旅の目的は「たったひとつ」で良い
旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。
私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。
珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。
新潟県南魚沼市の美味
新潟県南魚沼市は山、川、畑の恵みに溢れ、力強い食材が一堂に揃う場所。米どころである新潟県の中でも、最高峰の米を作る地として知られています。
南魚沼市大崎の『龍寿し』は、ほぼ民家と山畑しかない農村部にある新潟屈指の寿司屋。ネタに使う食材は、地元である六日町の市場と佐渡、青森などから直接買い付けています。シャリは粘りを落とすためコシヒカリにコシイブキをブレンドするなど、至るところに工夫を施し、その土地と季節を大切にしたメニューも提供しています。
太刀魚のポワレ
能生で獲れた太刀魚を、ポン酢を含ませた大根おろしとネギでいただく「太刀魚のポワレ」。
4日寝かせたアラ
4日寝かせたという「アラ」は、脂の引っかかりがなくて味が綺麗。日本海の「アラ」は「クエ」の地方名である「アラ」とは別の魚。
タコの桜煮
1時間ほど保温調理をしてから味付けをしているタコの桜煮は、程よいやわらかさと食感が抜群のバランス。甘辛いツメと魚沼わさびで頬張れば、日本酒が止まらない美味しさ。
揚げたナスの握り
大ぶりの大長ナスを揚げ、適した部分だけを取り出す握り。1本のナスから2貫分しか取れません。味付けは穴子のツメと柚子で。
全15貫のにぎり
新潟屈指の寿司屋『龍寿し』の、つまみ5品とにぎり15貫からなる10,000円程度のコース(2019年11月当時)。佐渡のアオリイカ、塩釜で獲れた本マグロの赤身、大トロ、塩で20分酢で25分〆た甘海老のおぼろを抱かせた小肌、きゅうりの佃煮を仕込んだ西バイ貝、気仙沼の鰹、12日ほど真空状態で寝かせた能生の鯖、雲丹、能生の太刀魚、佐渡のいくら、淡路島の穴子、糸瓜とトロの巻物など。ネタは季節によって変わり、旬の美味がいただけます。いつかは食べてみたい、憧れのお寿司ですね。
今回のたったひとつは、里山にある新潟屈指の寿司屋『龍寿し』。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。
注意:詳細につきましては、直接施設へお問い合わせください。
ONESTORY(ワンストーリー)
マッキー牧元がうなる、中越ガストロノミー・1[Niigata Gastronomique Jorney・中越ガストロノミー/新潟県南魚沼市]龍寿し
住所:新潟県南魚沼市大崎1838-1
電話:025-779-2169
http://www.ryu-zushi.com/