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旅に関する本が2万冊そろう! 「TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア」に突撃

Posted by: 渡邊玲子
掲載日: Nov 21st, 2019.

去る11月 1日、東京・渋谷に新たに誕生した大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」11階に「TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア」がオープンしました。こちらのお店、東京・六本木などを中心に展開されているスターバックスを併設した「BOOK&CAFE」スタイルの店舗ではあるのですが、店頭に並んだ書籍をよく見てみると、いわゆる「普通の書店」とは品ぞろえが違うことに気付くはず。この企画を手掛けた鈴木志歩さんにお話を伺いました。

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旅にまつわる本ばかり集めたBOOKSTORE


店内に足を踏み入れ本棚を眺めていると「アジア」や「ヨーロッパ」「アメリカ」などの地域別の棚のほかに、「路面電車に乗って」「旅と恋愛」「吉祥寺は好きですか?」といった、不思議なタイトルの付いたコーナーが目に留まります。なんとここは「旅は人を“クリエイティブ”にする」をテーマに、旅に関する約 2万冊もの書籍を取りそろえた「旅に特化した」書店。フロアの奥にはTSUTAYAの新業態となる「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」が併設されており、まさに日本で唯一の店舗と言えるんです。


「SHARE LOUNGE」は「シェアオフィス」の利便性と「ラウンジ」の居心地の良さを持ち合わせた施設。こだわりの家具で彩ったラウンジのような居心地の良い空間に、注目のコーヒーマシン「WMF Nitro」で抽出するアイスコーヒーをはじめ、メルボルン発のオーガニックティーブランド「LOVE TEA」の紅茶などを取りそろえたソフトドリンク&オーガニックのナッツ類が、すべてフリーで楽しめます。

さらに電源やWi-Fi 、スマートフォンの充電器やデスクライトなどの充実したアメニティー、過去1 年分のバックナンバーをそろえた約140 タイトルもの厳選された雑誌が並び、変わりゆく渋谷の街並みを眺めながら、カフェとしても仕事場としても気軽に利用できるスペースなんです。


その手前に広がるのが、「旅」を切り口におよそ2万冊もの書籍や雑誌、雑貨を集めた「BOOK STORE」。平積みの雑誌エリアには通常の書店と同じように新刊が並んでいるものの、そのすぐ隣には「旅や、世界にまつわる『話題書』集めました。」「旅の本棚から20冊」といったコーナーが展開されており、いわゆる新聞の書評欄で紹介される一般的な新刊本は見当たりません。

「旅ごころ」をくすぐるアイテムが目白押し!


柱状の本棚には、世界の祭りや文化をカラフルな雑貨やキャッチーなビジュアルで共に紹介する「Journey to World Eventsコーナー」をはじめ、トイカメラと写真集が並ぶ「旅と写真コーナー」や、世界の包装紙や文具が揃う「文房具コーナー」、旅関連の企画を行う会社とコラボした「企画コーナー」など、旅好きなら思わず反応せずにはいられない、「旅ごころ」をくすぐるアイテムが目白押し。


なぜ「渋谷スクランブルスクエア」には「旅の本」だけ集めることになったのか。既存の「TSUTAYA BOOKSTORE」とは具体的にどのような違いがあるのか。まずはそんな素朴な疑問から、鈴木さんに投げかけてみました。

「旅の本」だけに絞った理由

――鈴木さんは入社3年目にして、本企画の責任者に大抜擢されたそうですね。これまでどんなお仕事を担当されていたんですか?

鈴木:入社1年目は福岡空港内にある「TSUTAYA BOOKSTORE 福岡空港」で書店員の仕事を一通り経験し、2年目は福岡の「六本松 蔦屋書店」で主にビジネス書とコミックを担当していました。「新店の立ち上げをやってみたい」という希望は出していたのですが、まさか「渋谷スクランブルスクエア」の立ち上げを任されるなんて、想像もしていませんでした。

――そもそも「TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア」の品ぞろえを「旅の本」に特化した理由とは?

