日本新三景のひとつ耶馬渓に佇む「バルンバルンの森」
静岡県の三保の松原、北海道の大沼と静岡県と並んで「日本新三景」に名を連ねる、大分県中津市の「耶馬渓」。歌川広重や福沢諭吉、菊池寛など、多くの芸術家や文豪がこの地に魅了され、彼らの作品に登場してきた名勝です。
そんな景勝地に佇む廃園寸前だった町営のキャンプ場を、この地に一目惚れした夫婦が2002年に引き継ぎ、リノベーションを重ねながら再生したのが「バルンバルンの森」。夫婦が愛情をこめて作り上げてきた空間は、「まるで絵本のような世界!」と評判を呼び、注目されているスポットなのです。
手作りでリノベーションした温もり溢れる空間
二人でアイディアを出しあいながら、理想を形にしてきた「バルンバルンの森」。ここは宿泊設備のあるキャンプ場で、大人も童心にかえって楽しみたくなるような、どこか懐かしさを感じさせる空間が広がっています。
ハンモックに揺られながら本を読める森の読書室や、炊事場をリノベーションしたカフェなど、屋内外のいたるところが手作りの温もりを感じるメルヘンな雰囲気に。
そんななか、この森の象徴的な存在のツリーハウスが老朽化したため、旧ツリーハウスの再生と新しいツリーハウスの建築のためのプロジェクトが立ち上がりました。
森のアイコン的存在の2棟の「ツリーハウス」
現在「バルンバルンの森」には、2棟のツリーハウスがあります。ひとつは森の入り口に佇み、来場者を出迎えるウェルカム・ツリーハウス。顔の形が描かれているのが特徴です。
もうひとつは、絵本作家の「ザ・キャビンカンパニー」の二人がイラストを手掛けたもの。小さな子どもたちが楽しく過ごせるような遊び心あるデザインが人気ですが、木が成長してきたことで、ツリーハウスが圧迫され始めてきたのだそう。
古いツリーハウスを解体&再生
そこで、顔の形をしたウェルカム・ツリーハウスは木から降ろして読書室に、そしてイラストが描かれたツリーハウスは解体されることに。「ザ・キャビンカンパニー」が手掛けたイラスト部分は、そのまま残して展示される予定です。
新しいツリーハウス建築計画
古いツリーハウスを撤去したあとは、森のアイコンとなるような新しいツリーハウスの建築が計画されています。自然豊かな環境を生かし、心地よい森の風を感じながらゆっくりと寛げるような空間づくりをイメージ。メインのツリーハウスは、現存するツリーテラスを残し、テラスから橋を渡って新しいツリーハウスへ行けるような設計に。
もうひとつは、宿泊エリアの真ん中にある3本の木に、3つのツリーハウスを設置する計画です。鳥の巣箱のような、小さなツリーハウスがイメージしれているそうですよ。どちらも、土台となる木の形を生かしつつ、周りの景色と調和するようデザインされています。
2022年2⽉28⽇(月)まで⽀援募集︕
今回紹介した、大分県・耶馬渓「バルンバルンの森」のツリーハウス再生・新築プロジェクトの応援募集期限は、2022年2⽉28⽇(月)までです。夫婦が大切に作り上げてきた森を、よりよい環境にしていくプロジェクトを応援したい⼈は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」でチェックしてみてください。
・⽀援⾦額︓税込2.000〜1,000,000円
・リターン:有機コーヒーなどの食品、エコバッグなどのグッズ、さらに宿泊券や貸し切り、苗木の植樹など、さまざまなリターンが用意されています。
詳細はこちらから︓https://camp-fire.jp/projects/view/521731
クラウドファンディングとは︖
「群衆(クラウド)」と「資⾦調達(ファンディング)」、2つの⾔葉を組み合わた「クラウドファンディング」という新しい仕組み。発案者がウェブサイト上でプロジェクトを発信し、それを応援したいと思ったら⽀援者となって応援購入できます。
新しい事業を始めようとしたり、個⼈的に考えたプロジェクトを実現させるために、⾦融機関からの融資や投資家からの出資に頼っていた時代から、スピーディに資⾦調達できる⼿段へと進化した現代の新しいツール。⽀援者にとっては、今まで知らなかったような新しい製品に出合えるきっかけにもなりますよね。
取材協⼒︓CAMPFIRE