2021年6月オープン!世界初の食パンがある「寺パン 弘法寺」
三田通り沿い、慶應大学の近くにある「寺パン 弘法寺」。816年創建、真言宗の開祖空海(弘法大師さま)をご本尊に祀る「弘法寺」が手掛ける、元宝塚歌劇団花組男役の夏空李光さんプロデュースの食パン屋さんです。一見格式の高さを感じる外観ですが、笑顔のお店の方が迎えてくれました。
空海が修行した西安(中国)から始まるシルクロードに群生する「黒クコ」を全粒粉に加え、新開発した「シルクロードブレッド(黒クコ全粒粉)」の食パン。黒クコの主成分・アントシアニンは、免疫力の強化や美容効果等で注目されており、全粒粉はミネラルが豊富。さらに、トーストすると「空海紫」と名付けられた紫色に変化するとのことで、食べる楽しみも待っています。
訪れたのは11時過ぎ。店頭には黒クコがカップに飾られ、グラスに数粒が浮かんでいました。水に浮く黒クコからは紫の色素が糸のように垂れ、神秘的なグラデーションを描いていました。夕方頃には水は紫一色になるそうです。
シルクロードブレッドを実食
商品は「寺パン・シルクロードブレッド 」(1,200円・税込)のみ(予約可能・売切完売)。美しい書体で “寺パン”と刻印されています。
1.5斤の大きめサイズ。消費期限は3日間、スライスして冷凍保存も可能です。
購入当日は、そのままいただけます。
封を開けると、全粒粉の少し酸味がかった独特の香りが舞い、パン肌は品のある藤色。パン耳はしっかりめで、中はやわらかいです。材料に砂糖も入っていますが、強い甘さではないので素材の味が生かされています。
温めると黒クコ全粒粉の良い香りがさらに漂って、もっちりふわふわ食感に。クセもなくシンプルで食べやすい!
お楽しみなトースト!3分ほど焼くときれいな「空海紫」に変化して、想像以上の鮮やかさにうっとり・・・。
外側サクサク、中はふんわり、噛むほどに素材の甘みを感じます。少し焼きすぎても、カリッとしたパン耳とキツネ色の表面も香ばしい。
バター系の食パンではないので、蜂蜜・バター・ジャムなどをお好みでぬったり、食事として和と洋のおかずに合わせやすいのもうれしい。
右はトースト前、左はトースト後。高貴な色に心を落ち着かせ、香りと味わいをじっくり堪能いたしましょう。
参拝を兼ねて行ってみよう
ちなみに、お店左手の脇道の先に「弘法寺」はあります。主に法要が行われていますが、コンサートやイベントなども開催され、お寺さんだけに留まらない活動をされています。
さらに、2021年2月、弘法大師さまが点灯して以来1200年燃え続けている「空海・消えずの火」を、広島県宮島の大聖院から護り受けています。大聖院と同様、万病に効くというご利益のある「消えずの火」で沸かした霊湯をいただけるありがたい体験も。これを機に、寺パンを通して、時代とともに変化するお寺のかたちに触れてみてはいかがでしょう。
住所: 東京都港区三田2−11−7
予約・問い合わせ(弘法寺):03-6809-5250
営業時間:11:00〜19:00(売り切れ次第終了)
定休日:日曜(日曜は弘法寺での販売)
交通:大江戸線「赤羽橋駅」から徒歩約10分、JR「田町駅」から徒歩約12分
Instagram:@kobojiterapan
[All photos by kurisencho]