金は割高ですが、バンライフをお試しで体験してみたいという人にはおすすめです。

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バンライフのための車選びは、考慮する要素がさまざまあり、一概にオススメの車種を紹介することができません。旅にも暮らしにも個性があり、人によって相性のよい車が違うのです。

たくさんある車種のなかで、自分にあった車を選ぶ。この道しるべとなるのは、あなたの内側にある(バンライフを通した)目的。その目的が明確になったとき、きっと、あなたと旅路を歩む相棒(車)があらわれるはずです。

 
All Photo by YONEVANLIFE


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PROFILE

SAWA

SAWA

ときに、バン(車)暮らし。地味に夫婦ふたりでバンライフを実践して早数年。当初、キャンピングカーでバンライフを始めるも、行き着いたのはバン(VAN)。素人ながらも車内を自力で改装して、家と同様に車内で自炊し、仕事をし、眠りにつく。長期にわたるバンライフに満腹感を得た現在は、車暮らしと家暮らしのバランスをとりながら、人生の旅路を歩んでいます。波を求めて旅をするサーファーでもある(ヘタレだけれども)。

ときに、バン(車)暮らし。地味に夫婦ふたりでバンライフを実践して早数年。当初、キャンピングカーでバンライフを始めるも、行き着いたのはバン(VAN)。素人ながらも車内を自力で改装して、家と同様に車内で自炊し、仕事をし、眠りにつく。長期にわたるバンライフに満腹感を得た現在は、車暮らしと家暮らしのバランスをとりながら、人生の旅路を歩んでいます。波を求めて旅をするサーファーでもある(ヘタレだけれども)。

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