鈴木:今年の春に私が赴任した時点ですでに「旅切り口が良いんじゃないか」という案が出てはいたのですが、その後も「やっぱりビジネス書の方がお客様に喜ばれるんじゃないか」「新刊をメインにしなくて大丈夫なのか」といった議論を何度も重ねたうえで、最終的に「旅一本で行こう!」ということになったんです。


鈴木:もともと渋谷では「SHARE LOUNGE」を新業態として展開する事は決まっていたので、「ここで仕事をしながらアイデアを生んで欲しい」という思いが強かったんです。「アイディアを生むための本って、本当にビジネス書なのだろうか」と考えたときに、「外に出て世界を知ることが一番刺激になる」「それに一番近いのが旅なんじゃないか」というのが、最終的に「旅切り口」に決まった大きな理由ですね。

シェアラウンジ併設店ならではの充実の品ぞろえ

――なるほど。「SHARE LOUNGE」が併設される店舗ならではの選書が「旅」だったということですね。

鈴木:はい。「SHARE LOUNGE」と組み合わせたときに一番しっくりくるのが「旅」なんじゃないか、という発想ですね。選書にあたっては、代官山や銀座に在籍している「コンシェルジュ」に相談に行きました。

――「コンシェルジュ」の方々のアドバイスは棚づくりのどんなところに生かされていますか?

鈴木:代官山や銀座と比べると、渋谷の客層は若いことが予想されたので、「そもそも旅にかける予算が違うはず」という発想からスタートしたんです。「ヨーロッパよりもアジアを強めた方がお客様の関心を引くと思う」といった具体的なアドバイスをもらい、アジアのスペースを広くしてみたところ、実際に台湾のコーナーがすごく動いています。

最大の特長は全長58メートルの書棚!

――「TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア」の特長は?

鈴木:一番の見どころは、約58メートルに及ぶ巨大な本棚です。2段で1つのテーマを紹介しています。まずは旅雑誌の目次などを参考にしながら、200ほど切り口を考えました。実際に複数の本が集められるかどうかを検討していく中で、最終的に105のテーマに絞ることになったんです。棚を企画した人がそれぞれコメント書いています。あくまでテーマありきで本を選んでいるので、随時新しい本も加わる予定です。

鈴木:例えば「旅と恋愛」という棚では、荒木経惟さんが亡き妻・陽子さんを写した新婚旅行の写真集「センチメンタルな旅」や、映画「君の名前で僕を呼んで」のノベライズ本、武田泰淳さんと百合子さん夫妻のエッセイ本などを並べて置いたりしています。

鈴木:メインの柱の棚「Journey to World Eventsコーナー」では、世界各国のお祭りや行事を紹介していきます。1か月に1度展示替えを行う予定で、次回は民族衣装やヴィンテージブックなどを使ったクリスマスリースを飾る予定なんです。

外国人観光客向けの洋書やガイドブックも用意

鈴木:訪日外国人に向けた「ON JAPAN」の棚も。外国人観光客からすると、日本に来ること自体が旅と言えるのではないかという発想のもと、日本のガイドブックや日本文化を紹介した洋書の棚も設けています。


鈴木:浮世絵をテーマにした棚には、「銀座 蔦屋書店」で取り扱いのあるプライベートブランドの雑貨もポップアップショップとして展開しています。


鈴木:平積みの棚には毎月オススメの旅の本を20冊セレクトし、「話題書」のコーナーには「旅に紐付く新刊」を並べています。


鈴木:こちらは旅行に使えるグッズを集めたコーナーです。スピーカー付属のランタンや、消臭効果のある靴下など、必需品に限らず、旅に持っていったら楽しくなるグッズを取りそろえているんです。


鈴木:「旅に関する贈り物」という切り口で、「旅先での体験」をプレゼントする「SOW」というチケット商材も扱っています。新しく出来たビルの中にあるお店ということもあり、デザインに関心の高いお客様も多く来店されるので、「イギリス」関連の棚にタータンチェックの柄の本を並べるなど、ビジュアル的にも工夫しています。


――なるほど。旅の本を切り口に、世界と出会うきっかけを提案しているといった感じですね。オープンしてまだ2週間ですが、反響はいかがですか?

