自分らしくいられるゲストハウス【第2回】|たったひとつを叶える旅<86>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jan 8th, 2020

今回のたったひとつは、ただいまといいたくなる「小とりの宿」。山小屋で働いた経験もあるオーナーの福田舞子氏が、「山小屋」をイメージして作った空間です。畳に一枚板のテーブルが配された部屋や、木造りのカウンターのある台所、洗面台も壁も木製のお風呂、などなど、山小屋で過ごすようにのんびりとした時間を楽しんでみてください。

小とりの宿2

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

自分らしくいられる、ゲストハウスに泊まりたい

小とりの宿 夕食の前菜プレート

旅に出ても、自分らしくいたいですね。
宿の扉を押した途端、日常から離れた世界が開かれます。
宿の押し付けでなく、心が開放される空間が欲しいですね。

あなた好みのインテリア、
あなたの気分に合った雰囲気、
ホッと寛げる空間、
そして、美味しい食事があれば最高。
あなたがあなたらしくいられるゲストハウスがあります。

「会社に行くより山に行きたい!」ほど山好きな、山ガールがオーナーの長野県善光寺にある「小とりの宿」。「登山者が山に登る前後に泊まれるように」とオープンした、1日1組限定の宿です。手応えを直接感じられる「宿」の仕事と、最も人の笑顔を見られる「料理」の仕事が好きというオーナーの思いからスタート。

宣伝をしなくても口コミで予約が埋まったのは、「料理が美味しい!」ことも理由のひとつ(上記写真は、ある日の夕食の前菜プレート)。

ただいまと言いたくなる宿

小とりの宿1

私たちはいつも「ただいま」と言える場所や相手を求めているのかもしれません。「小とりの宿」は初めて来たのに、「おばあちゃんちに遊びに来たみたい」な懐かしい気持ちにさせる宿。

普通の民家のような平屋造りの一軒家

小とりの宿2

10年以上も空き家の「借りてくれるだけでもありがたい」とまで言われるような、ボロボロの廃屋。それを1年かけて掃除し、長野で知り合いになった美術家、染織家、信州大学の建築系学生などで改修しました。

山小屋をイメージした木の香りのする空間

小とりの宿 お風呂

山小屋で働いた経験もあるオーナーの福田舞子氏が、「山小屋」をイメージして作った空間。畳に一枚板のテーブルが配された部屋や、木造りのカウンターのある台所、洗面台も壁も木製のお風呂。木の香りに囲まれ、山小屋で過ごすようにのんびりと過ごせます。

土鍋ご飯の朝食

小とりの宿 朝食

長野にある野菜、お米、山菜、肉などを使い、発酵調味料の力で食材の持つ栄養と美味しさを引き出して、滋味深い味わいに仕上げたメニューが夕食や朝食に並びます。 朝から土鍋ごはんで、しっかりたっぷりの朝食。元気が出そうですね。

毎週火、水、木曜日の3日間オープンする小とり食堂

小とりの宿 小とり食堂

近所の人の要望が多く、火・水・木曜の12時から「小とり食堂」としてランチセットを提供(要予約)。メニューは、前菜プレート+メインプレート+土鍋ご飯のランチセット。メインの一例は、マスタードをきかせた豚肉の黒ビール煮込みや、サワークリームソースのロールキャベツ、チキンのバターカレー煮込みなど。料理教室が開かれることもあるので、興味のあるあなたはインスタグラムで最新情報をご確認ください。

今回のたったひとつは、ただいまといいたくなる「小とりの宿」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

注意:詳細につきましては、直接施設へお問い合わせください。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
「宿泊」を超えた、あたたかなもてなしに包まれて。[小とりの宿/長野県長野市]

小とりの宿

住所:〒380-0801 長野県長野市箱清水2-23-22 
電話:048-421-6550
予約は090-9994-1035
公式サイト:http://cotorinoyado.com
インスタグラム:https://www.instagram.com/cotorinoyado/

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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