奈良のおすすめ観光スポット8選!東大寺&大仏・奈良公園・法隆寺・吉野山も

Posted by: あやみ

掲載日: Mar 5th, 2022

かつて日本の中心だったこともある古都・奈良。東大寺や春日神社、法隆寺などの歴史ある神社仏閣はもちろん、奈良公園や吉野山など自然豊かで魅力的なスポットも多数あります。そこで今回は、「奈良のおすすめ観光スポット」8カ所を厳選してご紹介! 飛鳥時代や奈良時代の息吹を感じる場所が盛りだくさんです。



 

国宝をじっくり鑑賞できる世界遺産「東大寺」


奈良の大仏で有名な「東大寺」は、奈良時代に建てられた代表的な寺院です。世界最大級の木造軸組建築を誇る大仏殿は、743年に聖武天皇が生きとし生けるすべてのものが栄えるようにと願い制作を開始。752年には大仏様の開眼供養会が行われました。

現存の大仏様は、高さ約14.7m、基壇の周囲70mで迫力満点! 東大寺は修学旅行でも定番スポットになっていますが、大人になってから訪れるとまた違う印象を受けるかもしれません。国宝建造物である「法華堂」や「二月堂」「転害門」「南大門」などもあわせて観光したいですね。

東大寺の歴史と美術を堪能できるミュージアムも
東大寺の境内には「東大寺の歴史と美術」をテーマにした「東大寺ミュージアム」があり、ミュージアムの中心である第2室には、重要文化財の木造千手観音立像、塑造日光・月光菩薩立像などが安置されています。入館料は、大人・高校生・中学生は600円、小学生は300円です。

東大寺
住所:奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-5511
拝観時間:大仏殿 7:30~17:30(4~10月)、8:00~17:00(11~3月)
拝観料:大仏殿 大人・高校生・中学生600円、小学生300円
定休日:年中無休
交通アクセス:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から徒歩約20分、「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
URL:http://www.todaiji.or.jp/

約1,300頭の野生のシカが暮らす「奈良公園」


「奈良公園」は奈良市街の東一帯に広がる、総面積約660ヘクタールの広大な公園です。東大寺・興福寺・春日大社・国立博物館と一体になっています。美しい芝生や樹齢1000年の松木立などがある自然豊かな園内には、約1,300頭のシカが生息。観光の目玉になっています。

しかし、奈良公園のシカは国の天然記念物であり、野生です。そのため、鹿せんべいをあげるときに焦らしたりすると、思わぬ攻撃を受けることも! 鹿せんべいをあげる際は、十分に注意してくださいね。また、鹿せんべい以外の食べ物を与えるのは厳禁です。ゴミが出たら持ち帰りましょう。

四季折々の自然が満喫できる!
2月中旬~3月中旬は河津桜を、3月下旬~4月上旬は彼岸桜を、3月下旬~4月下旬は桜や染井吉野、山桜、奈良八重桜を眺めることができます。青々とした芝生と桜のコントラストも美しいです。さらに秋は公園のもみじが鮮やかに色づき、紅葉狩りを楽しむことができますよ。

奈良公園
住所:奈良市春日野町ほか
電話:0742-22-0375(奈良公園事務所)
交通アクセス:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から徒歩約20分、「奈良駅」から奈良交通バス「県庁前」下車
URL:https://www3.pref.nara.jp/park/

藤の名所として有名な「春日神社」

朱塗りの艶やかな社殿が印象的な「春日神社」は、古くから藤の名所として知られています。平安時代前期に現在のような規模の春日神社が整いました。境内には春日大社国宝殿があり、国宝や重要文化財を含む約3000点を収蔵・公開。1998年には「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されました。

参道に並ぶ奉納された数多くの春日灯籠から、庶民からの信仰の厚さがうかがえます。春日神社で授かりたいのが、不定期に授与している「采女えんむすび守」(500円・税込)。持ち歩くだけでテンションが上がりますよ。

春日大社神苑萬葉植物園がある!
日本で最古の万葉植物園「春日大社神苑萬葉植物園」には、4月上旬〜5月下旬まで20品種、約200本の藤が開花します。御本社の砂ずりの藤の見頃はゴールデンウィーク。奈良旅行ついでにぜひ訪れたいですね。萬葉植物園の拝観時間は9時から16時半です(12月〜2月は9時から16時)。

