【実はこれが日本一】4万発の花火が打ち上げられる「諏訪湖祭湖上花火大会」

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Aug 9th, 2022

新型コロナウイルス感染症の拡大で花火大会がここ数年、中止となってきましたが、今年は各地で復活しているようです。そこで、さまざまな日本一を紹介するTABIZINEの連載、今回は、日本一の打ち上げ数を誇る花火大会を紹介します。

諏訪湖祭湖上花火大会1

 

日本最大といわれる花火大会

諏訪湖祭湖上花火大会2
皆さんのまちの花火大会は、今年開催されますか? 筆者の暮らす富山県の大きな花火大会も、今年は開催されました。露店の出店などは今年も制限されているようですが、夏には欠かせない風物詩ですよね。

その人にとっての「有名な花火大会」といえば、どこに住んでいるかで違ってくるはず。例えば、東京のTABIZINE読者からすれば、隅田川花火大会や神宮外苑花火大会が筆頭格ではないでしょうか。

隅田川花火大会(2022年も中止)も、神宮外苑花火大会(2022年8月20日開催予定)も、打ち上げられる花火の数が1~2万発なので、とても巨大です。

しかし、もっと多くの花火が打ち上げられる大会も日本にはあります。日本最大とまでいわれる花火大会は、「諏訪湖祭湖上花火大会」です。

毎年4万発を打ち上げる花火大会

諏訪湖祭湖上花火大会3
そもそも諏訪湖といわれて、どこにあるか場所が思い浮かぶでしょうか? 諏訪湖とは長野県の湖。位置的には県の中央くらい。松本市の南側で、諏訪盆地の中央にある断層湖です。遠州灘に注ぎ込む静岡県の天竜川の水源でもあります。

面積は、12.9平方キロメートル、東京の豊島区くらいの大きさです。1949年(昭和24年)から毎年8月15日の終戦記念日、諏訪湖祭湖上花火大会が開催されていて、その打ち上げ数が徐々に大きくなり、2005年(平成17年)には約4万発に達しました。

以後、60回の記念大会である2008年(平成20年)の4万3,000発をピークに、その後も4万発を維持しています。

過去に急激な荒天のために大会の途中で中止になる年こそあったものの、リーンマンショック後の不況時も開催を継続し、東日本大震災の年も開催された日本を代表する花火大会です。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響には勝てず、2020年(令和2年)には初めて中止となりました。

毎日約500発が打ち上げられる

諏訪湖祭湖上花火大会4
もちろん筆者も、現地で観覧した経験が何度かあります。

見どころはやはり、浅瀬に棒杭を打ち込み、その先端に花火玉をセットする、水深の浅い諏訪湖ならではの「水上大スターマイン」と、滝のように火花が落ちる「ナイアガラ」ではないでしょうか。プログラムは2部構成になっていて、そのうちの一方、日本を代表する花火師が腕を競う競技花火も個人的には印象的でした。

小さな盆地に何十万人の見物客が殺到する状況を考えれば仕方ないものの、花火後の大渋滞も鮮明に記憶しています。急激な荒天のために大会の途中で中止になった年があったと先に書きましたが、この年は帰宅難民も出たほどでした。

それでも見る価値がある花火大会だと個人的には思います。

2022年(令和4年)は昨年同様、8月1日(月)~15日(月)に、毎日約500発が分散して打ち上げられます。

例年どおりの大規模開催にはならないものの、その様子は、YouTubeなどで生配信もされます。

いつかの通常開催を祈って、いつかの生観戦を夢見て、早速今晩、予習を兼ねてチェックしてみてはいかがでしょうか。

諏訪湖祭湖上花火大会:https://suwako-hanabi.com/kojyou/

[参考]
諏訪湖祭湖上花火大会の歴史

日本一の花火大会を見にいこう! – ANA

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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