オリジナルTシャツと手作り石けん・福木染め「ぷーら」ってどんなお店?
東京生まれの店主が、西表島で33年前にオープンしたのが「草木染めと手織りの店」です。従来のヒルギ染めを「マングローブ染め」として名づけて製造スタート。マングローブ染めのブラウスとコースターは2004年に八重山初となる沖縄県の優良県産品として認定されたそうです。また、「エコハーブ石けん」は、食用廃油からリサイクルして作られました。
2014年に現在の場所、南城市に店舗を店舗を移しました。店頭には、草木染めの衣服やオリジナルTシャツ、人気商品である「手作りハーブ石けん」をはじめとした商品が並んでいます。
©ぷーら
沖縄でおなじみの月桃(げっとう)は、抗菌作用があると言われています。こんなに美しい花が咲くんですね。
そんな月桃を使用した月桃石鹸や、古来、沖縄で洗髪に使われてきたというハイビスカスを使ったハイビスカス石鹸や、軽いメイクなら落とせる泥を使ったクチャ石鹸(クチャは泥のこと)などは、女性へのお土産にも喜ばれそう。
大人の社会科見学のよう!?初めて見るハーブもたくさん
この日は手摘みハーブティーを楽しむため、お店を訪ねました。店舗のすぐ脇にある庭には、店主が試行錯誤しながら大切に育てたハーブがたくさん。名前は知っているけれど、見たことがなかったハーブもちらほら。次から次へと詳しく説明してくれる店主からは、深いハーブ愛を感じます。
沖縄の土壌は、草木やハーブを育てるのに適しているのだとか。とはいえ、亜熱帯気候特有の草木の病気などもあり、栽培には苦労もあったようです。
こちらは、ガパオライスの「ガパオ」。ガパオって、実はハーブの名前だったんですね。日本ではバジルを代用してガパオライスを作ることが多いですが、本来はこちらのハーブが使われているんですね。
漢方薬に使われている「ガジュツ」。本物は初めて見たかも……。
こちらは、「クミスクチン」。ネコの髭のような白や薄紫の可憐な花が咲きます。クミスクチンの葉茎を乾燥させて作るお茶は、沖縄ではグァバ茶やうっちん(うこん)茶と並んでポピュラーなもの。葉にはポリフェノールの一種であるロズマリン酸や、カリウムを多く含んでいることから、アジアやヨーロッパでも古くから健康茶として親しまれているのだそうですよ。
沖縄といえば、の「シークワーサー」。加工され商品になったものを目にすることは多いですが、こんな葉だったんですね。
庭にはパパイヤも植えられていました。立派な実をつけています。南国っていう感じがしますね!
鮮やかな青いハーブティーの正体は?
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まるで大人の社会科見学のように、ハーブのことをいろいろ教えてもらいました。素人にはどのハーブ同士が相性が良いとかわからない……。なので、同行者が飲んだことがないという「バタフライピー」を選びました。鮮やかなブルーのお茶を見たことがある人もいるのでは? バタフライピーはマメ科の植物で、蝶の羽が開いたような形の花が咲くことからこの名がついたそう。こんなに鮮やかな青い花が咲くんですね~。
ミントと合わせてハーブティーにしてもらいました。バタフライピーは確かにややマメっぽい風味がするかな、といった程度。今回合わせたミントやレモングラスなど、香りや味わいがはっきりとしたハーブと合わせると相性が良さそうですね。ハーブティーは海を見渡せる外のベンチでいただくのがおすすめです。
今回は、沖縄でちょっと違った体験を楽しみながら、普段の生活のなかで何気なく接しているハーブについて、楽しく知ることができました。環境が違うので難しいものもありますが、自宅でハーブを育てて自分で楽しむのもいいかもと思えました。
ぷーらの店主である須永真知子さんは、観光ガイドもされています。沖縄在住歴が長くお話も上手なので、また違った沖縄の魅力に気づかされるかもしれません。
料金:大人2名 1,500円(税込)
所要時間:約40分
雨天中止
前日までに予約要(電話番号:098-917-1008)
観光ガイド
料金:南城市内1~3名で1グループ、1時間2,000円
奥武島コース・玉城と垣花樋川コース
他のコースについては、問い合わせください。
©ぷーら
住所:沖縄県南城市玉城玉城171-1
電話番号:098-917-1008
定休日:火、水曜日
※定休日でも対応可能な場合あり、電話で確認ください
営業時間 13:00~17:00
公式サイト:https://pu-ra.com
協力:沖縄県・一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー
[Photos by TABIZINE編集部]