時間通りに来ない
オーストラリアでバスが遅れるのは当たり前、時刻表はあってないようなものです。過去には1時間以上来なかった事も。バス停で一緒に待っていたご婦人が「私たち1時間以上も待ってたのよ」と訴えるも、運転手の返事は「本当困っちゃうよね(テヘペロ)」。見事なまでに他人事、これには参りました!
まさかの乗車拒否!? しかし思いがけず救世主現る!
バス停で待っていても、手をあげない限りバスに乗る事はできません。見逃されないようしっかりアピールするのがコツ。ある日、最終バスを待っていた筆者。高らかに手をあげたにも関わらず、無情にもバスが通り過ぎて行くではありませんか。運転手とバッチリ目があったのに・・・これは乗車拒否というヤツでしょうか!?
途方に暮れていると天の助けが。一部始終を見ていた別のバスの運転手が、「〇〇番のバス、お客さんを一人乗せ忘れてるよ!今その子を乗せて追いかけるから、次のバス停で待ってるんだ」と無線で呼びかけてくれたのです。まさに捨てる神あれば拾う神あり、忘れられぬカーチェイス体験でした。
車内アナウンスがない
初めて乗る路線の場合一番の難関は、どこで降りたら良いかわからないという事。というのも日本ではお馴染み、「次は〇〇停留所」のアナウンスがないのです。そんな時はどうしたら良いのか・・・ずばり、運転手さんに聞く事。「〇〇へ行きたいから、停留所に着いたら教えてほしい」とお願いしておきましょう。
道を間違える
ある日仕事からの帰り道、バスから移りゆく景色を眺めていると見慣れない光景が。気づけばいつもとは違うルートを突き進んでいくバス。ほどなく車内がざわつき始めます。「運転手さん、今の角曲がるんじゃなかった?」と乗客の一人が尋ねると、「あれ、どうやって行くんだっけ?」と運転手からはアンビリーバボーな答えが。見かねた乗客たちがナビをしなんとか目的地に到着。拍手喝采、バスの中が一体感に包まれた瞬間でした。
勝手に行き先変更・・・からの、問答無用で降りろ!
過去一番の仰天体験が、”仕事放棄ドライバーとの遭遇”です。突如車庫に戻ったかと思うと、「みんな降りてくれ、ここが最終目的地だ」と運転手。「いやいや、〇〇行きのバスでしょ?」と乗客たち。「今日はこれ以上運転するのやめた!Get Out!!」と何とも勝手な言い分。全員、追い出されてしまったのです。しかたなく歩いて目的地に向かうはめに・・・言葉を失い、もはや笑うしかありませんでした。
郷に入っては郷に従え
オーストラリアでバスに乗っていると、目を疑うような衝撃の出来事が多々あります。それでも大抵のことは笑って済ますオージーたち。そして降りる時は皆、「ありがとう」の一言も忘れません。どこまでもマイペースな運転手、easy goingなオージー達・・・この国ではゆる〜くのんびりが基本スタンスなのです。それにしても「日本の公共交通機関のサービスってなんて素晴らしいだろう」。遠く海の向こうの祖国に、思いを馳せる筆者でありました。
[All Photos by Shutterstock.com]