ヘルシンキでいま話題のアートミュージアム「Amos Rex(アモス・レックス)」を現地ルポ【フィンランド 】

Posted by: ラサネン優子

掲載日: Jan 30th, 2020

今回は、2018年夏にフィンランド・ヘルシンキの中心部にオープンし、以来注目されいるアートミュージアム、アモス・レックス(Amos Rex)をご紹介します。中央駅から徒歩5分、カンピショッピングセンターからすぐ、マンネルヘイム通り(Mannerheimintie)沿いにあり、クラシックから斬新なアートまで、驚きと愉しみを与えてくれるこれまでヘルシンキにはなかった面白いアートミュージアムです。JKMMが設計した約2,200平米のドーム型天井の展示スペースは、柱のない構造になっており、地下の世界では体験型アートが楽しめるとあり大注目を集めています。

アモス・レックス外観

ユニークな建築が話題のアモス・レックス(Amos Rex)って?

地下の空間 (c)Amos Rex
地下の空間は光をうまく取り入れた構造 (C)Amos Rex

フィンランド・ヘルシンキにあるアモス・アンデルソン美術館(Amos Anderson Art Museum)は、ラシパラッツィ広場(Lasipalatsi)の地下に新設され名称を「アモス・レックス(Amos Rex)」に改めて、2018年8月30日にオープンしました。

ドーム型天井の展示スペースは、柱のない構造になっており、常に変化する現代アートのニーズに柔軟に応えることができます。

地下内部

ワークショップをメインに、現代アートから20世紀のモダニズム芸術、幅広いプログラムを展開しており、体験型のワークショップは子供から大人まで人気を集めています。様々な講演会やイベントも開催されます。平日は地元の学校の校外学習で訪れる学生で混雑します。

体験型アート、誰もが楽しめるプログラムが人気

ミステリーな作品
例えば、この展示はアムステルダムをベースに活動するアーティスト、「Studio Drift」の展示。広いスペースの中心に、コンクリートの塊が空中に浮かんでいるというなんともミステリーなアート作品。吊るしているわけでもなく・・・スタッフに尋ねると、素材はコンクリートで中にロボットが埋め込まれ、テクノロジーを使いリモートで動くように操作されており、アーティストは、詳細を公開しておらず、秘密! とのことでした。

みなさん興味深そうに、真下を歩いたり離れて眺めたり、思い思いに楽しんでいました。

ミュージアムショップをチェックしよう!

ミュージアムショップ
1階入り口にあるミュージアムショップには、アート・デザイン本・雑貨など様々なアイテムが揃いお土産を買うにもオススメです。ミュージアムを堪能した後はゆっくり見てまわりましょう。

Amos Rex
Amos Rexでは年に3回展示が更新されます。フィンランドもしくはヨーロッパを中心とする個性派のアートが展示されます。美術館自体はそれほど大きくなく、1時間ほどで周ることができます。入り口には、ロッカーもありますので、荷物を預けてゆっくりみて回るのがオススメです。トイレはジェンダーフリーで男女共有トイレになります。

中央駅から徒歩5分の立地
ヘルシンキに来られたら、いま注目のアモス・レックスにて、光・音声・投影・動画など最先端の技術を駆使したアート作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。

アモス・レックス(Amos Rex)
住所:Mannerheimintie 22–24, Helsinki, Finland
電話番号:+358 09 6844 4633(予約専用、月・水・金 13:00~16:00)
開館時間:【月・火・金】11:00~18:00、【水・木】11:00~20:00、【土・日】11:00~17:00 *最終入館は閉館30分前です。
定休日:火曜日 *ショップは無休です。
入館料金 大人15ユーロ、18歳以下 無料
HP:https://amosrex.fi/

[Photos(写真左下に名前が入っているもの)& Text: Yuko Räsänen]
Do not use images without permission

 

PROFILE

ラサネン優子

Yuko Rasanen

2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。
15歳から7年間高校と大学教育をロンドンで過ごす。2011年夏に訪れたフィンランドの自然とライフスタイルに魅了され、現地企業で仕事を得て、単身移住。
コーディネーターとして企業視察や個人旅行など、フィンランド及びヨーロッパと日本をつなぐコミュニケーション全般に携わる。
ライターとして、フィンランドのライフスタイルや暮らしの様子などを日々発信している。
ヘルシンキの自然が豊かな島にフィンランド人の夫と暮らしている。夏はサマーコテージで過ごし森で摘んだブルーベリーでパイを作り、冬はサウナと凍った湖の上を散歩したりと、自然のなかでの生活を楽しんでいる。

2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。
15歳から7年間高校と大学教育をロンドンで過ごす。2011年夏に訪れたフィンランドの自然とライフスタイルに魅了され、現地企業で仕事を得て、単身移住。
コーディネーターとして企業視察や個人旅行など、フィンランド及びヨーロッパと日本をつなぐコミュニケーション全般に携わる。
ライターとして、フィンランドのライフスタイルや暮らしの様子などを日々発信している。
ヘルシンキの自然が豊かな島にフィンランド人の夫と暮らしている。夏はサマーコテージで過ごし森で摘んだブルーベリーでパイを作り、冬はサウナと凍った湖の上を散歩したりと、自然のなかでの生活を楽しんでいる。

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