春日神社
住所:奈良市春日野町160
電話:0742-22-7788
御本殿参拝所:6:30~17:30(3~10月)、7:00~17:00(11~2月)
特別参拝:500円 ※中門前での参拝および回廊の釣燈籠などの拝観が叶います
定休日:年中無休
交通アクセス:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から奈良交通バスで
春日大社本殿行「春日大社本殿」下車すぐ、「奈良駅」から市内循環バス「春日大社表参道」下車徒歩約10分
URL:https://www.kasugataisha.or.jp/

奈良の景観を眺められる「若草山」


「若草山」は芝生に覆われた標高342mの山で、年に1度の「若草山焼き行事」で有名です。3つの笠を重ねたように見えるので、「三笠山」とも呼ばれています。山麓のゲートから入山して、一重目、二重目、山頂とぞれぞれ異なる景色を眺めることができます。また、山頂からの夜景は新日本三大夜景のひとつに選ばれています。

開山期間は、3月第3土曜日~12月第2日曜日の9:00~17:00です。山麓のゲートから頂上までは徒歩40〜50分ほど。頂上からの夕日を眺めに訪れるのもいいでしょう。

鶯塚古墳がある!
若草山の頂上には出土品から5世紀頃につくられたとされる鶯塚古墳があります。全長103mの前方後円墳で清少納言の『枕草子』に登場する鶯陵はここだといわれていて、後円部には「鶯陵」の石碑が立っています。1500年以上前にこの地で暮らしていた人たちは、若草山の頂上からどのような景色を見ていたのでしょうか。想像すると不思議な気分になりますよね。

若草山
住所:奈良県奈良市雑司町
電話:0742-22-0375(奈良公園事務所)
料金:大人・大学生・高校生・中学生150円、小学生80円
交通アクセス:奈良駅」から市内循環バス「「春日大社表参道」下車徒歩約12分
URL:https://www.pref.nara.jp/item/9270.htm#itemid9270

仏教の世界観が垣間見える「奈良国立博物館」


Tang Yan Song / Shutterstock.com

主に仏教に関する美術工芸品や考古遺品を展示する「奈良国立博物館」。寺院にまつられる仏像・仏画のほか、仏の教えが書かれた経典、説話や縁起を題材にした絵巻、寺院跡や仏教遺跡から出土した遺物などが並んでいて、見応えがあります。仏教の世界観を視覚から体感できる博物館だといえるでしょう。

さらに、館内のミュージアムショップでは、仏像をかわいらしくデザインしたTシャツやファイル、マグカップなど「元気が出る仏像」シリーズを購入できます。また、こちらのショップには地下回廊無料ゾーンも! ぜひ訪れてみてくださいね。

カフェで食事ができる!
館内には「カフェ・葉風泰夢」があり、パスタやカレー、スイーツ、ドリンクを楽しむことができます。テラス席があり、外の空気を吸ってリフレッシュしながら、くつろぐことも可能。奈良公園内を観光してお昼前に「奈良国立博物館」を訪れ、こちらでランチするにも良いですね。

奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50
電話:050-5542-8600
開館時間:9:30~17:00(毎週金・土曜日は20時まで)
観覧料金:一般700円、大学生350円
休館日:毎週月曜日(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日)、12月28日~1月1日
交通アクセス:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ、ぐるっとバス(奈良公園ルート、大宮通りルート)「大仏殿前駐車場」下車徒歩約5分
URL:https://www.narahaku.go.jp/

世界最古の木造建築群が見事な「法隆寺」

聖徳太子が亡き父である用明天皇のために造立を願い、607年頃に建てられたのが世界遺産の「法隆寺」です。『日本書紀』によると670年に焼失。その後に再建が進められ、寺観が整えられて、世界最古の木造建築群として知られる現在の西院伽藍に。西院伽藍には、国宝の五重塔と金堂が並んでいます。

