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旅のプロ「旅の本屋のまど」の店長が厳選!秋の夜長に読みたい旅ブック5選

Posted by: 鳴海汐
掲載日: Oct 20th, 2019.

旅の本屋のまどは、旅をキーワードにジャンルを問わずに雑誌や書籍を扱う、実店舗では日本で唯一の旅専門の本屋さんです。店内の棚をエリア別に分け、新刊本と古本を分け隔てなく置いているので、お客さんが内容重視で本を探せるようになっています。西荻窪の店舗で、店長の川田正和さんに「秋の夜長に読みたい旅ブック」を5冊、ご紹介いただきました。

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旅の本屋のまど


川田正和さんのお仕事、旅と本

旅の本屋のまど

店名:旅の本屋のまど
役職:店長
名前:川田正和(かわたまさかず)さん

旅の本屋のまどは、約20年前に吉祥寺で生まれたお店です。川田さんは16年前に店長に就任、その後西荻窪に移ってきて12年になります。

はじめての海外旅行は、大学生の頃のアメリカ。2か月かけて1周するなかで、NYの本屋街で旅行専門の本屋に出会います。その後ロンドンやパリでも旅行の本屋を見かけるうちに、いつか自分でもこんなお店がやりたいと思うようになり、まずはチェーンの書店に就職し、キャリアをスタートさせたそう。

旅の本屋のまど

旅の本屋のまど

川田さんにとって、旅と本とは?

旅行は好きで、若い頃は頻繁に行っていました。結構海外は周りましたね。半年かけて旅したこともあります。国内では青春18きっぷの旅をしたり、沖縄に行ったり。最近はロシアに行きました。お店をやっていることもあり、なかなか行けなくなってきてはいますが、今でも年に1〜2回は旅をしています。

旅の本屋のまど
自分が知らないこと、知らないものを見たいという好奇心が旅行の原動力です。各国料理を食べに行ったり、ネットで見たり、お客さんから話を聞くことも多く、情報源は色々ありますが、そうすると旅行に行きたくなってくるんですね。やっぱり行かないと旅行欲が満たされなくて、ストレス溜まってきてしまうので。仕事柄、行かないと説得力がないという面もあり。だんだん年齢を重ねてくると海外旅行が億劫になってきたりすることがあるかと思いますが、アンテナを張って、旅をしたいという気持ちをずっと維持するようにしています。

このお店を始めるまでは、旅の本は趣味で読んでいましたが、今は商品。仕入れのときに中身をチェックするのはもちろんしますが、読み込むのではなく、お店をやっている人の目線で見るようになりました。

川田さんオススメの旅ブック5選

旅の本屋のまど

【川田さんオススメの旅ブック(1):深夜特急1―香港・マカオ―】

旅の本屋のまど
沢木耕太郎/新潮文庫

バックパッカーの旅のバイブルである深夜特急です。お店にも置いているんですが、結構大学生くらいの人が買っていきます。旅行好きな人に読み継がれている感じはあります。

海外旅行という意味では、深夜特急が旅の原点です。これは文庫本ですけど、単行本が出たのが大学2年生のときで、これを読んで旅行に行こうと思って。

香港、マカオに行きました。マカオでは、カジノの話が出てくるんですが、いちおうカジノも同じように行きましたし。深夜特急で紹介されている定番ルートをほぼたどって半年かけて、アジアから入って陸路でヨーロッパまで行きました。当時は多かったですが、今も多いと思います。

旅の本屋のまど
この本は、私物なんですが、以前駒沢の書店で働いていたときに、ふらっと沢木耕太郎さんがやってきて。お店に売っていたこの本を買って、サインしてもらいました。お会いしたのは最初で最後で、もう20年以上前になりますね。今回久しぶりにこの本のことを思い出し、引っ張り出してきました。

【川田さんオススメの旅ブック(2):何でも見てやろう】

旅の本屋のまど
小田実/講談社文庫

深夜特急を読んでから、紀行文を読むようになりました。沢木さんが、小田実さんのこの本に影響を受けたとどこかで書いていたので、読んでみたらすごく面白くて。結構影響を受けました。大学生の頃です。

著者が国費留学をしたあと、世界一周の旅をしたとか。1950年代の話です。海外旅行が自由化されていないときで、当時そんな旅をするのは大変。貧乏旅行で苦労しているけれど、バイタリティがある方で、関西ノリでガツガツどんどん入っていく感じで、その感じが面白いというか。

