時代を超えて愛される沖縄料理店
那覇市のメインストリート、国際通りの裏手に佇む「ゆうなんぎい」。ゆいレール県庁前駅からは歩いて5分ほど。創業は1970年という、アメリカ統治時代からの老舗です。多くの飲食店がひしめき合い、激戦区とも言えるこの地で50年以上営業を続けるのは実力の証と言えるはず。人気ぶりも相当のようで、夜の部は開店からほどなく満席に。
列に並んだ場合は外にあるメニューを見て作戦を練りましょう。天ぷらやラフテー、チャンプルーをはじめ、基本の沖縄家庭料理はほぼ網羅。山羊汁やイラブ(海ヘビ)汁などツウ好みのアイテムも充実の品揃えです。定番料理や小鉢、ジーマーミ豆腐などがセットなった定食は一人旅にも最適。
初めてなのに、懐かしい店内
細長い店内は手前がお座敷、奥がカウンターとテーブル席。老舗らしい風格が漂いつつも、親戚の家に遊びに来たような居心地の良さ。初めて来たのに不思議なほど懐かしい、そんな空間です。
まずはシークヮーサー(310円)で乾杯。弾けるような酸味に乾いた喉が一気に潤されます。
沖縄のおふくろの味に舌鼓
前菜として「ゴーヤの酢の物」(490円)をオーダー。紙のように薄くスライスされたゴーヤはシャキシャキした歯応えで、爽やかなポン酢と相性抜群。接客を担当するのは女将や地元のお母さんたち。自然体で温かいおもてなしが実に心地よく、懐の深さを感じました。
豚の耳たぶの酢の物「ミミガー」(430円)。沖縄では“鳴き声以外はすべて食べる”という言葉があるほど、豚一頭を余すところなく食す習慣が根付きますが、耳たぶも然り。コリコリしたリズミカルな食感がクセになります。
そんな沖縄の豚肉料理の代表格「ラフテー」(720円)。一言でラフテーと言っても、その作り方は多種多様。ゆうなんぎいでは皮付き三枚肉を用い、自家製味噌で仕上げます。泡盛を使ってトロトロになるまで5〜6時間じっくり煮込むのだそう。
見事な照りを湛えたラフテー。長時間煮込まれながら全く型崩れしておらず、丁寧な仕事ぶりを感じます。口の中で広がる味噌の甘みと豚肉の旨味、ジュワっととろける柔らかな脂が最高!
「天ぷら盛り合わせ」(600円)はもずく、厚揚げ豆腐、ターウムの3種。ターウムは沖縄のみで栽培される伝統野菜で、里芋のようなホクホク感が印象的。生もずくの天ぷらは外はサックリ、中はふんわり。島食材の豊かさを感じられる一皿です。
車麩と野菜を炒めた、沖縄家庭料理の定番「フーチャンプルー」(630円)。モチモチしたお麩と旨味たっぷりのコンビーフが絶妙なコンビネーションに。
「ソーメンチャンプルー」(550円)は〆にピッタリなボリューム感。素麺はしっかりとコシがあり、ほぐれ具合も完璧です。
デザートとして「ジーマーミ豆腐」(430円)をセレクトしました。ジーマーミ豆腐とは、すり潰した落花生をデンプンなどで固めたもの。お店によって個性がありますが、こちらはとろけるようななめらかさが格別! 淡く儚い口溶けと落花生の豊潤な風味が心を射抜きます。
ほっこり優しい家庭料理、親戚の家のような心地いい店内、そして温かな接客。次の那覇旅では、50年以上続く歴史に裏打ちされたおふくろの味を満喫してみてはいかかでしょう?
※記事中の価格は全て税抜です
ゆうなんぎい
住所:沖縄県那覇市久茂地3-3-3
電話:098-867-3765
営業時間:12:00~15:00、17:30~22:30(L.O.22:00)
定休日:日曜
[All photos by Nao]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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