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サン=テグジュペリのコーナーも! 航空郵便サービスの博物館を南仏から現地レポ

Posted by: sweetsholic
掲載日: Jan 14th, 2020.

フランスにおける航空産業の歴史は古く、世界でも有数の航空先進国として知られています。その歴史を物語るのが、南西部トゥールーズに新しくオープンしたミュージアム。航空産業のパイオニアたちの情熱や葛藤を知ることができる、当地の新たな観光スポットです。

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サルムソン 2A2型機レプリカは迫力満点!


仏航空郵便サービスのパイオニアたち

ミュージアムの外観
「ロンヴォル・デ・ピオニエ(L’envol des pionniers)」は、フランス最古の航空郵便サービス「アエロポスタル(Aéropostale)」の歴史を伝えるミュージアムです。航空宇宙産業が盛んなフランス南西部の街・トゥールーズに2018年12月末にオープンしました。

1927年の航空機「Blériot 165」の座席のレプリカ
ジャン・メルモーズにアンリ・ギヨメなど、1918年〜1933年までの過渡期を経験した、航空産業のパイオニアたちのエピソードが、アエロポスタルの歴史とともに、さまざまな形で展示されています。

アエロポスタルとエールフランス

旧日本陸軍も導入した、サルムソン 2A2型機レプリカ
さて、アエロポスタルという名称。航空ファンではなくても、耳にしたことがあるのでは? のちにエールフランス航空の母体となった航空会社で、サン=テグジュペリを始め、後世に名を残す操縦士たちが所属していました。

ピエール ジョルジュ・ラテコエール。フランス航空産業の草分け的な存在
そんな操縦士のひとりであり、実業家だったピエール ジョルジュ・ラテコエール(以下、ラテコエール)。彼が航空機の生産拠点として選んだのが、トゥールーズ郊外のモントルドン(Montaudran)地区でした。このような経緯で、当地でアエロポスタル(※誕生時の名はラ・リーニュ/La Ligne)が誕生。1918年のことです。

命がけの航空郵便配達

1919年には、北アフリカまで配達距離を拡張

「アエロ(航空)ポスタル(郵便)」という名称からも分かるように、アエロポスタル社のサービスはエアメール便の配達。ラテコエールは、フランス〜南米間の航空郵便サービス実現に向けて奮闘したと言います。

軍用機だった「サルムソン 2A2型機」を操縦し、ラテコエールがトゥールーズ〜バルセロナ間を初飛行したのは、1918年12月25日のことでした。

1919年にはフランス〜カサブランカ間と路線を広げていき、1920年代後半にはフランス〜南米間を実現します。南大西洋の横断は悪天候との闘いであり、命がけだったことが、ジャン・メルモーズの体験記を通して知ることができます。

どんなことがあっても郵便物を送り届ける」という、パイロットたちの情熱、そして風雨に晒されながらの命がけの飛行・・・。当時の様子や彼らのエピソードを知り、胸が熱くなりました。

サン=テグジュペリのコーナーも!

モロッコでの体験記を映像で再現した、サン=テグジュペリのコーナー
『星の王子さま』の著者として世界的に有名なサン=テグジュペリ。彼もまた、アエロポスタルのパイロットのひとりでした。

モロッコでの過酷な経験を綴った、サン=テグジュペリのデビュー作『Courrier Sud(邦題:南方郵便機)』のきっかけとなった人間味溢れるエピソードが、映像を通じて描かれています。

パイロット気分が味わえる飛行体験

木製飛行機の操縦を体験

さて、航空郵便の歴史を学んだあとのお楽しみは、パイロット気分が味わえる飛行体験! 手と足を使って操縦します。木製飛行機だし、なんとなく簡単そうと思って試してみたものの、車の運転よりもずっと複雑で難しく、なかなか思うように操縦できず苦戦・・・・!

タッチパネルで学べるクイズ
このほか、サバイバル時における対処法など、航空機に関する豆知識をタッチパネルで学べるコーナーもありました。

手に汗にぎるフライトシュミレーター

サバイバルな郵便配達を体験
2019年12月中旬には、本格的なフライトシュミレーターが仲間入り! 当時のパイロットたちと同じ飛行条件のもと、航空郵便サービスとしての「ブレゲー14(Le Breguet14)」の飛行体験できます。限られた時間内に郵便物を届けられたら、操縦士の素質あり!?(※こちらは別料金/5ユーロ)

飛行区間はフランス・トゥールーズ〜スペイン・バルセロナ

かわいいお土産が見つかる、ミュージアムショップ

レトロかわいい、ミュージアムショップのマグカップ
マグカップにTシャツなどミュージアムのオリジナルグッズに、航空関連のポスターやポストカード、『星の王子さま』グッズなどがありました。レトロなポスターは、航空ファンでなくても欲しくなるかわいさ! 

展示は英語・フランス語・スペイン語にて。2021年初頭には、館内併設レストランのオープンを予定しているそうですよ。近くにある大規模な宇宙テーマパーク「シテ・ド・レスパス(Cité de l’espace)」もあわせて、訪れてみてはいかがでしょう?

ロンヴォル・デ・ピオニエ(L’envol des pionniers)
住所:6 Rue Jacqueline Auriol, 31400 Toulouse France
電話番号:+33 5 6722 2324
営業時間:主に10:00 〜(日によって終了時間が異なります。HPにてご確認を)
休日:不定休(HPにてご確認ください)
HP:https://www.lenvol-des-pionniers.com/en/

取材協力:L’envol des pionniers
[lenvol-des-pionniers.com]
[city.kakamigahara.lg.jp]

[All photos by sweetsholic]
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sweetsholic

sweetsholic ライター
海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

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