
オーストラリア先住民とは

世界で最も古い生活文化を形成したアボリジナルの人々。少なくとも6万年以上前に、オーストラリア大陸に到着したと言われています。自然を敬い、自然と調和して生きる狩猟民族で、部族の数は500以上にものぼります。「ドリームタイム」という天地創造の神話を持ち、精霊が自然界のすべてを創造したと信じる彼ら。ちなみに「アボリジニ」という呼名でご存じの方も多いかもしれませんが、こちらは差別的な響きが強いため、現在はあまり使われることはありません。
アボリジナル文化
文字を持たない彼らは、絵画・音楽・ダンスなど、芸術を通してその文化を後世に継承してきました。アボリジナル文化を体験するなら、ケアンズにある「ジャプカイ・アボリジナル・カルチャーパーク」がおすすめ。ディナーショーやワークショップなど、参加しながら楽しく学べるテーマパークです。
絵画

アボリジナルアートを代表するスタイルは大きく分けて2種類。「ドットペインティング」と呼ばれる点描画と、幾何学的なデザインの「クロスハッチング」。それぞれの模様には意味があり、自然をモチーフにした作品が多いです。
音楽

彼らの音楽でよく用いられる楽器が「ディジュリドゥー」。笛の一種で、1〜1.5m程のユーカリの木で作られています。「ブォーン」という迫力ある低音が、アボリジナル・ミュージック独特の世界観を生み出します。
ダンス

体中にボディーペインティングを施した男性たちが、狩りの様子を表現したり、動物の動きを真似するなど・・・ダンスから彼らの生活を知ることができ、とても興味深いですね。
「ウルル / エアーズロック」

アボリジナル・スピリッツを感じるなら、ぜひ訪れていただきたいのがこちら。古来よりこの地に住む彼らから「ウルル」と呼ばれ、聖地として崇められてきた場所です。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の舞台にもなり、ご存じの方も多いのではないでしょうか?世界で二番目に大きいこの一枚岩は世界遺産にも登録されており、見る者全てを圧倒します。
ちなみにイギリス人探検家によってつけられた「エアーズロック」も正式名称ですが、近年はアボリジナルへの敬意を込めて、「ウルル」と呼ばれることが多いようです。
知られざるオージートリビアをお届けするこのシリーズ、第二弾は神秘的なアボリジナル文化をご紹介しました。オーストラリアにお越しの際はぜひ、体験してみてください。
【情報提供:オーストラリア政府観光局】
【参照】
8 interesting facts about Aboriginal and Torres Strait Islanders
https://www.worldvision.com.au/global-issues/work-we-do/supporting-indigenous-australia/8-interesting-facts-about-indigenous-australia
Why saying ‘Aborigine’ isn’t OK
https://www.amnesty.org/en/latest/campaigns/2015/08/why-saying-aborigine-isnt-ok-8-facts-about-indigenous-people-in-australia/
[All photos by Shutterstock.com]
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Ai Kaneko ライター
元子役。2006年渡豪、役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。日本帰国後はTV番組制作や旅メディア運営を経験。現在「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”として活動中。今日も世界のどこかで心を震わせている。
紹介記事(100人100色):
https://kenokoto.jp/50354
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