スクリーンから世界の旅へ!自宅で旅気分を味わえる、映画史に残る傑作映画3選

Posted by: 内野 チエ

掲載日: Mar 5th, 2020

ひろ~い世界を自在に旅することができる、映画にはそんな魔法があります。スクリーンから世界の旅へ!数々の映画の中でも傑作と名高い名作映画を3つピックアップ。観終わった後にきっと、遠い旅をしてきたような充実感に浸れるはずです。

覇王別姫(1993年、香港・中国合作)


『覇王別姫』とは、中国の古典演劇“京劇”の作品の1つで、項羽と虞美人を描いた物語。

京劇の俳優になるため、幼い頃から壮絶な修行の日々を送ってきた蝶衣と小楼。男同士でありながら、愛情とも友情ともいえる深い情愛でつながった2人は、やがて京劇のスターとなり、蝶衣は女形として虞美人を、小楼は項羽を演じるまでになります。

日中戦争、文化大革命と、時代の波に翻弄され、苦難の歴史を刻んだ京劇。映画はそんな京劇に身を捧げた蝶衣と小楼の愛憎劇を中心に展開し、悲しくも愛おしい人間ドラマに心震わされます。

男として生まれながら女として生きた蝶衣。その人生は京劇の虞美人とシンクロを深めていき、やがて驚愕のラストシーンへ。


蝶衣に扮したレスリー・チャンの艶めかしさ、儚さは、この世のものとは思えないほど。
神秘的なまでに美しい演技で、全世界から絶賛されました。
上質な人間物語と、激動の中国を臨場感たっぷりに味わえる作品です!

プリシラ(1994年、オーストラリア)


女装パフォーマー“ドラァグ・クイーン”の3人が、「プリシラ号」に乗ってシドニーから、オーストラリア中部にある砂漠の街までを旅するロードムービー。

同性愛への偏見や差別を描きつつも、個性を失わずエネルギッシュに自分らしさを表現する3人。涙あり、笑いありの旅に、勇気や優しさ、自分を見失わない強さがひしひしと伝わってきて、気が付くとすっかり彼らの魅力のとりこになっているはずです。


360度の大パノラマでどこまでも果てしなく続く砂漠、カラフルな煙幕を上げながら爆走するピンクのバス、大自然の中で輝くドラァグ・クイーンの衣装など、センスに溢れた映像美も必見です!

LION/ライオン〜25年目のただいま〜(2016年、オーストラリア)


インドで迷子になり、養子縁組でオーストラリアの養父母の元で育ったサルー。
25年の時を経て、幼少期のわずかな記憶を頼りにインドの家族を探し出した、実話を元にした映画です。


サルーの貧しくも幸せだった幼少期、迷子になったいきさつ、孤児院から養子縁組に行きつくまでのシーンは、まるでドキュメンタリーを見ているよう。

インドの暮らしが肌で感じられ、オーストラリアの養父母の元での現在の暮らしとの対比から、世界の縮図を目の当たりにしたような気持ちになります。

実の家族と養父母のどちらも愛情深く、家族とは何か、自分とは何かについて考えさせられる作品です。

PROFILE

内野 チエ

内野 チエ ライター

Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。特技はワラビ料理と燻製作り。

Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。特技はワラビ料理と燻製作り。

SHARE

  • Facebook