鈴木:いまはまだ、普通の本屋さんがオープンしたと思って来店される方が圧倒的に多いので、「あの本置いてないの?」とお問合わせをいただくこともあります。もちろんどんな本でもお取り寄せは可能ですが、コンセプトをお伝えすると「あーそうなんだ!」と理解して楽しんでくださる方が多いので、今後は「旅に特化した書店」であることをもっとアピールしていけたらと思っています。

――逆に「ここにしかない!」というこだわりの棚は?


鈴木:選書スタッフは私含めて5名。すべて20代から30代の女性スタッフですが、この「交通新聞社新書で読む、知る、楽しむ」の棚は、年上の男性社員からのオススメをもとに作りました。交通新聞社の担当さんもびっくりされていましたね(笑)。

――もっとも動きが良い棚は?

鈴木:「世界の宗教を知る」という棚が、いま一番動きがあります。「旅先の酒場で出会う」の棚も動きがいいですね。20代の酒場が好きなスタッフが選んでいるんです。


――どんな方が利用されていますか?

鈴木:いまのところ客層の多くは日本人ですが、「SHARE LOUNGE」ではスクランブル交差点を眺めながら休憩することができるので、外国人観光客の方も利用されています。展望デッキはカメラの持ち込みに制限があるので、写真を撮りたい方にもおすすめです。


――年齢層は?

鈴木:思っていた以上に若いですね。30代から40代位までを想定していたのですが、今はオープン直後ということもあり、渋谷スクランブルスクエア全体を回遊されている20代の方が多い印象です。

――なるほど。今後の展開も楽しみにしています!


ちなみに「SHARE LOUNGE」の店内には、カウンター席44 席、打ち合わせにも利用できるテーブル席40 席、ゆったりとくつろげるソファ席33 席、8名まで利用可能な会議室1 室があります。イタリアの最高級家具ブランド「B&B Italia」のソファなどもあり、とてもオシャレな雰囲気です。ラインナップされているドリンク類も、こだわりのコーヒーやオーガニックスープなど、ファミレスのフリードリンクコーナーでは味わえない本格派ばかり。


「SHARE LOUNGE」の利用料金は一般 90分1,500円で、15分延長するごとにプラス250円かかり、会議室を利用する場合は別途60分10,000円となっています(専用アプリの会員 は、90分1,350円で15分ごとに225円。会議室の利用は60分9,000円。いずれも税抜)。早速利用してみましたが、快適すぎてあっという間に90分が経過してしまいました。


プラス660円(税込)でビールやスパークリングワインなどのアルコールも購入することが出来るので、旅の本や雑誌を片手に、ナッツをつまみながら軽く晩酌することも可能です。個人での利用はもちろん、友だちやカップルで利用して、旅の計画を立てるのにもうってつけのスペースだと言えるでしょう。気になる方は、ぜひ「TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア」を訪れてみてください!

TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン11F
営業時間:10:00~23:00 /不定休
席数:173 席(有料席を含む)
HP:https://store.tsite.jp/tbs-shibuya-scsq/
「SHARE LOUNGE」の詳細は以下のHPから
HP:https://sharelounge.jp/tbs-shibuya-scsq/

[All Photos by Reico Watanabe]

渡邊玲子

REICO WATANABE ライター
映画配給会社、新聞社、WEB編集部勤務を経て、フリーランスの編集・ライターとして活動中。国内外で活躍するクリエイターや起業家のインタビュー記事を中心に、WEB、雑誌、パンフレットなどで執筆するほか、書家として、映画タイトルや商品ロゴの筆文字デザインを手掛けている。イベントMC、ラジオ出演なども。


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