「法隆寺」境内は西院と東院に大きく分かれていて、国宝・重要文化財の建築物だけでなんと55棟もあります。聖徳太子の想いと飛鳥時代に思いを馳せながら、時間をかけてゆっくりと観光したいスポットですね。

法隆寺には七不思議がある!
法隆寺には、鳩はフンを落とさず蜘蛛が巣を張らない、地面に雨垂れの穴が空かない、五重塔の上には鎌がかけられている、といった七不思議があります。そのうちのひとつが「夢殿の礼盤」(お坊さんが座る台)が汗をかくというもので、怪奇現象のように思えますが、事実だそうです。堂内の湿気により礼盤に結露ができて、水が垂れることがあるのだとか。法隆寺を訪れたら、ぜひチェックしてみてくださいね!

法隆寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話:0745-75-2555
拝観時間:8:00~17:00(2月日22〜11月3日)、8:00~16:30(11月4日〜2月21日)
拝観料金:一般1,500円、小学生750円
定休日:年中無休
交通アクセス:JR「法隆寺駅」からバス「法隆寺参道」行きに乗り「法隆寺参道」下車
URL:http://www.horyuji.or.jp/

日本一の桜のスポット「吉野山」


日本一の桜のスポットとしても名高い「吉野山」。春になると、シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が吉野山全体を彩ります。上千本からの眺めはまさに絶景! 訪れた人を魅了する眺望がそこにはあります。夜はライトアップを実施。昼間とは違う幻想的な光景を眺めることができますよ。

また、初夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は雪景色と、吉野山は1年を通して四季折々の自然を楽しめます。世界遺産に登録されている金峯山寺蔵王堂や吉水神社、吉野水分神社、金峯神社を見て回れるのもポイント。1日かけて吉野山散策をしたいですね。

日本最古のロープウェイに乗れる!
千本口から吉野山(山上駅)まではロープウェイがあり、日本最古のレトロな車内から吉野山の景色を眺めることができます。さらに吉野山をぐるりと巡る路線バスも! バスは吉野山駅、奥千本間を運行。主要史跡付近に停留所があるので、気になる史跡に立ち寄ることができますよ。

吉野山
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山
電話:0746-32-1007(吉野山観光協会)
交通アクセス:近鉄「吉野駅」で下車して「千本口駅」からロープウェイに乗り約3分
URL:http://www.yoshinoyama-sakura.jp/index.php

スリル満点な空中散歩を堪能できる「谷瀬の吊り橋」


「谷瀬の吊り橋」は日本有数の長さを誇る、上野地と谷瀬を結ぶ吊り橋です。山々に囲まれ、眼下には十津川が流れるつり橋は、長さ297m、高さ54m。歩を進めるたびにユラユラと揺れて、スリル満点な空中散歩を堪能できます。

この吊り橋はもともと生活のために使われていたそうです。戦後の復興期に十津川に丸太橋を架けて人々は往来していたとか。しかし、洪水のたびに橋が流されたため、谷瀬集落に住む人々が大金を出しあって吊り橋がつくられたそう。現在は無料で吊り橋を渡ることができます。先人たちの「思いやり」「助け合いの精神」が感じられる吊り橋ですね。

湯泉地温泉で癒しのひとときを過ごしたい!
谷瀬の吊り橋から南へ車で約40分の場所に湯泉地温泉があります。十津川村のほぼ中央に位置する温泉で、旅館や民宿が点在。山峡の情緒を味わいながら、硫黄温泉に浸かることができます。公衆浴場「泉湯」「滝の湯」があり、日帰りで温泉を楽しめるのも魅力です。

谷瀬の吊り橋
住所:奈良県吉野郡十津川村谷瀬・上野地
交通アクセス:近鉄「八木駅」から奈良交通バスで約4時間「湯泉地温泉(十津川村役場前)」で下車
URL:http://totsukawa.info/joho/kanko/

 
奈良駅の周辺は世界遺産だらけ! 奈良公園を散策するだけで、奈良を代表する観光スポットを巡ることができます。さらに時間をかけて奈良を旅行するのなら、少し足を延ばして「吉野山」や「谷瀬の吊り橋」を訪れるのもおすすめです。さらなる奈良の魅力を発見できそうです!

 

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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