パスポートのいらない英国
神田外語大学を運営する、学校法人佐野学園によって設立された「ブリティッシュヒルズ」。英国文化を体験できるリゾートホテル&語学研修施設として1994年にオープン。
佇むのはスコットランドのハイランド地方に近い気候風土を持つ、福島県の羽鳥湖高原。朝と晩に立ち込める幻想的な霧が英国さながらの風情に。
7万3,000坪という広大な敷地には建物のみならず、看板や道路標識まで英国の街並みを忠実に再現。日本にいながらにして気軽に英国気分を味わえるのです。もちろんパスポートフリー。
施設内には時代設定がそれぞれ異なる9つのゲストハウスが点在。“擬似では意味がない”というコンセプトのもと、建築資材は全て英国から取り寄せたものを使用しているのだそう。
ゲストハウスの名称はその時代に活躍した人名に由来。建築から家具、調度品に至るまで時代考証に基づいて設えられています。こちらは16世紀前半に確立したチューダー様式建築の「ホルバイン棟」。白塗りの外壁に黒い梁が浮き出ているのが特徴。
17世紀に生まれたスチュワート様式建築を採用した「ニュートン棟」。壁には赤レンガが使用され、まるで絵本に登場しそうなかわいらしさ。
公用語は英語!
中世貴族が自らの領地に建てた館「マナーハウス」。当時は一年の半分をマナーハウスで過ごし、もう半分をロンドンの邸宅で過ごすという二重生活が主流だったのだとか。
扉を開けるとヴィクトリア時代をイメージした壮麗なエントランスホールがお出迎え。ブリティッシュヒルズのスタッフの約半数は英国や英連邦出身。チェックインはもちろん、あらゆるシーンのコミュニケーションが英語で行われます。語学留学さながらの環境も特筆すべきところ(日本人スタッフも在籍しています)。
マナーハウスの応接室にあたる「エグゼクティブラウンジ」。宿泊者であれば日中はコーヒーを、夜にはウィスキーやカクテルを楽しむことができます。
中世以降の修道院や大学に寄宿する人たちが一堂に会して食事する「リフェクトリー」。高い吹き抜け天井が圧巻の空間はまるでハリー・ポッターの世界!ドラマ「花より男子」のロケ地になったことでも話題に。
ブリティッシュヒルズのメインダイニングルームでもあり、ローストビーフをメインにしたコースなど、メニューのラインナップも充実。映画に紛れこんだようなひとときを味わえますよ。
女心をくすぐる猫足バスタブ
ゲストルームは中世英国の建築様式に基づいた4タイプを用意。ラグジュアリールームは上品なアンティーク家具が配され華やかな印象。
バスタブはなんと猫足!クラシックなバスルームは英国気分をますます高めてくれそう。
ティールーム&パブも本場仕様
赤い屋根がチャーミングな「アスコットティールーム」。オリジナルブレンドなど20種類以上の紅茶やスイーツ、家庭料理などを提供。
もちろんアフタヌーンティーも用意。胡瓜とチキン、玉子のミックスサンドウィッチ、スコーン、キッシュや英国伝統のケーキが3段スタンドを彩ります。
英国の街角にあるパブそのまんまという雰囲気の「フォルスタッフパブ」。中世英国のレシピを再現したオリジナルエールビールも販売。フィッシュ&チップスやフィッシュケーキなど本場の定番バブメニューも豊富な品揃えです。
ブリティッシュヒルズではクッキングやカリグラフィーなどのカルチャーレッスンも開催。英語で行われるので語学の勉強になること間違いなし!英国文化をより深く知りたい人におすすめです。都心からは約2時間。パスポート不要の英国で、気軽に異国情緒を感じてみてはいかがでしょうか?
[All photos by British Hills]