“パフェバー”と“スマホの修理店”が一体の会員制パフェバー「Remake easy」
2020年にオープンした住所非公開の完全会員制パフェバー「Remake easy(リメークイージー)」。より隠れ家感を楽しめるようにと、「現実と空夢の狭間世界」をコンセプトに2021年11月にリニューアルしています。今回は、そんな東京都渋谷区にある同店にドキドキしながら訪問してきました。
禁酒法時代のスピークイージー(隠れ家バー)を彷彿とさせるチャコールグレーを基調にしたシックな内装。日常と切り離すように窓はなく、照明がバーカウンターの銅板の壁面に反射し、薄暗い店内に温もりを添えています。
6人掛けのカウンター席とソファーベンチの席と、広くはないものの不思議と落ち着く雰囲気で、まさに隠れ家に来ている気分にさせてくれます。
緻密で美しい3種のパフェ
旬の素材を使い“最初の一口から後味まで”計算しつくされたパフェ(レギュラー2種、季節限定1種)は、数々のスイーツブランドをプロデュースする国内トップクラスのパティシエ・林巨樹(はやし おおき)さんの監修によるもの。盛り付け内容によってパフェのグラスも使い分け、パフェごとの味わい方が設計されています。
レギュラーメニューの「イチゴの花畑パフェ」(3,200円・税込)は、逆三角形のグラスにフランボワーズジュレやアマレットムースなどを重ね、旬のイチゴとお花を飾って華やか。
こちらもレギュラーメニューの「キャラメルショコラとバナナのパフェ」(3,200円・税込)。縦長のグラスにチョコレートプレートがそびえ、まずは香りからお届けするという演出。そこからキャラメルソテーしたバナナやチョコレートのムースなど多彩に続いています。
2022年2月の限定パフェは「フォンダン・オ・ショコラをパフェに“リメイク”する」がコンセプト
2022年2月1日(火)〜28日(月)の季節限定パフェは「ショコラ フランボワーズ ホリックパフェ」(3,500円・税込)。
パフェトップには、カカオニブと金粉をのせたチョコレートアイス、バレンタインをイメージした赤いチョコレートプレート、フランボワーズとグロゼイユ(赤スグリ)の実、赤色の薄いチュイールが飾られ、その美しさに見惚れます。
カカオはフェアトレード認証を得た希少なオーガニックチョコレートを贅沢に使用。同チョコレートは毎年天候によって変わるカカオ豆の品質を尊重し、薫り高いチョコレートを作るという新しい形を確立しているとのことです。
砂糖は二酸化炭素の排出量がグラニュー糖の半分という素焚糖や、九州産小麦を使用するなど、国内産の食材消費や環境に配慮して素材が厳選されています。
それではまず、楕円形のチョコレートアイスを一口。人の体温が違うことでチョコレートの口溶けの早さもそれぞれということで、最初にアイスを食べて口の中の体温を下げ、チョコレートのなめらかさや味わいを個人差なく楽しめるように設計されているのだそうです。
アイスは濃厚で心地よいビター感。なめらかで、だんだん溶けても甘ったるさはなく後味はスッキリと。
グラスの中にはチョコレートクリームがたっぷりで、フランボワーズの果実が美しく並んでいます。底にはアーモンド生地とグランブルカカオが敷かれています。
これらすべての層をすくえるように、グラスの中と同じ高さの大きめのスプーンが用意されて、一口ごとの調和も計算済みなのです! 湖面のように水平なチョコムースにスプーンを沈めて、底から静かにすくい上げましょう。
ねっとり濃いチョコレートムースは、食べ終わりにわずかに果実味が残る雑味ない味わいで、フランボワーズの甘みと酸味とも調和しています。
フランボワーズの下には、オレンジ酒「ソミュール」を染み込ませたサクサクのアーモンド生地。そして、ザクザクのグランブルカカオがビターで香ばしく、どこからでも訪れる食感に緊張もほぐれていきました。
食べ進めるとグラスの真ん中には、2層仕立てのフランボワーズジュレとクリームが登場! とろみあるジュレと濃密なクリームは予想以上にやさしい味わいで、主張しすぎない甘酸っぱさがチョコレート好きの心を掴みます。グラスの中央のちょっとした凹地にソミュール酒のソースが沈んで、オレンジ酒とカカオの魅惑的な香りの余韻が響きます。
グラスの中だけでなく、パフェトップのチュイールもチョコレートムースと一緒に食べると濃密食感の中に甘酸っぱさがパリッと広がり、グロゼイユは鮮烈な酸味で、ホワイトチョコレートをベースにした薄い赤いチョコレートはパキッと割れてすぐに甘みが届いて、パフェトップにも心躍ります。融点の低いホワイトチョコレートは人の体温差を気にしなくてよいので、あえてムースに飾っているそう。
どこから食べても何かの食感と出会え、時間が経ってもチョコレートは溶けてしまうことも形が崩れることもなく、ゆっくり味わうことが許された逸品です。
パフェとの相性を考え作られたカクテルとモクテルでペアリング
カクテルは、特製のフランボワーズソースにウイスキーを加えてソーダで割った「フランボワーズハイボール」(1,430円・税込)。
モクテル(ノンアルコールドリンク)は、特製のフランボワーズソースとミルクに生クリームで溶いたチョコレートを加えた「ココアフランボワーズ(ホット・アイス)」(1,430円・税込)が登場。
お酒が弱い筆者はモクテルでペアリング! 生クリームの白い帯がグラスを横切る姿もきれい。チョコレートづくしでもパフェのおいしさを引き立てる、ミルキーだけど爽やかな1杯です。
パフェと会話で紡ぐ内緒の物語
スタッフさんは知識も豊富でフランクで、女性スタッフさんもいらっしゃって、女性ひとりでも安心して訪問できそうです。実際、パフェやカカオの話など伺いながらおいしく勉強になりました!
また、“パフェバー”と“スマホの修理店”が一体となったお店ということで、カウンター席にはスマートフォンの置型充電器があり、店内ではスマートフォンの修理も可能。パフェを楽しんでいる間に自分もスマートフォンも元気に復活するのです!
会員権の販売は不定期募集ですが、直近では2022年2月4日(金)に予定しているとのことです。これを機に、公式Twitterアカウント(@Remakeeasy_)をフォローしてチェックしてみましょう。香りと食感と余韻の作り方が得意な林さんの非日常パフェに浸り、会話を重ね、秘密の隠れ家であなたの秘密の物語を綴ってみませんか?
住所:東京都渋谷区(非公開)
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)、(土、日、祝)13:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:不定休
決済方法:クレジットカードのみ(現金不可)
入会方法:公式Twitterにて不定期募集
HP:https://remakeeasy.com/
公式Twitter:https://twitter.com/Remakeeasy_
公式Instagram:https://www.instagram.com/remakeeasy/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@remakeeasy
[all photos by kurisencho]