源泉かけ流しの日本一の混浴露天は見とれてしまう大迫力
どうですか、この大迫力の露天風呂! エッ、湯気でよく見えないって?
では、これなら…… もっと見えない?
(C)湯之助の宿 長楽園
そこまでいうなら、じゃ、ジャ~ン! 俯瞰じゃないと、どうにもこうにも納まらない規模なんです! この露天風呂があるのは玉造温泉の「湯之助の宿 長楽園」。以前から、一度でいいから入ってみたいと思っていたお風呂。
「龍宮の湯」の大きさは約120坪。お風呂を坪数で表現すること自体スゴイですが、約400平方メートル(240畳)の大きさ。日本一の混浴露天風呂といわれています!
大きなお風呂というと・・・
- 群馬県・草津温泉「西の河原」の露天風呂/男女合わせて約500平方メートル(303畳)
- 群馬県・宝川温泉「汪泉閣」の混浴露天風呂「子宝の湯」/約330平方メートル(200畳)
- 福島県・「スパリゾートハワイアンズ」の露天風呂「江戸情話 与市」/男女合わせて約1,000平方メートル(606畳)
まさしく、混浴としては日本一!
あまりに広すぎて、周囲の気配が気にならないほどのハンパない開放感。モクモクと湯気が立ち上る中で入る湯は、まるで霞の中で入っているよう! しかも、これほど大きいのに“沸かさず、薄めず”の源泉かけ流し! それは、自家源泉を所有しているからこそできる技。
入っているそばからほんのり温泉の香りが舞う湯は硫酸塩泉。ひたひたの温泉はしっとりさらりとした欲感。源泉が出ている奥に行くと熱くなるので、自分好みの場所を探しながら、の~んびりと温泉とたわむれましょう。浅くなっていて、寝湯が楽しめるポイントもありますよ!
混浴ということで気が引けるかもしれませんが、そんなことはありません。男女とも湯あみ着が用意されているので安心。湯船が広いので、他人と目が合うこと自体少ないです。17~22時にかけては「ロテンブロシアター」として、島根の観光スポットなどの上映も。日帰り入浴は行っていないので、この「龍宮の湯」を楽しめるのは宿泊客だけの特権です。
明治元年創業のもてなしに育まれた心地好い落ち着き
「湯之助の宿 長楽園」は、なんと明治元年(1868年)創業の玉造温泉きっての老舗宿。日本一の混浴露天風呂「龍宮の湯」も明治42年(1909年)に完成したものだとか。なんたって、江戸時代の松江藩主から、温泉を管理する者として“湯之助”に任命された歴史をもっているんです。
玄関に入れば、ふわりとしたお香の香りに包まれます。枯山水を望むラウンジをはじめとした館内には、棟方志功やマルク・シャガール、東山魁夷など、多くの貴重な絵画が飾られ“芸術の宝庫”と言わしめるほど。
大泉閣・玉泉閣・華清閣などの宿泊棟からなっていますが、本日の宿泊は大泉閣。
踏み込みの向こうには、2畳の副室が広がる余裕のある設え。
襖を開けると純和風の落ち着いた8畳間が広がっています。テーブルの上にはおしぼりやお茶請け。冷蔵庫にはミネラルウォターも。
これは居心地がよさそう! ゆっくりと温泉を楽しめそうです。窓が大きくとられ、緑を望む板張りの広縁も気持ちいい。
トイレはもちろんのこと、バスも備わっていいますが、やっぱり広々とした温泉ですよね!
肌寒さをケアする靴下のアメニティーは秀逸。湯かごにお風呂セットを入れて、源泉かけ流しの温泉を楽しみましょう。
力強い岩風呂・やわらかい檜風呂・日本一の露天風呂! どれに入るか選り取り見取り
(C)湯之助の宿 長楽園
温泉は、混浴露天風呂「龍宮の湯」のほかに、内湯と露天風呂が備わった「恵泉」や「華泉」などがあります。こちらの大浴場は、男女入れ替え制になっているので、湯めぐりを思う存分楽しめるというわけ。
(C)湯之助の宿 長楽園
でも、豪快な開放感では、やっぱり「龍宮の湯」!
「龍宮の湯」へは、館内から下駄に履き替えて行くのですが、そのアプローチも素敵なんです。
約1万坪の回遊式庭園が広がり、涼み処なども設けられているのでお風呂上がりのお散歩を楽しんでください。
住所:島根県松江市玉湯町玉造323
料金:1名利用時/1泊素泊まり1名1万3,200円~ 1泊2食付き1名2万1,450円~ 2名利用時/1泊素泊まり1名9,900円~ 1泊2食付き1名1万4,300円~
CHECK IN/OUT:15:00/10:00
客室数:60室
アクセス:JR「玉造温泉駅」より無料送迎バスあり
URL:https://www.choraku.co.jp/
※2022年2月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間やサービス体制などが通常と異なることがあります
[Photos by (C)tawawa]