【京都・人気喫茶店】1932年創業「スマート珈琲店」の名物ホットケーキをレポ

寺町通りにある味わい深い喫茶店

京都の中心街、寺町通りを三条通りから少し北にある名喫茶「スマート珈琲店」。お店の前にある、年季の入った大きなコーヒーミルのディスプレイが目印です。

1932年（昭和7年）の創業当初は、ランチを楽しめるお店「スマートランチ」として営まれていました。戦後の物資不足から、コーヒーをメインとした喫茶店として再びスタートし、現在のスタイルが続いています。ちなみに2階では、今も洋食ランチを楽しめます。

店内には大きな焙煎機が置かれています。創業当時から変わらない自家焙煎の豆で淹れられた味わい深いコーヒーを楽しめ、豆を購入することもできます。「スマート」という名前には、「気の利いたサービスができる店を目指したい」との意味が込められているそうです。

生地、バター、シロップのハーモニーが絶妙！名物「ホットケーキ」

スイスの山小屋をイメージしたという店内は、木目やレンガを活かされた内装でゆったりとくつろげる空間です。BGMにクラシックが流れる中、一人で本を読んだり友だちとお茶を楽しんだり、思い思いの時を過ごせます。

同店に訪れたらぜひオーダーしたい、創業当初から変わらぬ味わいの看板メニュー「ホットケーキ」（700円・税込）。今回は、ドリンクセット（1,200円・税込）でカフェオレと一緒にいただきました。

オーダーして10分ほどで運ばれてきました。ふかふかホットケーキの上には厚切りのバターが！　添えられているのは自家製シロップです。ケーキはこんがりと焼き色がついています。

シロップをたっぷりとかけて、バターが少し溶けかけてきたところでいただきます！　厚さ約1.8cmの生地の表面はしっかりと焼かれサクっとした食感。中の生地はふかふかにしてほど良くしっとりとしています。

生地にバターが溶け込み、さらにシロップがしみ込み、3種のハーモニーが絶妙です。一度味わうとクセになるのも納得。

コーヒーではなく、カフェオレをいただきました。コーヒーが香るマイルドな味わいは、優しい味のホットケーキによく合います。

懐かしい味わいの「自家製プリン」

こちらも名物の「自家製プリン」（600円・税込）。筆者はドリンクセット（1,100円・税込）でオーダーしてみました。

型から出てきたままの手作り感が見るからにおいしそう！　口に含むと、幼い頃に母が作ってくれたプリンを思わせる懐かしさ。ノスタルジックな思い出とともに、じんわりと心と体に沁み渡ります。

たまごの豊かな風味が感じられるなめらかな舌触りのプリンに、香ばしいカラメルが絶妙。寒さにこわばっていた心身がほどけていくような、ほっとする味わいです。

看板メニューの一つであるフレンチトーストや、各種サンドイッチ、モーニングではトーストも人気なので、何度訪れても楽しめそうですよね。
■メニューはこちら

オリジナルグッズはお土産におすすめ！

コーヒー豆はもちろん、オリジナルのコーヒーカップ＆ソーサー、お皿などのオリジナルグッズは、旅のいい思い出になりそうです。

また、ホットケーキやフレンチトースト、タマゴサンドイッチなど、お店の看板メニューや小物がデザインされたオリジナル文具も販売されています。

マスキングテープ（440円・税込）、付箋（440円・税込）、ブロックメモ（440円・税込）などがとってもキュートで、特に京都好きの人へのお土産に喜ばれるはず。

京都散策や街中での買い物の合間に立ち寄るのに最適です。香り高いコーヒーとおいしいスイーツで、憩いのひとときを過ごしてみてはいかがですか。

[All photos by Yo Rosinberg]
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PROFILE

ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。