
細部までとことん昭和を追求した居酒屋

今帰仁村北部、長浜ビーチのほど近くにある「昭和居酒屋 北山(ほくざん)食堂」。昭和レトロをテーマとする居酒屋で、2012年のオープン以来、村を代表するグルメスポットに君臨。地元のお客さんや、隣接する民宿「今帰仁の宿 ハイビスカス」の宿泊者で連日賑わいを見せています。ホーロー看板といい、丸型のポストといい、どこまでも昭和感を色濃く表現。


店内に足を踏み入れれば、昭和時代にタイムスリップ。冷蔵庫から椅子、さらには昔懐かしのガチャガチャまで配されています。昭和を知る世代には懐かしく、若い層には新鮮に映ることでしょう。
蛇口をひねれば泡盛が!

特筆すべきは各テーブルに備えられた蛇口。飲み放題をオーダーすれば、自由にこの蛇口をひねって泡盛をグラスに注げるという、なんとも画期的なシステムなんです。

注がれるのは地元、今帰仁酒造の看板商品「美しき古里」。水と割られた状態で出てくるので飲み過ぎも防げそう。一人1,000円で3時間飲み放題という安さに驚くばかり!
メニューは定番の沖縄郷土料理をはじめ、焼き物、ご飯、麺、揚げ物、デザートなど多彩なラインナップ。メニューの文字を追っているだけで、食欲が刺激されます。特に気に入った逸品を下にご紹介させてください。
沖縄食材の魅力を知れる絶品料理の数々

まずは「島らっきょう」。訪れた2月はちょうど旬で、シャキシャキした食感や爽やかな香りがひときわ高い印象でした。瑞々しい味わいは、箸休めとして抜群の威力を発揮すること間違いなし。

こちらはアイゴの稚魚の塩辛をトッピングした「スクガラス豆腐」。“スク”とは沖縄の方言でアイゴの稚魚、“カラス”は塩辛を意味するそう。スクガラスは見た目以上に塩辛いのですが、豆の甘みが際立つ島豆腐と見事にマッチ。お酒のアテにもぴったりでしょう。

「今帰仁産牛のタタキ」はパイナップルで育ったご当地ブランド牛を使用。赤身が主体ながらしっとり柔らかく、口の中で贅沢な旨味が溢れます。「ゴーヤーチャンプルー」はスパムの香ばしさとたまごのふんわり感が秀逸。ゴーヤの苦味も抑えられ、プロの技が光る一品です。

マグロや島ダコ、ハマダイなど沖縄産鮮魚も充実の「刺身盛り合わせ」。冬場でも20℃を下回らない沖縄の海は古くからマグロの養殖が盛んだそう。さっぱりした脂感で、奥行きのある旨味が印象的。島ダコはプリプリした歯応えが楽しめました。(通常のお刺身は3種ですが、予約すればアレンジ可能です)

香ばしい醤油の風味が食欲をそそる「今帰仁産アグー豚のしょうが焼き」。沖縄を代表する特産物アグー豚ですが、今帰仁村産も主要な産地のひとつ。コクが芳醇で、肉汁は格別のジューシー感。泡盛はもちろん、ご飯にも合わせたい味わいです。

日によって気まぐれメニューが登場するのも北山食堂の面白いところ。この日は裏メニューとして人気の「てびちのマース煮」がお目見え。泡盛でじっくり煮込んだ豚足は箸ですっとほぐれるほど柔らか。薄味ながら豚足特有の臭みをまったく感じさせないのも◯。

〆におすすめなのが「沖縄風塩やきそば」。炒められた沖縄そばは力強いコシが際立ちます。野菜やスパムなどの食材との一体感も絶妙。カツオ節の風味が心地よく鼻腔に抜け、至福のおいしさでした。
他にも沖縄産豚を使用した「手作りチョリソー」や「黒糖ラフテー」などご当地食材を味わえるメニューが盛り沢山。蛇口から自分で泡盛を注ぐというスタイルもお酒好きにはたまらないはず。令和の時代に昭和を懐かしむ「北山食堂」、ぜひ次の沖縄旅の選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?

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Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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