情緒あふれる「7つの丘の街」を堪能!リスボンでしたい10のこと

Posted by: 春奈

掲載日: Dec 15th, 2016

情緒あふれる街並みが訪れる人々を魅了する、ポルトガルの首都リスボンには見どころが満載。「7つの丘の街」とも呼ばれるリスボンを楽しみ尽くすためにしてみたい10のことをご紹介します。

レトロな路面電車でお散歩

情緒あふれる「7つの丘の街」を堪能!リスボンでしたい10のこと

急な坂道や階段の多いリスボンでは、近い距離であっても歩くと大変ということが少なくありません。起伏の多いリスボンの街で活躍するのがレトロな路面電車(市電)。狭い路地をゴトゴトと進む路面電車での旅は、リスボンらしい情緒満点です。運賃は現金で支払うと高くなるので、「ヴィヴァ・ヴィアジェン」という市内交通カードにあらかじめチャージしたお金で支払うか、乗り放題券を利用するのがおすすめです。

サン・ジョルジェ城で絶景パノラマを楽しむ

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リスボンの街並みが一望できる絶景スポットが、高台にそびえるサン・ジョルジェ城。その歴史を紀元前にさかのぼる古い城跡で、現在見られる城砦は、11世紀にイスラム教徒によって建設されたものです。

サン・ジョルジェ城のハイライトは、なんといっても展望台からの一大パノラマ。オレンジ屋根の建物が連なるリスボン市街や、海のように雄大なテージョ川、対岸に立つ巨大なキリスト像「クリスト・レイ」までをも見渡すことができる壮大な風景は感動的です。

リベイラ市場で新鮮な海の幸を堪能

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(C) Haruna Akamatsu

メトロのカイス・ド・ソドレ駅前に建つリベイラ市場は、100年以上の歴史をもつ老舗の市場。2014年の改装で、45店舗500席を擁するモダンなフードコートが誕生し、リスボンの若者や観光客が詰めかける最旬のグルメスポットとなっています。大西洋に面したポルトガルだけあって、新鮮な海の幸を使った海鮮料理が充実。

特に注目なのが、メディアでも活躍するカリスマシェフの店舗「シェフ・ミゲル・カシュトロ・イ・シルバ」。有名店の味を気軽に楽しめるチャンス! 食事だけでなくスイーツも充実しており、一日中楽しめるリベイラ市場は、選ぶ楽しみが満載です。

世界遺産のジェロニモス修道院で大航海時代の栄華に触れる

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リスボン観光のハイライトのひとつが、「マヌエル様式の最高傑作」と称えられる世界遺産のジェロニモス修道院。ポルトガルが栄華を極めた大航海時代を象徴する記念碑的建造物です。1502年、マヌエル1世の命によって建設がはじまり、東方交易や植民地支配で得た巨万の富を費やし、300年以上の歳月をかけて完成しました。

ジェロニモス修道院最大の見どころが、精緻なレリーフでびっしりと覆われた55メートル四方の回廊。光と影がさまざまな生み出す幻想的な光景に魅了されるはず。修道院付属の、ヴァスコ・ダ・ガマの墓がある荘厳なサンタ・マリア教会も必見です。

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ポルトガルで一番おいしいエッグタルトをいただく

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(C) Haruna Akamatsu

ポルトガルで食べたいスイーツといえば、エッグタルト。ポルトガルでは、「パステル・デ・ナタ」と呼ばれます。「ポルトガルで最もおいしいナタ」との呼び声高いのが、ジェロニモス修道院があるベレン地区の有名店「パステイス・デ・ベレン」。1837年創業の老舗で、ジェロニモス修道院から伝わったという秘伝のレシピを今も守り続けています。パリッとした生地に、とろけるようになめらかなクリームが詰まったパステル・デ・ナタは、まさに絶品。

アルファマ地区でノスタルジック散歩を楽しむ

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迷路のような入り組んだ路地に洗濯物がはためく、リスボンで最もノスタルジックな風景が楽しめる場所がアルファマ地区。1755年のリスボン大地震の被害をあまり受けなかったため、市内で最も古い街並みが残されています。

ポルトガルの初代国王が建設を命じたカテドラルや、アルファマ地区を一望できるポスタル・ド・ソル広場を見学したら、広場脇の階段を下りて、路地に分け入ってみましょう。時間が止まってしまったかのようなのんびりとした時間が味わえるはずです。

国立古美術館で南蛮屏風の傑作に出会う

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(C) Haruna Akamatsu

1883年創設の、ポルトガルで最も重要な美術館「国立古美術館」。14~19世紀のヨーロッパ美術や、大航海時代に世界各地から集めた宝物が展示されています。日本人として注目したいのが、日本からポルトガルに渡った狩野内膳作の南蛮屏風。インドのゴアで出航準備をするポルトガル船と、それが長崎の平戸に到着した様子が描かれた屏風は、桃山文化の最高傑作です。遠く離れた異国の地で、日本の芸術に出会う感動は格別です。

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レトロなサンタ・ジュスタのエレベーターに乗る

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リスボンの繁華街、バイシャ地区のランドマークが、高さ45メートルのサンタ・ジュスタのエレベーター。パリのエッフェル塔を設計したエッフェルの弟子により、20世紀初頭に造られました。もともとは市民の足として造られたエレベーターでしたが、今や観光客に大人気の存在に。頂上の展望台からは、リスボンの街並みやサン・ジョルジェ城を望む素晴らしい眺めが広がっています。

国立アズレージョ博物館でアズレージョの世界に浸る

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(C) Haruna Akamatsu

ポルトガルを旅すれば、きっとポルトガル伝統の装飾タイル「アズレージョ」に魅了されることでしょう。国立アズレージョ博物館は、15世紀から現代までの歴史的・芸術的価値の高いアズレージョを多数所蔵しています。元教会という建物を生かした、空間全体でアズレージョの魅力に触れられる体感型の展示で、アズレージョの世界にどっぷり浸ることができます。

クラシックカフェ「ア・ブラジレイラ」で優雅なひとときを楽しむ

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(C) Haruna Akamatsu

リスボンの一等地、ガレット通りのランドマーク的存在が、カフェ「ア・ブラジレイラ」。1905年創業の老舗カフェで、店先にたたずむかつての常連客、詩人フェルナンド・ペソアの銅像が目印です。歴史を感じさせる重厚な店内にいるだけで優雅な気分に。ポルトガルの伝統菓子とともに、ゆったりとティータイムを楽しみましょう。

情緒あふれる「7つの丘の街」を堪能!リスボンでしたい10のこと

あなたがしてみたいことはいくつありましたか?楽しみがいっぱいのポルトガル、リスボンに、さぁ出かけましょう。

[Pastéis de Belém]
[facebook/Café A Brasileira(facebookページ)]
[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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