(C)函館スイーツ推進協議会
開港150周年を迎えた歴史ある「スイーツの街」函館
1859年(安政6年)、横浜・長崎と共に日本初の国際貿易港として開国した函館は、いち早く西洋文化を取り入れた街。北海道内でも菓子づくりの歴史は古く、和菓子・洋菓子ともに数多くの商品が製造されてきたのだといいます。
(C)Reico Watanabe
海と山に囲まれた函館の街並み(C)函館市・湯の川温泉旅館協同組合・(一社)函館国際観光コンベンション協会
函館というと「水産物」というイメージが強いですが、実は函館には北海道フェアなどでも注目を集めている、創意工夫を凝らした和洋菓子がたくさんあるんです。
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遡ること今から10年ほど前、当時の北洋銀行の担当者からの「これからは函館ならではのスイーツをもっとアピールすべき」という呼びかけのもと、今回お話を伺った、今年創業140周年を迎えた函館の老舗レストラン「五島軒」の代表取締役社長である若山直氏を中心に「函館スイーツ推進協議会」が発足されたそう。
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昨年惜しまれつつ閉店した函館駅前の老舗デパート「棒二森屋」をメイン会場に、和菓子・洋菓子などの各組合の垣根を取り払い、道南のスイーツを一堂に集めたイベントを2010年9月に開催したところ、3日間で800人以上もの入場者が訪れる盛況ぶりだったといいます。
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近年では、函館市や近郊市町の和洋菓子店が一堂に集まる「はこだてスイーツフェスタ」が開催されたり、菓子づくりの歴史ある函館発のブランド菓子の創出を目指して「函館スイーツの会」が設立されるなど、以下の写真にも登場する函館スイーツ推進協議会事務局の小林周平さんらを中心に、「函館スイーツを盛り上げていこう」という動きがますます高まっているそうなんです。
道南のお菓子を紹介した無料広報誌「KA・NO・KA(菓の香)」
「函館スイーツ推進協議会」では道南の美味しいお菓子を丁寧に紹介した無料広報誌「KA・NO・KA(菓の香)」を発行し、歴史ある函館の和洋菓子を美しいビジュアルで積極的にPRしているんです。最新号は10月中旬発行予定とのことなので、見かけたらぜひゲットしてくださいね。
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さらに今年は函館開港150周年ということもあり、「大型客船」で訪れる外国人観光客に向けても、「函館山の夜景」や「五稜郭」といった観光スポットとともに、「函館スイーツ」を売り込んで行きたいという狙いもあるそうです。
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「函館スイーツ」を味わう「函館スイーツ電車」を今年も開催!
そんな中、昨年初めて企画されたのが、貸し切りの函館市電に乗って「函館スイーツ」を味わう「函館スイーツ電車」なんです。函館の市街地を走る路面電車の中で函館の名店オリジナルのスイーツを食べながら函館の観光も楽しめる贅沢な企画とあって、道内の方々を中心に大好評だったことから、今年も函館スイーツ推進協議会とJTB北海道事業部函館オフィスとの連携企画および、北海道観光振興機構の「地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業」の一環として開催されるそう。
(C)函館スイーツ推進協議会
函館の歴史やスイーツにまつわる話を聞きながら、立寄り先のカフェでのお茶や函館の街を知り尽くした地元ガイドの案内による街歩きも楽しめるのだとか。このツアーのためだけに考案されたオリジナルタルトなどのスイーツ5個が入ったスイーツBOXまでついて、参加費は2,500円(4歳以下は無料)。まさにスイーツ好きにはたまらないイベントと言えそうですね。
「函館スイーツ電車」の運行車両として使われる貸切専用車「アミューズメントトラム501号車」
今年は10月26日(土)~11月10日(日)までの土日6日間の開催が予定されており、市電「湯の川」電停折り返しコースと、「谷地頭」電停折り返しコースの2コースから選べるそう。詳細は以下をぜひご覧ください。人気のイベントだそうなので、気になる方はお早めに!
谷地頭コース2019年10月26日(土)・11月3日(日)・11月9日(土)
湯の川コース2019年10月27日(日)・11月2日(土)・11月10日(日)
いずれも10:00~12:00(9:30集合)
集合場所:JR函館駅西口
参加費:2,500円(税込) ※4歳以上同額、4歳未満は無料
定員:各回20名(最少催行人員10名)
申込み:オンライン予約(こちらのJTBのサイトから)
電話予約:0138-56-1711
函館スイーツ推進協議会HP:http://www.hakodate-sweets.com/
函館市公式観光情報はこぶらHP:https://www.hakobura.jp/