
古宇利島ってどんなところ?

沖縄本島北部、西に突き出た本部半島の沖合に浮かぶ、一周8kmほどの「古宇利島」。周囲に広がるのは澄んだエメラルドブルーの海。2005年に古宇利大橋が架けられたことで、クルマで渡れる絶景の離島として話題を集めます。2021年には沖縄自動車道と北部エリアをつなぐ「名護東道路」が開通し、那覇からのアクセスもより良好に。
徐々に観光地化が進んでいるものの、賑やかなエリアを少し離れれば、手つかずの自然やのどかな農村風景が広がります。沖縄ならではの日常とリゾートが溶け合う姿も島の魅力と言えるでしょう。
絶景パノラマを望む、大人ポップなレストラン

そんな風光明媚な古宇利島の高台に位置するのが「L LORA(エルロタ)」。島内で数カ所のリゾートを運営するOne Suite(ワンスイート)が2015年にオープンしたカフェレストランです。外観は鮮やかな色彩が用いられながら、周囲の自然美と馴染むデザインに。テイクアウトも充実していて、通りに面した窓口から購入することも可能。

(C)Restaurant L LOTA
店内は全面ガラス張りとなっていて、一歩足を踏み入れると、エメラルドブルーの海や古宇利大橋が視界に飛び込んできます。思わず感嘆の声が上がってしまいそうな迫力の絶景! 目の前には風にそよぐサトウキビ畑という沖縄感も◯。空間全体をセンス良い音楽が彩り、大人ポップな雰囲気に。
沖縄食材の底力を体感できる、至福の美食

今帰仁村産や沖縄産をメインに、食材の特徴を活かしたイタリアンテイストの料理を用意。島野菜のおいしさを体感するならば、契約農家から直送される無農薬野菜を使った「農園サラダ(1,500円)」がおすすめ。野菜は季節によって異なり、取材時(2月)はズッキーニや紫たまねぎ、トマトなど。どれもみずみずしく、香り、歯応えともにピカイチ。自家製の鶏ハムはジューシーで、食べ応え抜群。土地の恵みを凝縮したような一品です。

黒板メニューから選んだのは「沖縄県産ハマダイのグリル(2,000円)」。ハマダイとは沖縄を代表する高級魚のひとつ。ふっくらした身と香ばしく焼かれた皮の食感のコントラストは贅沢そのもの。口に入れれば芳醇な旨味がふわりと押し寄せます。島にんじんのソテーはふくよかな甘みが印象的。「にんじんってこんなに甘いんだっけ?」と思ってしまったほど。

サイドメニューとしてオーダーすべきが「古宇利島産栗かぼちゃとゴルゴンゾーラのチーズインコロッケ(500円)」。近隣の農家から届くかぼちゃを使用するというコロッケは、ナイフを入れればチーズがとろ〜りとお目見え。サクッとした衣にも悶絶です。

デザートにはスタッフに「絶対おすすめです」とプッシュされた「今帰仁黒糖のプリン(700円)」。カラメルには地元の老舗製糖メーカー「共栄社」の黒糖をふんだんに使用。黒糖の素朴な甘みは、牛乳の風味豊かなプリンと至福のハーモニーを奏でます。くるみのキャラメリゼが絶妙なアクセントに。

食後にはぜひともコーヒーをオーダーしたいところ。エルロタで扱う豆は、2017年開催の焙煎技術を競う大会「JCRC」で、沖縄県勢としては初の日本一に輝いたコーヒー専門店「豆ポレポレ」の仲村良行さんによるオリジナルブレンド。海とサトウキビ畑に恵まれた古宇利島をイメージして作られたそう。黒糖を想わせる甘みをほんのり湛えた一杯は、南国にいることを実感できる至福のおいしさです。

屋上にはルーフトップテラスも完備。ハンモックも設えられ、爽やかな風に身を任せながら、ビールを片手にスローな時間を楽しむのもまた良しです。エメラルドブルーの海と壮大な橋、のどかなサトウキビ畑を望む「エルロタ」。絶景を愛でながら、沖縄の美食に魅せられてみてはいかがでしょうか?
Restaurant L LOTA(エルロタ)
住所:〒905-0406 沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利466−1
TEL: 0980-51-5031
営業時間:12時00分~16時30分、18時00分~22時30分
定休日:木曜日
URL:
https://www.llota.okinawa.jp/
取材協力/今帰仁村観光協会
http://www.nakijinson.jp/

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Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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