「何でも見てやろう」というタイトルそのものにも影響受けました。実際に現地にお金を出して行くんだったら、自分が見たいものをみて、食べたいものを食べて、できるだけいろいろな体験をして、という旅をしています。

いまはあまり本屋さんで置いてあるところはないかも。

【川田さんオススメの旅ブック(3):宇宙からの帰還】

旅の本屋のまど
立花隆/中公文庫

25歳くらいでシルクロードを旅したときに、どこかの街のゲストハウスのドミトリーで一緒になった他の日本人と、お互い持っていた本を交換して手に入れた本です。宇宙飛行士が宇宙で何を感じたかインタビューしたもので、読んでみたらすごく面白くて。

この本をくれたのは、日本人でたしか男性だったと思うのですが、その後連絡することもなく、どういう人だったのかも覚えていないんですけど。

当時は、長期の旅行をしている人は、大抵本を持ち歩いていました。読み終わって要らなくなったら宿に置いていくとか、人にあげたりとか、交換するとか、そういう感じのことはよくありました。

旅の途中に出会った人とは、よく一緒の宿に泊まったりしていました。みなルートも一緒だったりするので、また次の宿で会ったりとか。連絡先を交換することも、あることはあるんですけど、結局連絡先をもらっても旅の間に無くしたりして。

【川田さんオススメの旅ブック(4):グリニッジの光を離れて】

旅の本屋のまど
宮内勝典/河出文庫

これは、小笠原に向かう船の中で読んだ本です。作者は、元ヒッピーみたいな人で、ニューヨーク滞在しているときの体験をもとに書いた小説です。小笠原に行くちょっと前に旅したニューヨークが面白かったので、ニューヨークに関する本を読んでいた時期で、宮内さんの本を見つけたので読むことにしました。

実際の旅は、小笠原への旅なのに、本はニューヨークについて。ミスマッチしていることが多いんですが、それはそれで逆に面白いというか。アメリカに行ったときも何冊か本を持っていったんですけれど、マイアミのビーチで向田邦子さんの本を読んで。違和感があったんですけれど、本の中は完全に日本の世界で、ぱっと周りをみたら全然違う景色で、今自分はいったいどこにいるのかといったような気分になって。そうすると、より本の内容の純度が増す気がします。

【川田さんオススメの旅ブック(5):メメント・モリ】

旅の本屋のまど
藤原新也/三五館

これは今お店に置いています。改訂版で、最初は、情報センター出版局から出た本だったんです。就職活動のときに、情報センター出版局を受けに行ったとき、まあ試験には落ちたんですが、試験に行った人全員に配られたものです。インドの内容の本で、この本がきっかけで、インドに行ったんです。

旅の本屋のまど
えげつないんですが、たしか広告に使われた、有名な写真です。人の死体を犬が食べている。場所は、ガンジス川の聖地バラナシの川べり。この写真に衝撃を受け、一体インドはどういうとこなのかなと思って。

インドはもともと行ってみたいと思っていたんで、写真のインパクトがきっかけで、大学の卒業旅行で行きました。

当時藤原新也さんは、沢木さんと二大紀行作家で、読んでいる人が多かったですね。80年後半から90年代くらいは、旅行作家さんがたくさん出てきた頃。いまは70代くらいになった人が多くて、ファンも年齢層が上がってきている感じです。

インタビューを終えて

旅の本屋のまど
アジアからヨーロッパまでバックパッカーで旅をした話、本を旅先で交換した話などをうかがい、実行できませんでしたが深夜特急の世界に強く憧れた当時の気持ちを思い出しました。

川田さんは、今と昔では、若者の旅行へのアプローチの仕方が全然違うと言います。昔は、誰も行っていないところに行って誰かに伝えたいという人、目的もなく放浪するような人が多かった。今はボランティア留学や語学留学をする人が多く、特別リターンのない旅はしない傾向と話されていたのが、印象に残りました。

次の旅は、川田さんのまわりで評価が高いジョージア(旧グルジア)行きの計画を立てているそうです。

旅の本屋のまど
所在地:東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
電話番号:03-5310-2627
営業時間:12:00~21:00(日曜祝日~20:00)
定休日:水曜日
URL:www.nomad-books.co.jp

[All photos by Shio Narumi]

鳴海汐

Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。


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