ヘルシンキを旅行したら訪れたい!フィンランド最大級の国立美術館「Ateneum(アテネウム)」を現地ルポ【フィンランド 】

Posted by: ラサネン優子

掲載日: Feb 16th, 2020

フィンランドの首都ヘルシンキで絶対に訪れたい国立美術館「アテネウム美術館(Ateneumin taidemuseo)」をご紹介します。ヘルシンキ中央駅の目の前にあり、1887年に建築家テオドル・ホイエルにより設計された歴史のある建築物で、元々は学校として使用されていましたが、後に美術館として改装され現在に至ります。1750年代から1960年代以降のフィンランド作家を中心に貯蔵されており、国民作であるヒューゴ・シンベリの「傷ついた天使」やヘレン・シャルフベックの「快復期」などが展示されています。

2階からの大階段
重厚感のある内部は必見!

フィンランド歴史美術の宝庫

外観
アテネウム美術館は、フィンランド最大規模の国立美術館であり、18世紀から20世紀半ばにかけてフィンランド歴史美術の宝庫。絵画を通してフィンランドの歴史を学ぶことの出来る、アカデミックな美術館でもあります。2階にはクラシックなフィンランドの絵画作品を中心に、そして3階には現代の作品が展示され、過去と現代作品の両方を見ることができる美術館で見応えたっぷりです。

国立美術館

入ると大階段が広がる
入り口を入ると、美しい大階段のホールが広がります。

見どころは?

見どころは、2階のクラシックコレクションに展示されている、ヒューゴ・シンベリの「傷ついた天使」やヘレン・シャルフベックの「快復期」を始め、フィンランドの民族叙事詩など。国内のみならず、国外からはフランス近代美術品など、国内の美術館としては最多の2万点以上の作品を収蔵しています。

フィンランドの歴史絵画
また、これらの古典作品を通して、フィンランドの歴史を学ぶことができます。観光客を始め、地元の学生や大人までいつも多くの人で混んでいます。

歴史ある代表作の一枚

歴史アート
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の展示コーナー。カレワラとは、フィンランドの各地に伝わる古い伝説や歌をもとに50章にも及ぶ壮大な物語として、国民に読み継がれています。絵画からは、カレワラのストーリーを読み解くことができてとても興味深いです。

内装も見どころの一つ
3階から2階の展示スペースが見渡せるアーチの構造も素敵です。展示品のみならず重厚感のある建築と内装も必見。

アテネウム美術館裏側

ミュージアムショップ
1階にあるミュージアムショップでは、センスの良い雑貨が揃います。展示されている絵画のポストカードやマグネットなどはお土産にもお勧め。ここでしか買えない商品もあるので、要チェックです。

コインロッカー
1階の入り口を入り左手に進むとチケットカウンターとコインロッカーやコートをかける場所があります。そのほか1階にはトイレ、入り口右手には、ランチやカフェとしても利用可能な、カフェレストランがあるほか、奥には、ミュージアムショップがあります。

ランチはブッフェ形式で、11時頃には地元の人が訪れるため、いつも混んでいます。

営業時間
アテネウム美術館では、古典美術を通して、フィンランドの歴史的背景も同時に学ぶことができ、とても有意義な時間が過ごせるでしょう。規模はそこまで大きくないため、2〜3時間あれば十分観て回れる大きさなので、観光途中にもお勧めできます。一年を通して、ワークショップやガイドツアーなどさまざまな行事が催されていますので、ヘルシンキにお越しの際は、ぜひ訪れてみてくださいね。

アテネウム美術館(Ateneumin taidemuseo)
住所:Kaivokatu 2, 00100 Helsinki, Finland
電話番号:+ 358 (0) 294 500 401
営業時間:
【火・金】 10:00~18:00
【水・木】 10:00~20:00
【土・日】 10:00~17:00
【月】 休館
入館券の販売は閉館時間30分前に終了いたします。
入館料:通常17ユーロ、18歳未満 無料
HP:https://ateneum.fi

[All photos by Yuko Räsänen]
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PROFILE

ラサネン優子

Yuko Rasanen

2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。
15歳から7年間高校と大学教育をロンドンで過ごす。2011年夏に訪れたフィンランドの自然とライフスタイルに魅了され、現地企業で仕事を得て、単身移住。
コーディネーターとして企業視察や個人旅行など、フィンランド及びヨーロッパと日本をつなぐコミュニケーション全般に携わる。
ライターとして、フィンランドのライフスタイルや暮らしの様子などを日々発信している。
ヘルシンキの自然が豊かな島にフィンランド人の夫と暮らしている。夏はサマーコテージで過ごし森で摘んだブルーベリーでパイを作り、冬はサウナと凍った湖の上を散歩したりと、自然のなかでの生活を楽しんでいる。

2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。
15歳から7年間高校と大学教育をロンドンで過ごす。2011年夏に訪れたフィンランドの自然とライフスタイルに魅了され、現地企業で仕事を得て、単身移住。
コーディネーターとして企業視察や個人旅行など、フィンランド及びヨーロッパと日本をつなぐコミュニケーション全般に携わる。
ライターとして、フィンランドのライフスタイルや暮らしの様子などを日々発信している。
ヘルシンキの自然が豊かな島にフィンランド人の夫と暮らしている。夏はサマーコテージで過ごし森で摘んだブルーベリーでパイを作り、冬はサウナと凍った湖の上を散歩したりと、自然のなかでの生活を楽しんでいる。

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