世界的に評価が高い日本庭園。とりわけ日本文化を積極的に取り入れているフランスでは、寿司やコスプレだけでなく、ジャパニーズガーデン、そう、日本庭園も人気があります。
西部のモレヴリエにはヨーロッパ随一の日本庭園がオリヤンタル・ド・モレヴリエ公園内にあり、観光名所として知られています。パリのユネスコ本部にも素敵な日本庭園があるんですよ。日本人としてはなんだか誇らしい話!
マルセイユに次ぐ南仏の中心都市トゥールーズにはコンパクトな印象の日本庭園「Jardin Japonaise(ジャルダン・ジャポネーズ)」があり、年間を通して地元の人たちがよく訪れるのだとか。実際に足を運んでみたので、その様子をレポートします。
市内からメトロで約10分、コンパン・カファレリ駅から徒歩1分の「Jardin Compans Caffarelli(コンパン・カファレリ公園)」内にあります。訪れたのが日曜の午後だったこともあり、芝生に座って本を読でいる人や、ピクニックをしている人の姿が目立ちました。
ピンクや紫色の花々が美しい西洋風のガーデンを抜けると、松やアジサイがお出迎え。
中央の茶室からは鯉が泳ぐ池や太鼓橋をゆったり鑑賞できるようになっています。
ヨーロッパに禅を広めた曹洞宗の僧侶・弟子丸泰仙(でしまるたいせん)の銅像。日本ではあまり知名度の高くない僧侶ですが、とりわけフランスでの影響は大きかったようです。
手入れの行き届いた枯山水。水の流れを表現しています。
総面積25エーカー(東京ドーム2個分!)という広大な公園は1982年、当時のトゥールーズ市長により造園されました。室町時代の京都における日本庭園を模したものです。なぜ日本庭園を選んだのか定かではありませんが、市長が親日家だったことは間違いありません。
園内に腰を下ろしてファーストフードやサンドイッチを食べている人もちらほら。日本国内では庭園内で何かを食べたり、音楽を聴いたりすることはタブーですが、フランスではOK!
次回はバゲットサンドと飲み物を持参して、日本では楽しめない「日本庭園ピクニック」を満喫してみようと思います。
[All photo by sweetsholic]