©Qantas Airways
長距離飛行の優等生「カンタス航空」
尾翼に描かれたカンガルーがシンボルの「カンタス航空」。日本をはじめ世界の国々に就航ルートをもつカンタス航空ですが、中でもイギリスとの往来ルートは重要な位置づけで「カンガルールート」と称されています。
カンタス航空の特徴といえばなんといっても長距離飛行。世界の主要都市が集中する北半球への渡航を余儀なくされるカンタス航空は、様々な取り組みやプロジェクトを他社に先駆けて実施し、長距離飛行の快適性と効率性を追求し続けている航空会社です。
日本とオーストラリア間のフライトにも反映されており、最高水準の乗客の健康を考慮した機内サービスで、約10時間ほどの長時間フライトでも快適な空の旅が約束されています。これにより、ビジネスから観光まで、さまざまな目的の乗客がリラックスして目的地に到着することができるのです。
カンタス航空に実際に搭乗してみた
羽田空港からシドニー空港へのフライトは、毎日朝晩2便就航しています。特に夜間便は睡眠がともなうので、長距離フライトの快適性を試すにはおすすめです。
チェックイン&預け入れ手荷物の重さは?
空港でのチェックインはとってもスムーズ。預け入れ手荷物は個数制限なしでビジネスクラスでは40キロまでで、エコノミークラスでも30キロまで。許容量も充分で安心です。
機内持ち込み手荷物はビジネスクラスで1個10キロまでで最大14キロまで持ち込み可能。エコノミークラスでは7キロまでになります。
快適な空の旅を実現する機内設備
QF60便は22:00に羽田空港を出発します。夕食のあと、睡眠時間をたっぷり取ることが出来ます。
ビジネスクラスのシートには敷・掛け布団と枕が用意され、専用のスリーピングウェアもありました。グレーの生地前後に大きく紺色でカンガルーのロゴとQANTASの文字が描かれています。これは持ち帰ることもできますよ。
シートに置かれる布団にはDavid Caon for Qantasと書かれています。よく見ると、「20本のリサイクルされたペットボトルで出来ている」と表記されていました。オーストラリアの工業デザイナーであるデビッド・カオンが航空機の上級クラスのデザインを請け負っていることがわかります。
寝具や食器などのデザインにも及び、細やかなデザインと先進性を感じ取ることが出来ます。これでフルフラットのシートで熟睡して目的地へ向かえます。
著名シェフが手掛けた機内食がすごい!
カンタス航空では、国際線ビジネスクラスのメニューに、地元の食材を採り入れた料理を取りそろえています。
軽いお食事からフルコースまで、お客様のお好きなタイミングでお食事をご用意いたしますとのことで、機内食には期待感が高まります。
カンタス航空機内食はオーストラリアの著名なシェフであるニール・ペリー氏が監修。大胆でありながら繊細に構築された機内食は絶品で、空の上で贅沢な食体験ができます。
メイン料理は、サーモン料理。見た目も美しい盛り付け。食事と同時に、フランスで有名なジャカールのシャンペンを注文。
機内食のクリエイティブディレクターのペリー氏がセレクトした、オーストラリア、ニュージーランド、フランスのシャンパーニュ各地の小規模生産者や有名ブランドの極上のワインを、自信をもって紹介してくれます。
デザートには大きなマロンの載ったモンブランタルトとフルーツプレート。コーヒーはカプチーノで機内食を締めます。空の上のコンテンポラリーレストランでの食事を堪能しました。
かゆいところに手が届く客室乗務員のサービス
今回搭乗した便のビジネスクラスの担当は、ティムさんとジャスミンさん。
ティムさんは日本にて1年間の留学経験があることから日本語が堪能。笑顔がとても素敵です。
日本人のジャスミンさんは中東エアライン出身で、シドニーベースで日本線に多く乗務しています。尋ねてみると、社内で最長距離路線のひとつのダラス・フォートワース⇔シドニーの16時間フライトも経験したとも。乗務員は長距離フライトに慣れており、お客様への寄り添い方も優しくありながらも爽やかな印象を残すものでした。
カンタス航空では、日本人や日本語を話せる客室乗務員が乗務しており、コミュニケーションが取れるので、言語に不安がある人でも安心です。
カンタス航空の運賃は?
羽田からシドニーで見た場合、エコノミークラスの航空運賃は11万円台~用意されています(閑散期)。ビジネスクラスは45万円台~(諸税込み)です。エコノミークラスであれば他に費用は掛からず、手の届く範囲ですね。